サンテグジュペリ

サンテグジュペリ

Sekko · 2006-05-13 22:56:36 UTC+9 · 投稿 #139

サンテグジュペリのイメージは、今の子はともかく、私の年代くらいのフランス人にとっては、何よりも飛行機の「英雄時代」の英雄として語り継がれていました。今の宇宙飛行士よりももっと危険とロマンに満ちた物語のヒーローという感じです。行方不明の冒険家、かな。植村克己とか・・・そこに戦争も入ってくるので、もっとヒーロー性が高いし。
日本人が共有する飛行の歴史の初期の神話というのはあるのでしょうか。私は子供の時に「翼よあれがパリの灯だ」のリンドバーグの話を読み、日本の飛行機というと、その後は少年漫画の「零戦ハヤト」みたいなもので、航空機というと事故やハイジャックのことが頭にあるし、飛行機乗るのも嫌いなんですが、人々が最初の飛行士たちに向けた憧れの視線については理解できます。サンテグジュペリのような人にとって、空を飛ぶことの究極のセラピー効果も想像できます。彼が国民的冒険家であって、しかも、『星の王子さま』のような名作を残したのは、飛行の夢ということが何に繋がっていたのかを示唆している気もします。
彼はTheiste だったと私は思います。無神論の系譜の中でも取りあげるつもりです。無神論とは、本当に、神を語ることで、近代以降のいろいろな思想家や文学者の心を鏡のように映してくれるツールです。