「エリート」の善し悪し1

「エリート」の善し悪し1

迷える大羊 · 2011-02-26 17:46:00 UTC+9 · 投稿 #409

これまで、先生にフランスの就転職事情や大学など教育の事情を伺って、フランスって日本など足元に及ばない「学歴社会」だ、ってことと国や社会、企業の将来を担う「エリート・幹部候補生」とその「エリート」に判断とリーダーシップを委ねる非エリートがはっきりと二分化している社会、との印象を強く持ちました。(そういえば、現在の日産CEO、ルノー出身のムッシュ・カルロス・ゴーンも、やっぱり、しっかりグランゼコール出身でした・・・)

まあ、日本でも、官庁では「キャリア組」と「ノンキャリア」ってありますし、民間企業でも有名大企業に就職しようと思ったら新卒の入社段階ですと、いわゆる一流大学でない学生は面接にすらたどり着けない(私も新卒時代、これで涙をのみましたっけ)、ってありますけど、一度入社してしまえば、あまり出身学校は、全く無関係とはいわないけれども、ほとんどこだわりを持たれることは少ないし、転職の場合はあくまで職能と実績。
っていうか、そうでないと肝心の仕事が回っていきません。

で、このフランスのあまりの学歴っていうか、グランゼコール偏重って問題が発生することがないのかしら、と思ったら、とあるブログにこんな書き込みがありました。なんでもフランス系の外資系企業に勤務経験がある方らしいのですが・・・。

『ええ。私も以前グランゼコール出身者の下で働いていたことがありましたが、その彼は全く実務に疎い甘ちゃんでしたね。おかげで現場は大混乱。愛想を尽かした正社員の大半が辞めてしまい、ついには派遣社員だらけになってしまいましたが、それでもフランス本国は頑として彼を更迭しようとしませんでしたね。異常な世界だと思いました。』

まあ、匿名で具体的な企業名も記されていない書き込みですので、信憑性は?ですが、個人的には「あり得る話だ」と思いましたね。
あと、これだと、非グランゼコールの一般労働者、サラリーマンがやる気無くしませんか?

フランスの労働者のステレオタイプって仕事はあくまで飯のタネ、夏はバカンスをしっかり、がっちりとり、ほとんど趣味なんじゃないの?っていうくらいストライキをよくやる、サービス残業?バカじゃない?といったものですが、これ、国民性とか文化の問題ではないような・・。私だって、働き、能力、実績に関係なく、初めから高給をもらえるポストに就ける人間は決まっているのなら同じように、適当にやるよなぁ、って思いましたし。セーフティネットは充実しているようですが、これで、セーフティネットもなし、なんていったらそれこそ、ストどころか暴動起こしたくなるかも、です。

「あのグランゼの坊ちゃん(お嬢さん)には参っちゃうよなぁ、全然、現場しらねーんだもん」「机の上で数字ばっかぎゃあぎゃあいってないで、たまにはテメェで得意先回りの一つでもやってみろってんだ」なんて、フランスの非エリートのサラリーマン、労働者は今日もビストロで一杯やりながら、愚痴っている、んですかね?

もちろん、大半のグランゼコール出身者は厳しい勉学を頑張ってきただけあって、職場でもそれなりに優秀なんだ、とは思いますが・・・。