2011年の投稿

フランス人も・・

迷える大羊 · 2011-12-30 06:23:48 UTC+9 · 投稿 #501

働いている人はメチャメチャ働いている、という当たり前の事実があるんですね。ま、何もかもがうまくいっている、理想郷はどこにもないよ、ということで。
マスコミも表面的な事実だけを取り上げて、やれ、フランス人は休みばっかとって働かないみたいなステレオタイプを垂れ流したり、日本人は働きすぎみたいな自虐したり、あるいは勤勉、みたいな自尊したり・・、もアホらしい限りだな、って思います。
フランス(に限らず欧米で)に本当に見習うべき点、日本との違いは、皆が同じようなライフスタイルでなければならない、みたいな妙な同調圧力の無さ、他人の目を気にしない、ところかと思いますね。

フランスのストライキは、フランス人のステレオタイプの一つにもなっているようで、たびたび遡上にあげているマンガ・「ヘタリア」のネタにもしっかりなってました(笑)。
フランスには「ストライキ予定表」なるものがあり、旅行者には必須のアイテム、なんていってましたが、本当かな?(笑)

http://www.youtube.com/watch?v=eraqwZ67nSU&feature=related

フランス人の働き方

sekko · 2011-12-28 07:55:42 UTC+9 · 投稿 #500

すみません、年末でいろいろあわただしくお返事が遅れました。ちょうどこの期間、空港の保安スタッフのストがあって、クリスマス休暇だというのにリヨン空港なんかはまる二日も閉鎖状態でした。航空関係は私企業扱いなので、ストの届け出や最低活動の保証などの縛りがなくて、今回は利用者からかなりの抗議も出ました。普段は「ストは憲法で保証された権利」というのが徹底していて、あの不平たらたらのフランス人たちが驚くほど我慢するんですけれど。

フランス人が働かない割には経済効率がいいのはなぜかという話、近くにいたフランス人に質問してみると、

「私のように週末も働きバカンスもとらない人がいるから」

と答えました。

すごく働く人たちがいるのは事実ですが、なんというか、たとえば日本との一番の違いは、必死で働いている人がいて、しっかり休みをとって優雅にやる人もいて、互いが互いと比べ合わない、「同調圧力」もない、というところです。だから、消費する間もなく働く人と、適当に楽しく消費する人とが、自虐的なあるいは他罰的なストレスがあまりなくて共存しているので、全体として、まあまあうまく回っているのかなあと思います。

鉄道なんかは、日本は別としてヨーロッパの他の国よりダイヤも正確だし、ストを除くと私はそうストレスは感じません。

病院、警察、消防などの過剰勤務はこちらでも問題になっています。確か、ヨーロッパの他の国と比べても「母親」のフルタイム就業率が突出して多いのも特徴だと思います。

宅配便やコンビニについて言えば、うーん、日本に帰れば確かに便利だと思うことはありますが、私は宅配便もコンビニもなかった時代の日本に暮らしていましたが、その時は別に不便だと思ったことはないです。なかったらなかったで生活をオーガナイズしていくので。フランスも日曜に開いている商店が昔より増えましたが、日曜は閉まっていると思えばそれなりに他のことをするし、学校の休暇と親の仕事の休暇がある程度シンクロしていると家庭生活は便利ですし、なければないで困らない気がします。

「昔はなかったけれど今はもうなしでは暮らせない」と思うのはやはりインタネットや携帯電話などの通信・情報系の技術やサービスですが、これは幸い、グローバル化していてフランスでも同時進行だし、どんどん便利になっていくので、困ってません。

日本のマンガ家でマンガ週刊誌に何十年も欠かさずに連載を続ける例などは、確かに、フランスでは考えられないですね。

週刊誌は日本でもさすがに盆と正月、ゴールデンウィークなどは合併号が出ますが、フランスでは月刊誌も夏は休刊で年間11号が基本形です。

でも、そういうことも、一定のリズムにはすぐ慣れるので、どうということはありません。慣れないで日常的に腹が立つのはやはり、こちらでは、修理や工事などの対応が遅い、期限を守らない、それらに対する「申し訳ありません」という表面的な恐縮さえみせない、などのシーンです。

日本人に帰るとそういう意味でほっとすることがたくさんありますが、近頃はほころびが見えてくる時もあるし、サービスする側の立場を思うとストレスフルなことも多かろうと思います。フランス人はみんな適度に無愛想な態度でガス抜きしているのかも。

ただ、ホテルやレストランの一流どころではフランスのサービス業は「メチエ」として世界的に評価が高いので、格差があるのは事実です。カネかコネかがあれば一流のサービスが受けられるのは確実です。カネを出してもまがいもののサービスしかない国だってありますからね。

フランス人の労働

迷える大羊 · 2011-12-19 11:39:35 UTC+9 · 投稿 #499

フランスについて、注目すべき点は、その労働時間の短さ、と個人的には思っています。各種データをみても、フランス人の労働時間の短さは「圧倒的」。それでいて、EU内でEUきっての経済大国、ドイツに次ぐ「勝ち組」なのですから、大したものです。

でも、一方で、優雅な労働条件・福祉と高い経済水準という、アラブの産油国ならともかく、通常一般の国、社会では矛盾しかねないような命題をどのように実現しているのか?そこに綻びは本当にないのか?、本当にそれで何もかもうまくやっているのか?が非常に気になります。

具体的にいうと、フランスといえども、仕事の性質上、どうやったって好き勝手にまとまった休日など取れない職種、業種というのは存在すると思うんですが、どうやってるんだろ?という疑問が出てきます。

例えば、発電所の保守運用の職員なんかが、好き勝手に長期休暇を取られたんじゃたまったものではありませんよね?フランスなど原発発電の割合が8割近いのですからなおさらです。発電所、とは違いますが、自分の現在の職業がその種の職業で、現在、病気による長期療養で一人欠員してしまい、その穴埋めでてんてこ舞いしてますので、個人的に疑問を感じました。

あと病院、消防、警察なんていうのも「事件・事故・病人が発生しました、担当は??お休みをいただいておりまして**まで不在。対応はまた後日」なんて言えませんよね?
もちろん、シフト制で交代勤務にすればいいんでしょうが、この不景気の最中、そう充実した人員数を揃えられるところもなく、ぎりぎりの人数で運用、一人、二人欠けただけで、てんてこ舞い、なんていうところも多いのではないか、と。
フランスの労働事情ってそんな魔法みたいなことを本当に実現してるのかしらん?実現しているとして、どうやってそういう、諸々の矛盾を解決しているんだろ?という疑問がどうしても湧いてきます。

あと、海外から日本に戻ってくると、各種商店にしても、鉄道にしても、郵便・宅配便にしても、そのサービスの良さ、質の高さに感動すら覚えることが多いのですが、それって厳しい労働条件と対の関係なんじゃ?って思うことがあります。

例えば、宅配便。時間指定までできて、沖縄とか離島地域でない限り、ほぼ1日、2日以内に正確に着きますが、その裏には正社員、下請を問わず、トラック運転手の極めて厳しい労働がそこにあるわけで、手放しで素晴らしいことなのかどうかはわからんなぁ、と思うことも。コンビニエンスストアにしても同様で。
私が知る限り、経験した限りでは大抵の国々では日本ほどコンビニエンスストアは充実していないし、個人商店にしても、デパートにしても、夜、さほど遅くない時間にサッサと閉めちゃうところがほとんどだったような。どちらがいい悪いかは別にして。

日本を代表するエンタメであるマンガ・アニメにしても、あれだけ手のかかった作品が毎週、当たり前のように観られる背景には漫画家、アニメータの(多分)フランスでは絶対にあり得ないようなこれまた厳しい労働があるわけで・・。

「日本人は仕事ばかりではなく、人間らしいゆとりをもった生活を」、だとか、それこそ、「コンクリートから人へ」みたいな、きれいごとを並べ立てる評論家やら政治家やらは多いけれども、そんなこといっている人々が「納期」とか「サービス」に人一倍うるさい人間だったら笑っちゃう、というか白けますね。
要するに、日本人が本当に優雅な労働条件を実現したければ、今の高サービス社会は、全面的とは言わないにしても、多少は妥協せざるえないんじゃないかなぁ、と思ったりしますがどうでしょう?。

話を戻して、ちょっと抽象的な質問でなんですが、フランスの場合、労働者のゆとりある労働条件と「先進国」としての高レベルのサービス、っていうかパフォーマンス、という矛盾にどのように対処してるんでしょうか?

英米マスコミとそれ以外

迷える大羊 · 2011-12-16 19:38:21 UTC+9 · 投稿 #498

>ユーロをやめてフランに戻りたいというフランス人は3人に1人だそうで

そうですか、CNNが伝えるところとは大分違いますね。日本で出回っている海外メディアの報道は圧倒的に英米系のものが多いし、私自身、まがりなりにも解読できる言語は英語だけだったりするので、つい英米マスコミ=欧米、とみてしまいます。

思うに、英米系のメディアはユーロには辛いっていうか冷淡ですから、その辺は割引いてみないといけないんでしょうかね。英国なんか典型的な「ツンデレ」ですよね(笑)。

>ヨーロッパ史を少し見ると、少なくとも権力者の間では頻繁に英独仏(だけではないですが)は混血しているわけで、英独仏のくっつき方や対立の仕方は、所詮、同じ文化圏の慣れ合いの部分があるのかなあ、と思います。

そうですね、そんな感じはしますね。もともと、ローマ帝国として、いったんはまとまっていたこともあるし、基本的にキリスト教ですし。だから、EUとかユーロなんて発想がでてくるんでしょう。
そういうわけで、地理的に政治経済的にどんなにヨーロッパに近くてもトルコは「仲間外れ」となるわけで・・・。
そういう条件、成り立ちの違いを無視して「アジア共通通貨」だの「東アジア共同体」だのって何を寝言いってんの?と思ってしまいます。
そもそも「アジア」という括り方自体が欧米人視線だし、妙な「欧米かぶれ」はやめてもらいたい、と思ってしまいますね、個人的に。

フランス人とユーロ

sekko · 2011-12-15 23:01:36 UTC+9 · 投稿 #497

返事遅れてすみません。

一昨日の経済紙 Les Echos によれば、最近のIfopの統計では、ユーロをやめてフランに戻りたいというフランス人は3人に1人だそうで、ドイツではマルクに戻りたいのが3人に2人とフランスの倍だそうです。フランス製品を買えとかフランスに製造業を戻せという声は高まっていますが、ユーロ維持の重要性は一般に行きわたっているようです。

ユーロ救済に背を向けたイギリスのキャメロンは、独仏に背を向けた恰好で、自国でも賛否両論が分かれているようですね。

イギリスのことですから、タブロイド紙が、「キャメロンのブルドッグが独仏の小型犬にかみついている」というイラストが出ました。サルコジとメルケルとがキャメロンより頭一つ小さいことを揶揄する意味もあります。

でも、つい最近までは、英仏はリビア空爆で仲好く盛り上がっていたし、英仏独の組み合わせというのは、くっついたり離れたり、あやしいものです。キャメロンもワイン好きで南仏に別荘を持っている親仏家だそうだし。フランスの首相はイギリス人と結婚しているし。

でもイギリスも、第2次大戦中にドイツ風の王朝名をあわてて宮廷所在地のウィンザーに替えたように、ヨーロッパ史を少し見ると、少なくとも権力者の間では頻繁に英独仏(だけではないですが)は混血しているわけで、英独仏のくっつき方や対立の仕方は、所詮、同じ文化圏の慣れ合いの部分があるのかなあ、と思います。

今のフランスは、来年の大統領選に向けて、一般人が「直接民主制」に参加するチャンスが視野にあるせいか、あるいは単にお祭り好きのフランス人が、このクリスマス・シーズンで、不況にもかかわらず去年よりも予算を増やしたとアンケートに答えているように浮かれているせいか、これだけのユーロ危機の割にはおとなしいですね。

昨日、シラク元大統領のパリ市長時代の汚職に有罪判決が出て、これはフランスの民主主義(特に三権分立)が成熟した証拠だということで、けっこう楽観的に評価されてます。リビアなどへの介入の後なので、こういう「内部で身を正す」姿勢は歓迎されています。

ユーロ危機・フランスの反応

迷える大羊 · 2011-12-10 20:16:39 UTC+9 · 投稿 #496

昨今のユーロ危機について、ドイツ人の反応はわりとよく報道されるんですが、もう一方の雄、フランスの反応を示した記事がなかなか出てこなかったんですが、ネットを漁ったら、やっと出てきました(CNN)。

http://www.cnn.co.jp/business/30004877.html

結論からいうと、ユーロになんか入るんじゃなかった・・みたいで、ユーロなんかに入ってなきゃ、経済はもっと好調だった・・が4割。今後、ユーロ圏に留まるべきか?はわずか34%だった・・とのことですが、フランス在住者の実感として、これは妥当な数値と思われますか?

それにしても、今の欧州情勢だと、もし現在ドイツがドイツの責任での全面的なユーロ救済案を出せば、ドイツにユーロ圏統一を誰も拒否できないんじゃ?
ヒトラーの「第三帝国」建設が思わぬ形でやってきた、としか・・。そうなったら、フランス、イギリスなどヨーロッパ主要国はどう反応するか、みものですね。
まあ、負担も半端でなく大変だし、面倒だからドイツはそんなこと、やらないでしょうけど(世論がそうだからこそ、天使・メルケル氏も苦労してるんでしょうし・・)

もうウンザリ・・

迷える大羊 · 2011-12-02 18:51:54 UTC+9 · 投稿 #495

>旧植民地地域の否定的な側面を報道することはタブーである、報道すると、人種差別、民族差別主義者扱いされる、業務困難になるくらいのメール、FAXでの抗議行動が展開され、一方で肯定的な側面、「友好」「贖罪」を訴える記事はたとえ、事実を誇張してでも、大々的に報道される・・・

これらの例としては、少し前までは北朝鮮による拉致問題の「無視」。最近では、ほとんど誇大広告に近い「韓流」報道といったところでしょうか。

http://www.asahi.com/showbiz/news_entertainment/TKY201107120293.html
「チャン・グンソク、高まる人気 ヨン様の「進化形」」
詳細は読んでいただくとして、絶対にウソだ~、と思ったのは・・・、

「今春、映画のロケで茨城空港に来た際には約3千人が殺到。」

趣味の関係で茨城空港は何度か行ったことがあるんですが、あそこは絵に描いたような地方空港、小空港なんですが・・。そんなところに一度に三千人・・、なんて殺到できんのか?物理的に・・。空港周辺は大混乱に陥るはずですが、そんな話は聞いたことが・・。それ以前にそんな「大ニュース」「大騒動」の画像一枚ないのはどういうことよ??

http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201109060027.html
「2NE1、日本デビュー7万枚が即日完売」

アイドルグループ2NE1のライブチケットになんと30万人もの応募があったそうです。これはすごい、日本における外国人タレントとしてはレディ・ガガ、マイケル・ジャクソン、いや、御大ビートルズをしのぐ大スターではないか?
一体ヤフーオークションで、どんな高値がついてんだ?と思ったら、なぜか、定価7500円のチケットが半額どころか、5分の1以下の1300円でオークション終了、という結果。
なんて、すべてがそうだ、とはいいませんが、ウラをとるとこんなのがやたらと多いです・・。

http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v214840085

レンタルCD、DVDのTSUTAYAに行くと韓流ドラマスペースがかなりあって、これはすごい、一体、どれだけ貸し出しがあるんだ?と思って総合貸し出しランキング(洋画、邦画、韓流ドラマ全部込)を眺めると・・。

http://www.discas.net/netdvd/dvd/hotrankingTopTotal.do?pT=0&page=1

12月2日時点で、韓流ものは200位まで漁ってほんの1作品(105位 猟奇的な彼女・クァク・ジェヨン監督)、純粋な韓国作品に拘らず、韓国人監督(在日韓国人含む)の作品まで入れて、やっと数作品、でした。

あと、日本のメディアだけ見てると、韓国側で大騒ぎしている「日本海→東海(トンへ)」問題は決して知ることができませんし・・。もう、おためごかし、偽善はいい加減にしてほしい、って思ってしまうのは私だけではない、と思いますが。

「隣人」の範囲

迷える大羊 · 2011-12-01 19:40:45 UTC+9 · 投稿 #494

>それはキリスト教的観点です。

つまり、簡単にいえば「隣人」の範囲をどこまで広げるか?ということに関して西洋世界では昔から喧々諤々の論争とか確執があった、ってことですね。
「隣人を愛すこと、敵を赦すこと」を説いたイエスとて、人間である以上、その時代、地域の常識から完全に自由にはなりきれていないわけで東洋人、その他アジア人、インディオなどなどの存在は夢想だにしなかったでしょうしね。

>「みんな人間」というのはなかなかの視点でしたが(日本だって西洋人を見れば赤鬼とか天狗とか、人間と見なさなかった時もあると思います。人間ってどこでもちょっと違っているだけで異種と見なすんですね)、その「人間」に等級をつけたのが惜しいですね。

これで思い出したのは、英国のH・G・ウェルズの1895年の作品、「宇宙戦争」原題「THE WAR OF TWO WORLDS」ですね。いうまでもなく、これは、地球人よりはるかに文明の進んだ火星人の地球侵略の話ですが、始めの方で「(火星人に文句を言う前に)ここで我々は、地球上の下級民族にいかにむごい仕打ちを加えてきたか、思い起こさねばならない(中略)タスマニア人はその人類学的相似にも関わらず、ヨーロッパ人の仕掛けた侵略により絶滅させられ・・・」なんてくだりがありますね。

確かに、ウェルズはウェルズなりに当時の帝国主義、植民地主義に真摯に向き合い、過ちについて反省を促してはいるのはわかるのですが、下級民族とか人類学的相似、なんていっているところに、時代の限界、そして、ウェルズもそれから完全に自由ではなかったことが伺えますね。それとも、日本語訳が悪いだけなんでしょうか?

それにしてもタスマニア人は哀れ極まりないです。雄々しく戦って滅ぼされたのならまだしも、ほとんどハンティングの的として殺されて滅ぼされたんですから。いくら帝国主義の時代とはいえ、というか当時の基準でもかなりひどい話ではないでしょうか、これ。

クジラほどの情けもかけられなかったんですね。

>西洋諸国の後に続いて帝国主義的になっていった時に、日本が掲げていたのは、民族宗教としての国家神道でした。

これ、日本のキリスト教会にとってはかなり片腹痛い話ではないんですかね?日本のキリスト教会って国家神道の政治関与とか、社会への浸透に関して、非常に、あるいは過剰なまでに警戒や反発する傾向が強いです。まあ、過去の歴史的経緯からある程度はわからなくもないのですが。
でも、その国家神道というのは、欧米におけるキリスト教のあり方を参考に、あるいはマネて造られたものである、というのは皮肉以外何者でもないような気がするんですが・・。

フランスと旧植民地

sekko · 2011-11-30 23:04:11 UTC+9 · 投稿 #493

>>例えば、フランスのマスメディアにおいて、アルジェリア、ベトナムなどの旧植民地地域の否定的な側面を報道することはタブーである、報道すると、人種差別、民族差別主義者扱いされる、業務困難になるくらいのメール、FAXでの抗議行動が展開され、一方で肯定的な側面、「友好」「贖罪」を訴える記事はたとえ、事実を誇張してでも、大々的に報道される・・・

えーと、こういうことは一般的にはないです。

日本の場合、近い「植民地」が、人種的に非常に近いこと、もともと大陸文化の中継地として歴史的にも近いこと、第二次大戦の日本の敗戦とともに戦勝国によって手離させられたこと、というのがあります。

それに比べてフランスの方は、たとえばインドシナやアフリカの植民地について言えば、もともと人種的に見た目が違う、歴史的文化的接点が近代以前にはなかった、第二次大戦の時には旧植民地の人もフランス軍として従軍し共に「戦勝国」の側で終った、その後旧植民地諸国が独立戦争などを起こした結果独立したので、ある意味で心理的決着がついている、などとだいぶ状況が違います。(もちろんフランス軍として戦った結果の補償や年金の問題など細かい異議申し立てなどは続きますが)

しかも、その後も経済格差があったり戦争や内乱が続いたことで、フランスは旧植民地国からの難民や移民を大量に受け入れてきました。もちろんフランスの戦後の復興のために彼らの労働力が必要とされたこともあります。

いまだにカリブやインド洋に海外県だの海外領などがあるように、独立を望まずにフランスに留まることを選択した地域もあります。

旧植民地国も、その後の政治経済の中で、旧宗主国のフランスを特別に「スケープゴート」に仕立てあげて国民をまとめるという必要がなかった、そういう戦略をとらなかった、というのもあります。冷戦構造もありましたし。日本が原爆を落とされたり、占領されたりしたアメリカとその後同盟していく道を選択したようなものでしょう。


>>そもそも、植民地支配に関する考え方はどうなっているんでしょう?「文明」を広げ、「発展」を促進したんだから、「いいこと」という見方が支配的なのか?それとも、「過去の過ち」ととらえているんでしょうか?

もちろん、20世紀後半以来の趨勢として帝国主義の過ちとか自己批判はデフォルトになっています。けれども、ここで一つ、日本人にはあまり思いつかない観点があるのです。

それはキリスト教的観点です。

それにもカトリックとプロテスタントで有意の差があったりするのですが、すごく単純化して言ってしまうと、

西洋キリスト教の帝国主義国家は、最初、「新大陸」先住民だのやアフリカ人だの、要するに彼らの目から見て醜く(あるいはもの珍しく)非文化的で野蛮だと思えた人種は、人間ではない、すなわち、魂がない、救済すべき魂がない、と見なしていたわけです。

だから、虐殺や売買が可能でした。

ところが、異文化接触の経験が増え、神学論争なども経て、ある時期から、他の人種もみな「魂の救済に値する人間」だと見なされるようになりました。

すると、奴隷貿易のような人身売買はダメということになりました。

ではどうするかというと、「彼らは人間ではないのではなくてただ下等で非文明的であるだけだから、自分たちが彼らのところに行って彼らを文明化し、魂の救済もしなければならない」と方向を修正したのです。

それはかなり大きな転回点でした。

「みんな人間」というのはなかなかの視点でしたが(日本だって西洋人を見れば赤鬼とか天狗とか、人間と見なさなかった時もあると思います。人間ってどこでもちょっと違っているだけで異種と見なすんですね)、その「人間」に等級をつけたのが惜しいですね。

で、今までの奴隷売買だの先住民虐殺だのという路線を変更して、上から目線の、「救済」「宣教」「教育」「指導」「開発」路線になったんですね。で、奴隷を買う代わりに本国人を「植民」していったわけです。

もちろん実際は労働力の搾取とか資源の搾取とか、一部の権力者の利益誘導などの事態が増えて言ったわけですが、

西洋キリスト教国の「キリスト教頭」には、どこか、キリスト教的建前の必要や理想の思い込みがあって、奴隷制が衰退した後に植民地主義が発展したのは明らかにそういう成り行きがあります。

でも、近代日本が、そういう西洋諸国の後に続いて帝国主義的になっていった時に、日本が掲げていたのは、民族宗教としての国家神道でした。だから、「下等な人間の魂の救済」みたいな普遍的大義はなくて、「いまだ非近代的な国々のインフラを整えて発展させてやろう」という名目と日本の国家神道を押しつけるというのがセットとなっていたのだと思います。

まあ、結果的には、どっちもどっちの独善的覇権主義なのかもしれません。後発の日本は、もし西洋諸国の帝国主義をもう少し深読みしていたら、別の理論武装をしたりもう少しましな戦略をたてられていたかもしれないとは思います。昔のことはもう変えられないけれど、今からでも、地球規模のいろいろな被害や過ちを減らすために歴史を勉強したいものです。

>>思うにネットを見る限り、欧米圏において、ムスリムとかムスリム国家に関して似たような感情を抱く「ネット右翼」が多いような気がしますが、どうでしょうかね?

これは主として、冷戦以降に軍需産業が損しないように新たな危機を作るプロパガンダのせいかもしれません。旧植民地と宗主国との確執とは別のところにあると思います。


旧植民地との関係

迷える大羊 · 2011-11-29 12:09:43 UTC+9 · 投稿 #492

フランス、といえば、お隣の英国と並んで、主にアフリカを中心に植民地を数多く持つ植民地帝国でしたが、旧植民地との関係、というか状況というか、メンタリティはどのようなものでしょうか?
具体的にいいますと、例えば、フランスのマスメディアにおいて、アルジェリア、ベトナムなどの旧植民地地域の否定的な側面を報道することはタブーである、報道すると、人種差別、民族差別主義者扱いされる、業務困難になるくらいのメール、FAXでの抗議行動が展開され、一方で肯定的な側面、「友好」「贖罪」を訴える記事はたとえ、事実を誇張してでも、大々的に報道される・・、みたいな。

そもそも、植民地支配に関する考え方はどうなっているんでしょう?「文明」を広げ、「発展」を促進したんだから、「いいこと」という見方が支配的なのか?それとも、「過去の過ち」ととらえているんでしょうか?

ちょっと反応しづらい話かもしれませんが。なぜ、こんなことを?といいますと、前から申し上げます通り、朝鮮学校が自宅近くにある、知人に在日の方がいる、北朝鮮の拉致問題には、すごく手前ミソで恐縮なんですが、今みたいに世間一般に広まる前から非常に関心があった・・私、韓国メディアのウォッチが半分趣味のようになっている、などなどの理由から、朝鮮半島情勢には一般的な日本人よりは関心が高い方なんですけれども、日本メディアの朝鮮半島関連報道って例を挙げるとキリがないので、省きますが、なんか、非常に不自然さを感じることが多々あるので・・。

いえ、誤解されると困るのですが、ネット上に見られる、ユーモアの欠けたレイシズム、過剰なナショナリズムに基づく中傷誹謗の類に与してるつもりは決してありません。
でも、そういうものが登場する背景、心情はわからなくもないんです、正直なところ。

思うにネットを見る限り、欧米圏において、ムスリムとかムスリム国家に関して似たような感情を抱く「ネット右翼」が多いような気がしますが、どうでしょうかね?

フランス文化の起源

迷える大羊 · 2011-11-18 11:58:06 UTC+9 · 投稿 #491

>フランスにはフィレンツェ症候群というのがあって、「フランス文化一番」と思っていたフラ>ンス人がフィレンツェに行って、なんだうちの文化はみんなイタリアのコピーかよ、オリジ>ナルなものは何もないのね…」と大ショックを受けて鬱になる症状です。

そうなんですか?逆にそんなことでびっくりしたり、鬱にまでなるフランス人がいるということが驚きなんですが・・。
まさか、フランスの学校では「フランス文化は世界一、ヨーロッパのすべての起源はフランス、イタリアはフランスの弟」なんてどこかの半島国みたいな歴史教育をしているのかなぁ?まさか、フランスみたいな先進国で?とは思うけど・・、と気になってしまうんですけれども。

>『テルマエ・ロマエ』

これ、フジテレビにより映画化(2012年公開予定)されるようですね。主演が阿部寛など日本人(エキストラ、脇役はイタリア人を使うようですが)、と聞いて「大丈夫かよ?」と思いましたが、著者のブログでローマロケの画像をみると、思ったほど違和感がないのにびっくりしました。

http://moretsu.exblog.jp/13838984/

まあ、考えてみればハリウッドでも、自国人ばかり使ってローマ映画作ってますし、現実にはありえない金髪碧眼のイエスを当たり前のように登場させることを考えれば、まあ、いいか、それにこれ、コメディだしとも思ったりします。

実際、現実の古代ローマ人って現代の欧米人ほど肉食ではないし、したがって体格も小柄、金髪碧眼も実際にはほとんどいなかったみたいですから、日本人でも、阿部寛氏みたいに「平たい顔」じゃない彫の深い顔立ちの人間がやれば、違和感ない、というか、そう現実離れしたものにはならないようですね。

フランスとイタリア

sekko · 2011-11-17 00:07:30 UTC+9 · 投稿 #490

『テルマエ・ロマエ』全巻読んでます。

全然ちがいますが吉田戦車の『フロマンガ』も愛読。

イタリアとフランスの関係ってちょっと中国と日本に似ている部分もあります。

フランスにはフィレンツェ症候群というのがあって、「フランス文化一番」と思っていたフランス人がフィレンツェに行って、なんだうちの文化はみんなイタリアのコピーかよ、オリジナルなものは何もないのね…」と大ショックを受けて鬱になる症状です。

まあ、カトリックつながりに、政略結婚つながりで、大量の文化が流入し、フランスは中央集権国家だったので、それを国家財産に育て上げてアカデミーとか創って、ヨーロッパに威光を広めたんですね。

やはりイタリアの方がギリシャ・ローマ以来の文化先進国でしたから。

中国が日本に対して文化文明の先進国だったので、流入が一方通行だったのと似てます。

もっとも、イタリアは都市国家だったので、市場をフランスに広げることは嫌ではなかったでしょう。

フランスがイタリアからきた文化をあれこれリミックスしたり、太陽王のもとで「フランス化」が花開いたのは事実です。

日本の文化のルーツの多くが中国伝来だといっても、ちゃんと「大和化」して日本独自の文化が花開いたのと同じです。

あと、現代史においてイタリア移民は大挙してフランスに来て根付いていますが、その逆は例外で、経済的にもフランスより格下ということで、イタリア人が「なんだよ、フランスのやつら、うちの文化のコピーばかりしやがった癖に、しっかりヨーロッパの盟主みたいな顔をしやがって・・・」と考えるのは大いにあります。
でも、今やイタリア系フランス人というのはポルトガル系と同様に同化しまくっていますから、文句いうイタリア人もたいていはフランスと太いパイプがあるんですよ。

サルコジ夫人は結婚と共に即効措置でフランス国籍を取得しました。でも、お姉さんもフランスの女優ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%83%86%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AD だし、二重国籍だし、まあ地続きだし、北イタリアの人で金持ちなら普通にフランスに同化しちゃいますね。
フランスが二重国籍OKだというのも大きいです。

仏伊関係

迷える大羊 · 2011-11-16 21:44:47 UTC+9 · 投稿 #489

最近、イタリアをネタにしたマンガ(テルマエ・ロマエ、ヘタリア)をよく読むせいか、ちょっとイタリアに興味が出ているんですが、そのイタリアとフランスの関係について。

イタリアってフランスに対して文化的な対抗意識が強いんでしょうか?イタリア在住の方のブログに、イタリア人に対して、ルーブル博物館の話はタブー、「モナリザ」を筆頭にルネッサンス期のイタリアの貴重な美術、芸術、文化遺産が多くフランスの手に渡っていることを快く思わないイタリア人は多い、とありましたので気になりました。

イタリアのお騒がせの前首相ベルルスコーニ氏がフランス大統領サルコジ氏の妻(イタリア系フランス人)を指して「私があげた」などと発言、サルコジ氏は不快感を示した、ってことで一悶着あったようですが、これも単なる暴言、失言ではなく、こうした国民感情が背景にある・・、とのことですが、本当でしょうか?

あと、冒頭であげた、マンガ「テルマエ・ロマエ」の作者、ヤマザキマリ氏のインタビュー(エコノミスト・毎日新聞社刊 2011年11月22日号)の話で、弱冠14歳でヨーロッパに絵の修業に出た作者がブリュッセルで出会ったイタリア人の老人(後の夫の祖父)に絵の勉強しにきた、とたどたどしい英語で話すと「馬鹿もん、ヨーロッパに来てイタリアに行かないとは何事、フランスなんざイタリアに比べれば、二の次、三の次!」と怒られたそうで・・。

逆に、フランス側はルネサンス期のイタリアの名作を多く所有していることや、イタリアの芸術・文化についてはどのような認識もっている?というか対抗意識みたいなものはあるんでしょうか?

ちなみに「テルマエ・ロマエ」とはこんなマンガです(ウィキペディア)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%A8%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%82%A8

noemi さま

sekko · 2011-11-07 19:30:20 UTC+9 · 投稿 #488

このことについて、私のブログ

http://spinou.exblog.jp/17063887/

で簡単に触れてみました。そちらの方を参照してください。でも、ヨーロッパ諸国は、みんな個性があって、小国と言えども、平気で嘘の申告をしたり、恫喝し合ったり、みんな海千山千でしたたかだなあ、と思います。
それに比べると日本って、内弁慶、と言うか、外に対してはすなおで気配り民族かも・・・・

ギリシャ危機のこと

noemi · 2011-11-06 20:52:48 UTC+9 · 投稿 #487

チャンネル桜http://www.youtube.com/user/SakuraSoTV?gl=JP&hl=ja#p/u/6/i-9tffhVbZ0
でドイツ在住のクライン孝子さんがギリシャのような小国が欧州の圧力に抵抗しようとしていることを評価していました。一方、今まで好き勝手なことをしてきたギリシャ人をまじめなドイツ人が助けるのは割に合わないという話も前にありました。フランスの大統領とドイツの首相があんなに必死にギリシャを助けようということの最大の理由をひとことでいうと何でしょう。

そうですよね・・

迷える大羊 · 2011-11-04 20:28:05 UTC+9 · 投稿 #486

「大人」ならこんなアニメにいちいちバカにされた、とかいきりたったり、真面目に受け取ったりしませんよね、と思えるんですが、何事も例外はつきものでして。まあ、その、抗議の主は韓国なんですが・・。正直、ええ?でした。イタリア人(ヘタレ)、フランス人(変態)あたりが抗議してくるならわかるんですが・・・。

2009年1月13日付け読売新聞より

【ソウル=浅野好春】ケーブルテレビの子供向け専門チャンネル、キッズステーション(東京都千代田区)で1月25日から放映開始予定のアニメ「ヘタリア」に対し、韓国のインターネット愛好家らが放映中止を求めるなど反発が広がっている 物語の一部に「韓国人を侮辱する内容」が含まれているためという。
(中略)
原作者は米ニューヨーク在住の日本人漫画家、日丸屋ひまるや秀和氏で、ネット上で連載。単行本も出版されており、版元の幻冬舎のホームページによれば、50万部以上を売り上げているという。韓国メディアによると、コミックの中で韓国に設定されたキャラクターが登場。この人物は米国、日本に依存しながら、中国を「兄貴」と呼び、文物は何でも韓国起源だと主張する者として描かれている。
韓国のネット愛好家の間では放映中止を求める運動が広まっており、あるポータルサイトでは12日時点で、1万人を超える署名が集まっているという。(以下略)

韓国はアニメには登場しないし、マンガでの登場回数も少ない上、そんなにひどい扱いだったかな?と思いましたけども(第一、あのマンガはすべての国は「公平」に「バカにされてる」し)。で、韓国のマスコミサイトでこのマンガについて探すとあるわ、あるわ・・。
これ、韓国の国会にまで取り上げられたんですよね。

http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=001&oid=214&aid=0000091163&

「ハンナラ党の鄭美京(チョン・ミギョン)議員は13日、国会の独島(竹島のこと)領土守護対策特別委員会で、「韓国侮辱」の批判の出ている日本アニメ「ヘタリア」について、「個人対個人として見れば犯罪行為にも等しい」と述べました。」

なんだか穏やかではない話で、おいおい一体、どんなマンガ・アニメなんだ?」と思ってみたら、意外と面白かったってことで。
実のところ、私がこのマンガを知ったのは、韓国での騒動のニュースがきっかけで、この騒動がなければ、未だに知らなかったはず。なんか、韓国側からすると逆効果のような気がするんですが・・。

大体、日本人の私ですら知らなかったアニメ・マンガがなんで、韓国では国会議員が取り上げられるほどに知られてる、見られてるんだ?ていうか、なんで「嫌いな国」のアニメ・マンガに平均的日本人より詳しいの?と、アニメ・マンガそのものの善し悪しより、韓国側の事情というか心境の方がなんだか、私を混乱させました・・・。



さすがに・・・

Sekko · 2011-11-04 01:25:03 UTC+9 · 投稿 #485

おもしろいのはおもしろいですが、さすがに、これらのアニメを見て怒るフランス人はいないでしょう。まともに考えるには歴史上の様々な文脈があるので、どれもやはりマンガのネタでしかないです。
もしこういうのを見て、「本質的だ」と本気で思っている人が多いとしたらその方が心配ですが・・・ それは別にフランス・ネタに限らずですが。
いろんな成り立ちを持ついろんな国家が本当にもしこんなに単純化できるんなら、歴史学も政治学も国際関係論も要りませんよー。

でも、こういうマンガでたとえばイスラムをネタにしたものをフランスで出したりすると、本気で命をねらわれかねないんで、笑いというのも両刃の剣ですね。

フランスの必殺技

迷える大羊 · 2011-11-03 13:21:19 UTC+9 · 投稿 #484

先スレのマンガ・アニメですが、元々、イタリアの軍事面での信じがたい弱さ、情けなさがネタになっているわけですが、このマンガではフランスも軍事面での弱さではヒケを取らない、との設定となっていて、イギリス、アメリカなど他の連合国内で「イタリア2号機」とのレッテルを張られている、ことになってます。例外はナポレオン時代ですが、そこでも、イギリス軍の落とし穴作戦に引っかかる、というマヌケさを発揮・・、とさんざんです。
そんなフランスの得意技は、弱っている相手を叩く、あるいは勝ち馬に乗る、という「漁夫の利」戦法である、とこのマンガ・アニメは決めてかかっているのですが、そう思われますか?

http://www.youtube.com/watch?v=aR8bXzj3BVk&feature=related

確か、以前、伺ったお話では世論調査でフランスは敵が攻めてきたら?の設問に対し「逃げる」が主要国中ぶっちぎりの高さだった、とのことなので、やっぱりそうなのかな?と思わないでもないですが・・・・。
しかし、このマンガ・アニメってフランス人がみたらどう思うんでしょうね?

英仏関係って

迷える大羊 · 2011-11-02 13:12:05 UTC+9 · 投稿 #483

好意と敵意、敬意と蔑視の入り混じったなかなかに複雑な関係みたいで・・。

これなんか、この両国が戦争すると必ず共倒れの状況になってしまうことをおちょくってますね。

http://www.geocities.jp/himaruya/frig.htm

まさに腐れ縁とでももうしましょうか。このマンガの原作者ってまだ20代でニューヨークの美術学校に留学してる学生さん、みたいですけど、若いのによく知ってるな・・って思います。
個人的に笑ったのは、アニメ版のこの歌(イタリアがドイツに捧げる歌)。

http://www.youtube.com/watch?v=ScktTQaIfBY&feature=related

「大群で俺んちに押しかけないで~」って部分。そういえば、ローマに行ったら、ドイツ人観光客がいっぱいいたな~と思い出して吹き出しました。ドイツが「犬にとって天国」なのは何のことだかよくわかりませんでしたが・・。

日本っておもしろい

Sekko · 2011-10-31 20:13:23 UTC+9 · 投稿 #482

この、国を擬人化したマンガのシリーズってあいかわらずおもしろいですね。すごくマイナーな所に目をつけてるのが、リアルなようなふざけてるような・・

そう言えばそんなことをBBCが言ってたと聞いた覚えがかすかにあったので今検索すると、2007/1/15にBBCのサイトが20年前に解禁になったけれど誰の注意も弾いてなかった政府文書に、1956/9/10 スエズ危機とかについて話し合いに来たフランスのギイ・モレが政治連合の可能性を提案し、断られてコモンウェルスへの参加の可能性も口にしたなどと書いてありました。で、BBCがフランスとの「結婚」に賛成するかというアンケートを取ったら反対は57%「しか」なかったということです。

当時、イスラエルとフランスが同盟でイギリスとヨルダンがくっついていて、イスラエルとヨルダンが戦争になったら英仏軍がぶつかることになるのでそれはまずいというのが一番の理由だったそうです。ヒトラーの脅威に対抗してチャーチルが盛んに英仏連合を呼び掛けていたこと、二度の大戦共にイギリスがフランスを助けたこととかでモレは大のイギリス好きだったのも本当のようです。

ただ、これはいわゆるEECが発足する前の話で、結局、翌年1957/3/25のローマ条約で、フランスはイギリス抜きで、第二次大戦の敵国ドイツやイタリアを入れてヨーロッパ共同体を創るのですから、その前のいろんな根回しや利権の争いの現れのひとつだったんでしょう。

もっとも、このBBCの「スクープ」を報じたフランスのメディアは、フランス政府側にはそのような文書はまったく残っていないと確認しているので、真相は分かりません。まあ、それから僅か3ヶ月後にイギリス抜きのEECが成立しているのだから、フランスがイギリス女王を戴く気になっていたというのは、モレさんの脳内は知りませんが、あり得ないことでしょう。 でも、それをわざわざマンガにしたりそれが英語で広まっていくって、日本のサブカルっておもしろいです。

夢の連合王国(英仏併合)?

迷える大羊 · 2011-10-31 18:45:50 UTC+9 · 投稿 #481

最近、ネットでマンガやアニメをみていたら、こんなのがありました。

http://www.geocities.jp/himaruya/ihd.htm

一体、何のパロディか、と思ったら、1956年、スエズ危機とアルジェ戦争で揺れるフランスで、時のギー仏首相がなんと、フランスの英連合王国入りを英国に打診したことがある、というお話。なんでも、このギー首相、イギリス大好きだったそうで。

マンガ・アニメでも突っ込まれているように、普通に考えて「それは無理だろ」で、英国からあっさりお断りされたみたいで。第一、「王国入り」では何のために流血だらだらのフランス革命を起こしたのかわからないし・・。
これ、本当に真面目にフランスで検討されていた話なんですか?フランスといえば、アングロサクソンへの対抗意識が強いドゴールのイメージがあまりに強く、にわかには信じられないんですが。

しかし、今さらですが、日本マンガ、アニメって本当に人気ありますね。このマンガ、アニメにもしっかり英語版などが出回ってました。

http://www.youtube.com/watch?v=jlktxmYfIDk&feature=related

そうですね

迷える大羊 · 2011-10-08 20:13:20 UTC+9 · 投稿 #480

>国と個別の人との関係ってほんとに違いますよね

そうですね、私もリアルの韓国人には特に含むところは何もないですね。あくまで、あの国のメディアの妙なナショナリズムとか、国威発揚の誇大記事(大げさ、誇大としかいいようのない韓流記事とか・・)をからかいたくなるだけで。
リアルの韓国人(たまに行くバーでバイトしてた学生さん)や、韓国在住の方に聞いたところ、「反日」のほとんどはメディア主導で、一般レベルではメディア(特に新聞)なんてそんなもん、という覚めた目で見ている人も結構多く、100%間に受けているわけではないようですし。
例の反日ネタも一般人レベルで盛り上がっているのは、スポーツと領土問題だけのようです。ただ、公の場では一応「反日」のフリ(独島(竹島)はわが領土とか、「親日法」とか・・)をしないと叩かれる、という妙な風潮があるようですが・・。

ところで、韓国企業の「日本成りすまし」ですが・・・。
以下、朝鮮日報2009年11月15日付け記事(鵜飼経済の亡霊)より(朝鮮日報のネット版、日本語版の記事は削除が早いので、文章をそのまま載せます、あしからず)

『今年8月、LG電子の家電事業本部に非常事態が起きた。両面開きドアの冷蔵庫に使われるリニアコンプレッサー(冷蔵庫の冷媒圧縮装置)を動かす電子チップを作るNECが突然、供給量を10分の1に減らすと通知してきたためだ。LG電子の関係者は「NECとの緊急交渉を通じて緊急ランプは消えたが、まだ気をもんでいる」と話した。
(中略)
韓国が誇る最大の輸出品、携帯電話の場合はさらに深刻だ。携帯電話1個当たりの総費用の26%を占める、最も高価な部品ベースバンドチップはもちろん、センサーチップ、無線送受信の機能を担うトランシーバーなどの国産品採用率は現在0%(放送通信委員会の2009年国政監査資料)だ。源泉技術不在のためだ。ある業界関係者は、「世界的な携帯電話生産国である韓国の実情を調べてみると、製品の外装だけ国産という恥ずかしい現実がある」と話す。
(中略)
実際に、韓国は昨年だけでも過去最大の327億ドル(約2兆9400億円)の対日貿易赤字を計上したが、このうち部品素材分野の赤字は209億ドル(約1兆8800億円)に達した。2001年(103億ドル=約9260億円)に比べ、7年で倍増したかたちだ。輸出すればするほど部品素材の輸入が増え、本当の果実は日本に手渡している構造が、一層深刻になっているわけだ。』
(引用ここまで)

要するに、韓国輸出企業のビジネスモデルって、簡単に言えば、外国(主に日本)から、部品、特に精度を要する核心部品を輸入し、自社で組み立てて輸出、というパターンが多い、というかほとんどですから・・。従って、韓国企業の輸出が絶好調になればなるほど、対日貿易赤字が膨れ上がる、という構図になるわけですね。
つまり、韓国企業、韓国製品=日本、というのは、あながち偽装とも間違いとも言えないのでは?と思えますね。やっぱり、からかってるんですかね?これって。

そんなわけですから、今回の震災の際もこんな心配をしてましたね。朝鮮日報3月15日付の記事から・・・。

『韓国への部品・素材供給、中断の危機

韓国最大手の自動車部品メーカー、万都は、東日本巨大地震による影響で、ブレーキやステアリングなど年間550万個生産している主力部品の生産ができなくなる危機に追い込まれた。同社はこれら部品に使われる電子制御装置用の部品を岩手県のNCC社の工場から輸入しているが、地震の影響で同工場の操業が全面的に中断したためだ。万都の部品在庫量は12日分にすぎない。このため、NCC社の工場復旧が遅れた場合、万都の主力部品は生産が止まる可能性が高い。その上、万都が生産するブレーキ、ステアリングは、現代・起亜自動車の主力車種に搭載されているため、韓国の完成車生産にも影響が出かねない状況だ。(以下略)』
(引用ここまで)



おかしいですね。

Sekko · 2011-10-04 05:57:14 UTC+9 · 投稿 #479

そう言えば、私も、一つおもしろい経験が。

パリで時々行く、seoul88という韓国レストランがありまして、一度そこで傘を忘れたんです。それでうちに帰ってから電話して、「傘を忘れたんですけど…」と言ったら、即座に「ありません」と言われ、「今日のお昼に食べた日本人なんですけど…」と言ったら、「あ、日本人? 傘、ありますよ」と答えられたことがあります。それで無事とりに行きました。最初はフランス人だと思われたらしいんですが、そんなに簡単に答えを変えちゃうなんて、人種差別じゃないの・・・と思いました。
そのレストランにはフランス語版の「韓国料理」という写真付きレシピ本があって、すしもちゃんと載ってました。私にご自慢で見せてくれました。今のように中華系の日本レストランが蔓延していない時で、私は時々そこのすしをパーティに使っていました。

ですから、日本人だから嫌われたという経験じゃなく、日本人だというと、同じ仲間ね、っていう感じでしたね。その時に、すしを韓国料理として入れているのはいかがなものかと日本人から違和感を持たれるかもしれないという懸念は全然感じられなかったですね。

すごくプラグマティックな国ですね。

国と個別の人との関係ってほんとに違いますよね。アメリカ人には人のいい人が多いし、本気で日本は「ともだち」と寄ってくる人もいますが、友達とかパートナーとか言う前に原爆投下を謝罪すれば…と私などは吹っ切れないことが多いです。

でも、日米関係では日本が一貫してプラグマティックな「実」を採用してきたわけで、サバイバルがかかるとどんな人でも国でも、なりふりかまわず、すごいなあと思うしかありません。私なんかは割り切れないうちに孤立して滅亡しそうです。ヴァイタリティのある人たちの恩恵を受けてここまで生きのびてこれたのだから、批判する気はありません。

日本企業??

迷える大羊 · 2011-10-03 20:57:48 UTC+9 · 投稿 #478

>韓国車や電化製品の知名度や普及度に比べると、

その韓国企業なんですが・・。
ネット上にはびこる、いわゆる「嫌韓」ユーザーとか民族偏見の持ち主、と思われたくないので、触れないようにしていたんですが、その韓国輸出企業の欧米圏のCMっていうのが、こう、なんていうか、苦笑いというか、よくやるよ、といった代物がしばしばあって・・・。例えば、これ。

http://www.youtube.com/watch?v=LjKs6HxOFpk&feature=player_embedded

ニンジャだぁ?今時、なんちゅうベタな日本イメージで売り込んで・・・、どこの日本企業だよ??と思って、画像と音声をよーく見て、聞いてみると、韓国を代表するエレクトロニクス企業「サムスン」でした・・・、とか。
その他にも、フジヤマだのスモウレスラーだの日本的アイコンを使用した韓国企業のCMがネット、動画サイトに山ほどアップされてます。まあ、数年前のものが多く、今もこんなことしてるのかどうかは不明ですが・・。

こんなCM打っといて

「最近、米国の大学生を対象に行われた有名ブランドに関する調査によると、サムスン電子が日本企業とする回答が57.8%にも上ったという。LG電子も41.9% は米国企業、26%は日本企業と錯覚していた。現代自動車も55.7%は日本企業だと思っていたという」
(朝鮮日報 2007年5月28日付 ネットからはすでに削除)

なんて言われても、って思ってしまいます。あと、こんな話も。

彼は “(1970年代) 韓国という国, 三星ブランド及び製品力は皆一天して中・後進国市場中心の開拓が不可避だった”と “(私は) 往往日本人でなりすまして碌な製品一つなくカタログだけで奥地をさしでがましく通った”と回考した.
(東亜日報・韓国版。2009年3月11日付より。ネットからは削除。言葉がわかりにくいのは機械翻訳のせい)

日本人になりすまして??。うーん、戦後間もない時代、トヨタだとか、パナソニックの営業マンが海外で「日系アメリカ人に成りすまして」営業した・・なんて話は聞いたことが・・。仮にそんなことを本当にやっていたとしても、堂々と誇らしげに新聞紙上で語ることは・・あるのかなぁ?

そもそも、韓国における各種世論調査では「嫌いな国」のトップに上ってくる国(日本)の国民に成りすます・・、という心境が私には今一つ理解できないです。
あと、海外で「日本料理店」を経営するかの国の人は多いですし。あの国の人々の対日感情というのは、ある意味、世界でもっとも理解しづらいです。





お忙しいところすみません

迷える大羊 · 2011-10-03 08:56:01 UTC+9 · 投稿 #477

ご回答をいただいた感想は「やっぱりね・・・」でした。なんか、韓国メディアにケチばかりをつけている、と思われると困るので、一言付け加えると、日本とか、なんていったらいいのか、「自国の国威発揚」が絡まない記事は、まともです。
特に経済記事とか世論調査など、きちんとデータ数値とソースを示した上で記事書きますし。ちなみに、私は韓国メディアのおかげで、ああ、世の中には、世界にはこんな統計、データ、ランキングがあるんだ・・、とわかったことが多いですし。

日本は輸出依存(各種統計ではそのような証拠はない)で円高で破滅だの、凶悪少年犯罪が増えて治安が悪くなっただの(実際は減っている)、見出しと煽り優先の日本メディアよりまともな面もあります。しつこいようですが、日本と「国威発揚」が絡まなければ、という前提において、ですが。

>最近、知り合いのフランス人の一人息子で、イギリスのハイスクールを出て、中国語や日本語もならっていたのに、この秋、大学でパリに来て、中国語科と日本語科が定員いっぱいだったので、「しかたなく韓国語科」に入ったという人がいます。中国語、日本語、韓国語という選択は、その程度(つまり定員の問題)でしかないのか、と軽いショックを受けました

いやぁ、そんなもんでしょう。十代、二十代の学生なんて。かくいう私も、大学の第二外国語は中国語にしたかったんですが、なぜか中国語が選択科目になく、仕方なく、適当に単位が取りやすいとの噂のあったドイツ語にした、といった手合いですから(笑)。ドイツ人が聞いたら脱力するだろうなぁ、って思います。逆にその年代で、中国、日本の東洋文化に深い知識と関心があり・・、なんていったらそっちの方がビックリです。