フランスは・・・

フランスは・・・

sekko · 2012-04-06 02:23:30 UTC+9 · 投稿 #512

ヨーロッパの中で気候的に恵まれていて、地理的に真ん中辺にあって昔から人種の混合が進んでてわりと開けている、そして、政治的に、領邦国家などではなくパリがずっと首都であり続けた、食文化が豊か、の四つくらいがすぐ思い浮かびます。

もちろん、観光産業を国の事業として力を入れてる政策があるし、それがそのままアイデンティティ政策にもつながる面もありますね。

平野も多くてそれでいてヨーロッパで一番高い山もあって、海岸線も多くて、と観光に有利な変化にも富んでいるし、短期でもパリとその周辺だけで満足できるし、ヨーロッパの中では気候が寒すぎも暑すぎもしなくて恵まれています。

食文化については、ヨーロッパの基礎となったキリスト教のミサで使われるパンとワインの原料となる小麦やブドウの栽培に向いた気候だった、グルメ文化がトップダウンできた珍しいケースでもあります。16世紀末のアンリ四世の時代には国王が自ら、すべてのフランス人が日曜には鶏の煮込みを食べるという目標を掲げました。

どこの国でも王侯貴族は美食だったでしょうが農民とかは搾取されていた時代に、すごい発想だと思いますが、それがしっかり実を結んで、労働者階級の食事の質は世界一とか言われてますし、今でもみんながしっかり昼食の時間をとります。

日本などは、江戸時代などは儒教の影響で支配階級も粗食で禁欲的で、美食をしていたのは遊郭とか商人とかですから、トップダウンの反対です。そういう建前と本音みたいなのの乖離が尾をひいて、はっきり言って、ほとんどの日本人は、自分の家に他人を泊めたり食事によんだりしませんよね、その延長で、ほんとは、外国人なんかに自分ちに来てほしくないって思ってるんじゃないかなあ。

フランス人はどんな階級の人でも、ホームレスでない限りみんな気軽に友人をうちによんで食べたり泊まらせたりしますから。

日本では「客間」っていう言葉はこっちでは「友人用寝室」みたいな言葉だし、予備の寝室がない人も平気でサロンに泊めたり自分たちの部屋を提供したりとかしますから。

日本人は、そういうことを気軽にすると、後で「あのうちでは・・・」と陰口を言われたりとか、お返しが大変とか、コードが複雑なのでそれを避けているんじゃないでしょうか。日本ってハイコンテキストの世界で何でも言わないでも通じるっていう説もありますが、ほんとはよくわかんないので、何も言わなくてもとげの立たない、リスクのない行動しかとらないんじゃないかと思いますね。

そういうメンタリティが観光政策にも反映されてる気がします。「客間以外は見せちゃいけない」みたいな・・・

よく、日本人が、フランスでフランス人に道を聞かれたっていう話がありますが、フランス人はほんとにそのくらい、相手が客かどうか気にしてない、と思います。

ああ、すりや引ったくりは相手をよく見てますよ。