エスプリの力
それともう一つは,竹下さんが指摘していた「エスプリ」ですよ。これは英語のユーモアとも違いますね。非常にフランス的だと思います。文章を読み進めていくうちに(王子さまとキツネの会話が進んでいくうちに)、だんだんと「apprivoiser」も、「lien」も意味の内容が移り変わっていくんですよね。ただ、そこにエスプリが込められると、「家畜化する」でも「鎖」でも、字面とは別に、そこに逆にアイロニカルな意味を付け加えるというのか、敢えて逆手に取るというのか、コトバのいいなりとは逆の意味をそこに込めて使うことができるんですよね。その意味では「コトバの遊び」というところで捕らえることもできて、なかなか面白いというか、奥が深いですね。