2011年の投稿

(無題)

Sekko · 2011-10-03 06:42:39 UTC+9 · 投稿 #476

>最近、教会がらみで20代のフランス人(・・・)

まず、こっちの方。これは20代なら不思議じゃないでしょう。21世紀からこっち、国の差よりも世代の差の方が大きいのが実感です。「外国のもの」をありがたがる傾向はインテリの中には昔からありました。今は第一外国語は英語が主流だし、中学高校で英米の学校に行く子も少なくないです。

次の韓国語についての話。

まあ、韓国車や電化製品の知名度や普及度に比べると、韓国語が中等教育に現れたのは遅すぎる感じですね。文化的には、ジャポニズムや中国学の伝統からいうと中国語、日本語の教育の歴史と同列には語れませんが。中国語は華僑も昔から多いし、今も中国人がどんどん増えているので、単純に、白人のフランス人の学習者が増えてきたのはやはり中国の経済発展によるビジネス展望の見えてきた最近の傾向です。

それに比べると、日本人の子弟はたいてい日本人学校に行くので、日本語を教えるリセは少なくても、「日本人の生徒」というのはほとんどいなくて、やはりマンガやゲームや柔道、剣道の人気によって集まるフランス人生徒が主流です。

最近、知り合いのフランス人の一人息子で、イギリスのハイスクールを出て、中国語や日本語もならっていたのに、この秋、大学でパリに来て、中国語科と日本語科が定員いっぱいだったので、「しかたなく韓国語科」に入ったという人がいます。中国語、日本語、韓国語という選択は、その程度(つまり定員の問題)でしかないのか、と軽いショックを受けました。後で意見を聞かれたのですが、あまり答えようがなくて・・・

中国語を個人授業でやっている白人フランス人の中学生も知ってますが、中国語なら華僑系のフランス国籍の子弟がたくさんいて、中国語はもちろんバイリンガルだし、実際に中国とのビジネスに活躍している若い人も多いので、白人が無理して早期教育に投資してもどうなのかなあ、と思っています。それこそ、ビジネスなら英語で十分だと思うし。

韓国人留学生も何人か知ってましたが、エリートばかりだったので一般化できません。

フランスにいる「普通の韓国人」の知り合いというのは、不思議なことに、ハーフを含めて、何十年も住んでひとりもいません。中国人やベトナム人はもちろん、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマー、シンガポールなどのアジア人ならすぐに思いつくのに・・・

唯一個人的に知っているフランスの韓国系文化の人は、フランス人(白人)の韓国仏教グループだけです。考えてみれば不思議です。そんなわけで、少なくとも私には、テクノロジーは別として、文化としての韓国や韓国語が最近特にフランスで存在感を増したという感じはしません。

フランスの学校の外国語教育

迷える大羊 · 2011-10-02 22:40:50 UTC+9 · 投稿 #475

また、韓国メディアからのネタですが。

http://japanese.joins.com/article/249/144249.html?servcode=A00§code=A00

中央日報9月30日付の記事なんですが。

『フランスのある高校が「韓国語」を正式科目に採択した。 別の高校では近く大学入学試験準備のための正規講座を始めるという。

在フランス韓国教育院のチェ・ジョンレ院長は28日(現地時間)、「韓国語を正式科目として中等学校で教えるのは欧州全体で前例がないと聞いている」と述べた。 フランスでは1956年、ソルボンヌ大に初めて韓国語講座が開設された。

フランス西南部都市ボルドーのフランソワマジャンディ高校では、2011-2012学年度が始まった5日から韓国語の授業を行っている。 実用外国語の選択科目で、正規教科。 18人の1年生がこの科目を選択し、1週間に3時間ずつ授業を受けている。 外国語特性化学校のここはボルドーの名門の一つ。

パリのビクトルディリ高校では近く大学入学試験「バカロレア」の準備のための韓国語講座が始まる。 政府機関が密集した7区にあるこの学校には官僚の子どもが多い。 バカロレアの受験生は韓国語を第2外国語または第3外国語として選択できる。 6月の試験では約60人がこれを選択した。 チェ院長は「主に同胞または親の片方が韓国系の家庭の子どもが受験したが、フランス人学生の関心も高まっている」と説明した。

フランスの韓国語教育拡散についてチェ院長は「部分的には韓流の影響もあるが、着実に韓国語と韓国文化を学生に知らせる努力が行われてきたため」と説明した。』(引用ここまで)

この記事を取り上げたブログが他にもありまして、そこのコメント欄には「ボルドー在住経験者」が次のようなツッコミを入れていました。

・リセ・フランソワ・マジョンディは特に名門でもなく、ボルドーの普通の公立高校である。

・このリセ・フランソワ・マジョンディはかなり前から外国語教育の実験校であり、仏語の授業について行けない外国人生徒向けの母国語補習”について実験的取り組みが行われてる高校。

・1980年代末に、既に日本語の授業があった。ただそれは、あくまで在仏日本人でフラン スの学校に通う仏語が未熟な日本人の高校生が、日本語授業で単位を補う、といった形 の運用で、ついでに興味のある仏人生徒がいれば一緒に受講できますよ、といった感 じ。

・同様の事情で韓国語の授業が設置されたのは在仏の韓国人子弟が増えた為。韓流とか韓 国側の「韓国文化を知らせる努力」とはほとんど関係がない。フランスでは1990年代初頭に「オレンジ族」と呼ばれる韓国人留学生が大量に押し寄せ、そのほとんどが学校を終えても滞留を続けているし・・・、とのこと。

まあ、この辺の事情は中央日報でも「主に同胞または親の片方が韓国系の家庭の子どもが受験したが」との一文でさりげなく触れられてはいますが・・。

フランス在住者として、実感としては、どちらが事実に近く感じられますか?

フランス人と外国語

迷える大羊 · 2011-10-02 22:02:28 UTC+9 · 投稿 #474

フランス人、というとステレオタイプとして、自国の文化とフランス語に限りない誇りを抱き、フランス語こそ世界一美しい言葉と固く信じて疑わない・・、英語とか英語圏に対抗意識が強くもち・・なんていうのがありました。

しかし、最近、教会がらみで20代のフランス人と知り合いましたけど、いろいろ聞くと「英語話したがる人多いよ」「外国人を避けているように見えるのは、単に語学が苦手なだけ」「ええ?外国文化大好きだけどなぁ。」・・・etc。なんだ、日本人と同じじゃん、てな結果でした。

上記のような「フランス文化最高、フランス語こそ世界一美しい言語と信じ・・」みたいな、妙なステレオタイプとか都市伝説はどこから出てきたものなんでしょうね?

ユーロって?

迷える大羊 · 2011-09-30 05:53:59 UTC+9 · 投稿 #473

>ギリシャはユーロ圏に入ったせいで、金持ちの資産が外に流れ、たとえばキプロスの銀行に>口座がうつっている、ユーロ高のせいで、トルコ、チュニジア、ヨルダンなどに観光客を奪>われた、2005年来のドイツのユーロ政策の犠牲になった、などとも書いてあります

しかし、なんだって、ギリシャは「粉飾決算」をやらかしてまで、EU入り、ユーロ入りを目指したんでしょうね?そのあたりの理由、事情がさっぱり・・。「国際化」だの「グローバル化」などを無条件に是、とする人はこのギリシャの有様をなんだと思ってるんでしょうか?
それにしても、ユーロのシステムの問題点、欠陥は発足時から予想がついた、と思うのですが、10年前のユーロ発足時のメディアの論調ってひたすら礼賛ばかりでしたよね、少なくとも日本や米国においては・・。
「超大国・EU誕生」とか「ドルに代わる基軸通貨」だとか・・。以前から思っていることですが、日本もアメリカもとにかくヨーロッパ先進国に夢と理想を抱く人が多く、そんな「先進国」のすることなら「間違いない」と盲目的に信じている人々があまりに多すぎるような・・。
いえ、ヨーロッパ諸国そのものをどうこういっているんではなくて、例をあげるとキリがないのですが、どうして日本人には海外、外国にありもしないユートピア、理想郷を見出そうとする人が後を絶たないのかなぁ?ってことですが・・。

>フランス人が人生を謳歌している割にはちゃんと働いてるのは確かに不思議ですね。

独断と偏見ですけど、なんていったらいいんでしょうか、そのメチャメチャよく働く優秀な一部のフランス人が時間をかけて作ってきたシステムが優れている、のではないか、と。
まあ、個人単位でみて、ドイツ人がメチャクチャ真面目で働くとか、ギリシャ人が働かないとか、なんて法則はないですよね。
勤勉、とされる日本人だって、明治以前、江戸時代の日本人は結構適当でいい加減だったって話もありますし。

ギリシャのこと

Sekko · 2011-09-29 08:10:13 UTC+9 · 投稿 #472

下の記事、もし翻訳できたら読んでください。

http://www.marianne2.fr/Grece-les-trois-mensonges-des-medias-et-des-experts-1_a192305.html#

これを読むと、ギリシャ人が働かないとか、ドイツ人が働くとか、みんなあやしくなります。

2005年の時点では、購買力を基準にした各国の一人当たり生産高を比較すると、ギリシャはたとえばポルトガルより高いんですよ。ちなみに一番からルクセンブルク、アメリカ、アイルランド、ベルギー、フランス、オーストリア、フィンランド、英国、ドイツ、EU平均(中略)・・・・日本、スペイン、そしてギリシャです。

金融業や工業が少なく、農業や観光などのサービス業でこれだけの生産をするには労働時間が多いわけです。(公務員はやや少なかったのが、10月からサラリー据え置きで週40時間に引き上げられます。)(ちなみにフランスは35h)

ギリシャはユーロ圏に入ったせいで、金持ちの資産が外に流れ、たとえばキプロスの銀行に口座がうつっている、ユーロ高のせいで、トルコ、チュニジア、ヨルダンなどに観光客を奪われた、2005年来のドイツのユーロ政策の犠牲になった、などとも書いてあります。

ユーロから外れて通貨切り下げすれば財政再建できるのに、と、私でも思ってしまいます。

今のフランスとドイツのくっつきぶりも不可解で、第二次大戦でいえばイギリスと味方でドイツとイタリアとは敵だったのに、ユーロで結束しているのは、シャルルマーニュ(カール大帝)の「フランク王国」の名残なのかも、と思ってしまいます。フランク族とアングロサクソンと地中海族の確執かなあ、とも。(この仮説をフランス人に披露すると、妄想扱いされますが・・・)

ギリシャの一般市民はほんとに気の毒だと思います。

フランス人が人生を謳歌している割にはちゃんと働いてるのは確かに不思議ですね。一部の人がものすごく働いていることは事実ですが・・・

ギリシャの労働時間

迷える大羊 · 2011-09-28 07:18:05 UTC+9 · 投稿 #471

このギリシャ危機、ユーロ危機なんですけど、

>ドイツ、オランダ、フィンランド、オーストリアあたりのやっぱり「働き者の北国」系とお気楽なギリシャ・ラテン系

なんてステレオタイプでみていましたが、必ずしもそうでもなさそうな話もありますね。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2010/06/08/0200000000AJP20100608002200882.HTML

韓国総合ニュースの記事なんですが、この記事によれば、

「OECDで2000時間を超える国は韓国とギリシャ(2120時間)だけ、OECD平均は1764時間となっている。」

のだそうですし。

http://www.oecdtokyo2.org/pdf/policybrief_pdf/pb55.pdf#search='ギリシャ 労働時間'

上の資料でも、ギリシャは労働者一人あたりの労働時間が長い国に分類されてますね。
で、どの資料をみても、フランスは労働時間の低い国のトップバッターです(笑)。

とすると、ギリシャの一般国民は一生懸命、さんざん働いているのに、国は破産、周辺諸国(EU勝ち組?)から上から目線できつい説教をされて・・・となんだか同情すべきなんじゃないのか?と思えてきます。これだけ、働いているんだったら、年金で少々ズル(?)してもいいか・・、なんて気も。

逆にフランスってすごい、あれだけ休みまくっても豊かな国、EU内勝ち組?の地位をキープしてるんですから。キリギリスはどっちだ?ですね。
まあ、ギリシャの場合、付加価値の高い、稼ぎとなる産業がほとんどない、政治の不安定、腐敗が破綻、貧しさの何よりの原因なんでしょうが。


ナニ金

迷える大羊 · 2011-09-24 18:58:39 UTC+9 · 投稿 #470

連続投稿恐れ入ります。

>作者が最近亡くなったんですね・・・

2003年ですね。もう8年経ちますか。連載終了がナニワ金融道の連載終了が1997年ですから、成功した、と思ったらもうお亡くなりになった、てな感じですね。ロシア文学の「罪と罰」からインスパイアされたらしいですが。

>この感覚はフランスではかなりシュールでしょう

日本人の私が眺めたって、かなり独特な感じがしますからね。そりゃ、フランス人には違和感ありまくりでしょうね。でも、カネの貸し借りを巡る悲喜劇は万国共通だと思うんですけど。 逆にフランスのマンガとか文学、映画にナニ金に相当するような作品ってあるんですかね?あと、連帯保証人とか、手形の裏書ってフランスにあるんだろうか???

ユーロに対して、今のところ北の貸し手組、特にドイツは騙されて連帯保証人にされたような被害者意識があるんでしょうが、ユーロの恩恵を最も受けているのも、ドイツなんじゃないですか?。何しろ、ユーロ圏内なら、為替レートを気にすることなく、輸出に励めますし、実際、おかげでドイツの景気は今現在いいわけですよね。
ユーロがなくなって元のマルクに戻ったら、円高以上のマルク高になる可能性が高く、日本以上に輸出依存のドイツには打撃が結構あるように思えますが、どうでしょうね。

ナニワ金融道

Sekko · 2011-09-24 07:29:35 UTC+9 · 投稿 #469

このマンガ、モーニングで時々読んでました。作者が最近亡くなったんですね・・・

私はわりと好きでした。

しかし、日本、しかもナニワが舞台で、この感覚はフランスではかなりシュールでしょう。

逆にいえば、フランスに何十年も住んでいる上に、日本でもサラ金の世界とか、このマンガにある世界とは無縁に暮らしていた私が、こんなある意味ディープなマンガを自然に面白いと思えたり、あまり違和感がなかったりするのって、なんでしょうね。

意外にこういう裏社会みたいなのが日本人のDNAに刻まれた原風景なのかなあ・・・

毎度ありがとうございます

迷える大羊 · 2011-09-24 02:06:33 UTC+9 · 投稿 #468

>フランス語では「われらが国民的韓国人の・・・」

そういう表現があるんですね、フランスでは。日本のマスコミでは民族差別、人種差別との非難、あるいは国内の在住民団体からの抗議を恐れて、韓国関連の否定的な側面はあまり報道されない傾向が強いですが、韓国ウォッチャーの間で、韓国が世界有数の孤児・海外養子輸出国(人口比でみれば多分世界一)であることは常識です。

>なんといっても、大統領選出馬表明している人にノルウェー人でもある例のヴァ・ジョリ女史やスペイン系のマニュエル・ヴァルスがいるお国柄なんで、こういう発言がすぐ叩かれること自体にまだ救いがあるかな、と私は見ています。

そうですね、確かに。サルコジ大統領もハンガリー移民の二世ですし、ヨーロッパ有数、というか、多分ヨーロッパ一の多民族国家ですよね、フランスって。

>それにしても、ドイツ、オランダ、フィンランド、オーストリアあたりのやっぱり「働き者の北国」系とお気楽なギリシャ・ラテン系のメンタリティの差ってあるような気がしますね。

決定的な決裂はないにしても、この二つの系列の国家間で醜い、というか仁義なき泥仕合が今後始まりそうな悪寒がするのですが、どうなんでしょうね。カネを貸す側も借りる側も必死ってことで。最近、ヨーロッパでも日本マンガを読む人が増えているようですが、このマンガも是非、読まれてほしいなぁ、なんて半分冗談、半分本気で思ったりします。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%8B%E3%83%AF%E9%87%91%E8%9E%8D%E9%81%93

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8A%E3%83%8B%E3%83%AF%E9%87%91%E8%9E%8D%E9%81%93%EF%BC%881%EF%BC%89-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%BC%AB%E7%94%BB%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9D%92%E6%9C%A8-%E9%9B%84%E4%BA%8C/dp/4062605503

ドイツ人からすると、連帯保証人になって、自分がこさえたわけでもない借金を背負う羽目になった気分なんでしょうね。



>EU内の税関廃止と学生の自由交流(単位を認めるなど)、EU共同研究機関への支援とか、外交方針の合意とか、第一次産業援助とか、社会政策とか

それで十分ではないの?何を焦っている、あるいはいたんだろう?と思ってしまうのですが。多分、米国への対抗意識、世界におけるヨーロッパの地盤沈下や存在感の低下を食い止めたかった、あたりが理由かな、と思うんですが、どうなんでしょう?現代の欧州人は世界の中心、世界のリーダーはヨーロッパであらねば、という意識は強いんでしょうか?

ご無沙汰してました

Sekko · 2011-09-23 20:19:19 UTC+9 · 投稿 #467

先日の「韓国系フランス人」http://8925.teacup.com/babarder/bbs/652にお答えしないまますみません。韓国人の養子が多いことは知りませんでした。

フランスのアジア系養子で目立つのはやはりベトナム人かカンボジア人とか、「フランス語」が通じやすい国が多いので。

この「韓国人の・・・」という発言は、フランス語では「われらが国民的韓国人の・・・」という揶揄的な発言だったので、ちょっとニュアンスは変わります。

そしたら元大臣のラシダ・ダチも「われらが国民的モロッコ人」、ラマ・ヤデは、「われらが国民的セネガル人」と言わなきゃならなくなる、などと反撃されてました。

なんといっても、大統領選出馬表明している人にノルウェー人でもある例のヴァ・ジョリ女史やスペイン系のマニュエル・ヴァルスがいるお国柄なんで、こういう発言がすぐ叩かれること自体にまだ救いがあるかな、と私は見ています。

さて、ギリシャとユーロ問題。

「統治不能で腐敗にまみれ、産業競争力も皆無の域内隠れ途上国が放蕩の限りをつくし・・・」

というのには笑えました。

今EU内では11種の通貨が併存しています。

それが12種になろうと13種になろうと、それでEUが崩壊するわけではなりません。

1930年の大恐慌の時に、さっさと金本位制を捨てた英国が最初に持ち直したように、ギリシャやドイツにもユーロ離脱の可能性を残した方がいいという人もいて、そんなものかとも思います。

それにしても、ドイツ、オランダ、フィンランド、オーストリアあたりのやっぱり「働き者の北国」系とお気楽なギリシャ・ラテン系のメンタリティの差ってあるような気がしますね。

両者混血系のフランスは、どっちにもいい顔がしたいし、ユーロやEU自体の言いだしっぺだし、そもそも社会党がヨーロッパ推進派だったから、ユーロも原発と同様「国是」に近い感じですからね。
むしろサルコジならリアル・ポリティクスでユーロをつぶしても不思議がなさそうですが、ドイツといっしょになって「上から目線」で目立つのは好きだし左派への機嫌取りもあるでしょう。

正直、もうそんなに持ちこたえられないんじゃないかと思います。

ヨーロッパは政治と経済の両輪で、というのがよく言われるのですが、細かいところを見ていくと今でも「言ってることと実際が全然違う」所がたくさんあります。

EU内の税関廃止と学生の自由交流(単位を認めるなど)、EU共同研究機関への支援とか、外交方針の合意とか、第一次産業援助とか、社会政策とか、残すべきところを残して、無制限な投資の規制を作っておけば、ユーロをひっこめてもいいんじゃないかと思います。

ヨーロッパは「合衆国」は無理で、「連合」がいいところでしょう。





対ギリシャ感情

迷える大羊 · 2011-09-23 12:38:56 UTC+9 · 投稿 #466

そのEUの中核国ドイツなんですが、マスコミの論調をみると、本当にギリシャに対してはイラついている、というかムカつきが止まらないって様子が文章の端々に出てますね。

ニュースウィーク誌の今週9月28日号のトップ特集は「ユーロ分裂?」ですが、その中にシュテファン・タイルさんという同誌ベルリン支局長(たぶんドイツ人)の記事があって(欧州から始まる崩壊スパイラル)、その中でギリシャについて、「統治不能で腐敗にまみれ、産業競争力も皆無の域内隠れ途上国が放蕩の限りをつくし・・・」とか「他の強い国々が救済してくれるという甘い期待の下、財政赤字を垂れ流し・・」と、そこまでいうんかい、と思えるほどにボロクソです。

ギリシャにしたって、上から目線で「あんな奴、要らなねぇ」みたいなことを言われ、キリギリス呼ばわりされ、「節約せんかい!努力せんかい!身の丈にあった暮らしをしろ」なんて説教されて面白いわけがないのであって、この記事によれば、アテネ在住のドイツ人が「このナチ野郎」と罵られて、自宅を荒らされた、なんてこともあったみたいで。

昔のように戦争とか、関係が決定的に決裂する、ってことはないんでしょうが、今後、いろいろと感情的なしこりが残りそうで。それにしても、ヨーロッパ合衆国を最終目標に、そのワンステップとして始まったユーロが却って、円満な関係を阻害している、というのは皮肉以外なにものでもない気がします。
個人単位でもカネの貸し借りが人間関係を決定的に破壊することはよくありますけど、国と国との関係もそうなんですね、当たり前のことでしょうけど。

ところで、この対ギリシャ感情について、フランスの反応がなぜか、ネットやその他ニュース媒体を漁っても、なかなか出てこないんですよね。どうしてフランスの反応に関する報道が少ないんでしょうね?もう一方の中核国で、ユーロの命運を握る国なのに。
まあ、来年の大統領選の結果をみれば、ある程度はわかるような気もしますが。

ユーロ危うし?

迷える大羊 · 2011-09-23 11:55:29 UTC+9 · 投稿 #465

先ほどから延々と続けているギリシャの破綻騒ぎ。いよいよシャレにならない事態になっているようですね。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=ahDmti5gqN3o

ギリシャはユーロ離脱の国民投票考えていない-報道を否定

パパンドレウ首相がIMFなどから求められている「緊縮財政」について、国民投票により信任を得ることを望んでいる、つまり、そんなこと(緊縮財政)をやれば、またまたギリシャ国民の猛抗議で、これまた死者が出るような有様になりかねないため、パパンドレウ首相は国民投票による後ろ盾を得ようとしている、という話を、ギリシャのカティメリニ紙という新聞が報道したけど、ギリシャ政府の報道官はこれを否定、ということですね。。

国民投票とはすなわち、
「緊縮財政を実施し、ユーロに残留するか」
「緊縮財政を拒否し、ユーロから離脱するか」
という二者択一です。国民投票の件は一応、否定されましたが、カティメリニ紙の報道はギリシャ国民の社会的な思いを代弁しているように思えますが・・・。

ギリシャがIMFなどから支援(というか再支援)を受けられるかどうかは不透明な情勢ですし、イタリア国債も格下げ(S&P)されたし、対円レートも下げ続け、いよいよ1ユーロ100円を切りかねない情勢で、ユーロの混乱は泥沼にはまっているかに見えるんですが、現地の反応、情勢はどうなっているんでしょうか?

ユーロ圏で、失業率、成長率ともにもっともマトモで、最大最強の経済大国はドイツですが、そのドイツにしたって、ギリシャに貸し込んだユーロ債権が不良化すれば、金融危機になりかねないわけですが。
そのドイツですが、ユーロ推進派の政治家が全く選挙に勝てない情勢のようで、メルケル連立与党は今年になって何度も選挙における敗北を喫してますし。

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK899818120110919

独ベルリン市議会選でメルケル首相率いる国政与党が敗北、FDPは議席獲得できず

そういえば、フランスでも確か来年、大統領選があって、独仏両国の政治家は「ユーロ」について、有権者から厳しい審判を受けることになるわけですよね?。
フランス有権者のユーロへの信認は現在どうなっているんでしょうか?





ギリシャのことなど

Sekko · 2011-07-09 23:22:43 UTC+9 · 投稿 #464

ええとこれは単なるおしゃべりのカテゴリーで続けますが、私も、エーゲ海クルーズなどでギリシャ本土やエーゲ海の島々プラストルコの一部を巡った時に、日本人としての目では、ギリシャとトルコって、激しく似てるなあ、と思いました。ギリシャって全然ヨーロッパじゃないじゃん、ギリシャをヨーロッパに入れた段階でトルコを拒否する理由はないなあ、とも。

でも、そもそもヨーロッパの語源からしてギリシャのエウロパだし、文化的ルーツからいうと避けて通れない、ナナ・ムスクーリがギリシャ語をEUの公用語にするために奔走したようにシンボリックな意味は大きい、と思います。でもそれならユダヤ=キリスト教ルーツも尊重してイスラエルやパレスチナも入れちゃえば、と思ったり・・・

これだけ経済格差のある国同士で共通通貨を採用するのはもともと無理だと思います。最初の6ヶ国くらいではじめればよかったのに。

しかし、今のアラブの民主化運動も含めて、フランスの野望は相変わらず、「地中海連合」を組織することなんですよ。ドイツが地中海沿岸に国境を持たないというところがフランスにとってすごく大事なんです。ドイツが北アフリカ諸国に旧植民地を持たないことも相まって、ドイツと差異化してリーダーシップを維持したいというメガロな幻想ですね。泥沼化しているリビア空爆合意からアラブ連合も撤退しましたし、アフガニスタンからイラクに至るアメリカの失敗から学習しないでフランスはバカなことをしていると思います。7月12日にリビアに対する今後のことが決定されるので注目しています。

NATOの空爆だということで、日本のメディアなんかでは、「またアメリカが干渉している」というトーンのものもあるのですが、反乱軍にせっせと武器を投下してるのってフランスですよ。アメリカ主導なら、いっそもう、サダム・フセインやビン・ラディンのようにカダフィを捉えるか殺すかしているでしょうが、中途半端に国連やらNATOの陰に隠れて人道主義的行動原理を振り回しているフランスのやっていることは、外交的自殺行為だし、リビアの市民にとっても最悪になりつつあると思います。

WBのトップがアメリカ人、IMFのトップがヨーロッパ人という暗黙の了解なども「西ヨーロッパとアメリカ」の連合軍ヘゲモニーを引きずっているわけで、ギリシャはまだまだ翻弄されそうです。

英国・ギリシャ

迷える大羊 · 2011-07-09 23:18:46 UTC+9 · 投稿 #463

連続投稿すみません。「アングロサクソンの新聞」で思い出しましたが、ギリシャ危機に関して英国の経済紙「エコノミスト」の記事見ましたが、なんか、どこか、「他人事」っぽい感覚みたいですね、単にユーロに参加していないから、というのではなく。英国も一応、「ヨーロッパ」なんですが、あまりそういう感覚はないようで・・。

私個人はユーロ(ヨーロッパ共通通貨)ってなんだか中途半端で非現実的な構想だなと、発足以来思っていたので、英国がEUに参加はしても、ユーロには不参加、というのは、個人的には、さすがだ、とは思っているんですけど。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/13126
「ユーロ危機:ギリシャが倒れたら・・・」

ギリシャ2

迷える大羊 · 2011-07-09 21:46:32 UTC+9 · 投稿 #462

ところで、西欧の一般人にとってギリシャってヨーロッパの一部って認識はあるんでしょうか?私、ギリシャに昔、旅行で行ったことがあるのですが、古代文明やキリスト教(ギリシャ正教)を除けば、街のムードとか、人種構成とか、生活習慣などは、どちらかっていうとトルコとかレバノンとかといった中東西部のムードが濃い感じがしましたが・・・。

個人的にはギリシャがEUに加盟できるんなら、トルコも入れてやれよ、って思ったりしますけどね。

御無理はなさらずに・・

迷える大羊 · 2011-07-09 21:40:07 UTC+9 · 投稿 #461

お忙しいところ、お相手いただけるだけでもも感謝しております。まあ、ほとんどボランティアのようなものですし、お気楽にしていただければ、と。お答えできない、わからないこともおありであることは承知しておりますし。

そうですか、同じヨーロッパ内でも誤解、誤報が多いんですね。日本で触れる欧米メディアはユーロの埒外で、冷ややかに眺める英米系のものが多いですから、なおさらそうかもしれませんね。
でも、主観、誤解が入りにくい数値データ(ソースを見失いました、すみません)でギリシャをみても日本の神奈川県程度のGDPなのに経常赤字の金額が世界第五位っていうのは、こういってはなんですが、やはり、どうみても身分不相応の消費、浪費があるとしか思えないんですが・・・。

社会保障、福祉は必要だし大切ですが、無から有が生まれるわけではなく何事も元手が必要ですからね。そういう意味で、妙に斜に構えて経済成長より、生活重視がなんたらかんたら、ということを安直に口にする政治家、評論家は個人的にはあまり支持できないですね。

ギリシャがユーロに加盟していなければ、通貨が暴落して、物を買ったり(無駄遣い)や外国からの借金に自動的に歯止めがかかり、ここまでひどい事態にはならなかったんじゃないでしょうか?。「稼ぐ力」が大してないのに、ユーロ加入で実態経済と無関係にドイツ、フランスといったヨーロッパの経済大国並の信用と購買力をいきなり得たのがそもそも間違いの始まりとしか思えないんですが・・。

借金しても、それが国内の産業振興、景気対策などに有効に使われていればいいんですが、もし、そうならこんなことにはなってないですよね。
私的にはドイツの有権者、納税者の反発もわかるような気が・・。イソップ童話のアリとキリギリスの話は世の心理だな、と。いえ、別にキリギリスをギリシャに当てはめてるわけではなく、うまい話、誰にとっても都合のいい話はこの世にはない、ってことで。

ギリシャの話

Sekko · 2011-07-05 23:40:48 UTC+9 · 投稿 #460

すみません、いろいろ取り込み中だったのでお返事できませんでした。仕事も遅れていてゆっくり書けませんが、ギリシャ問題はもちろん大いに関心があります。

確かにフランスとドイツとの間には温度差があるし、ギリシャの年金制度についても、同じヨーロッパ内なのに、間違った情報がたくさん流れています。一例を挙げればアングロサクソンの新聞がミスしたのをフランスのメディアが何の裏もとらずに次々と翻訳して増幅したこともありました。

たとえばこれまでギリシャの定年は男性65歳、女性60歳だったので、ギリシャの改革担当大臣が、「平均は63歳」と発言したのをなんと53歳と書かれて、53歳から急に67歳(でしたっけ?)になることを散々揶揄されました。
もちろん誤りは指摘されたのですが、一度広まったものはインパクトが強くて。

私もそんなこんなで、ギリシャ人のメンタリティは他のヨーロッパ人とはまったく違うんだなあと思ったこともありましたが、今は、何でも民営化することを条件にするEUの方針に抵抗する市民運動などをヨーロッパの社会民社主義の砦として支援しています。

財政が破綻したから一律に緊縮するというより、これらの国では貧富の差の拡大や失業などが問題なので、アラブ世界のジャスミン革命などと、実は根は同じだと思います。アラブ世界では「独裁者を追い出す」という分かりやすい道がありましたが、ギリシャでも寡頭政治であることは事実ですし。

フランスはヨーロッパで唯一、社会資本家が債権を売り買いしたり市場経済に出さないようになっているシステムの国です。福祉や年金がリアル・エコノミーから遠く離れた投機の対象にされる今の状態を根本的に何とかしないと、ソーシャル・ネットワークでつながった不満の声はどこでも拡大すると思います。日本はなんだかその方向にいかないような感じですけれど…そのへんのメンタリティの差は大いに興味があります。

ギリシャとフランス

迷える大羊 · 2011-06-28 12:44:44 UTC+9 · 投稿 #459

前回も同じようなスレを立てていたような気がしますので、恐縮なんですが・・。

今、ヨーロッパでもっとも熱い?国ギリシャの経済問題について。

単に経済不振、国家破綻というだけなら、それはお気の毒、という話なんですが、ギリシャの場合、ちょっと単純に同情できないんではないか?と個人的には思うところ大なんですが・・。

ソースは朝日新聞社系の週刊誌「AERA」の昨年5月10日号ですけど(ネットにはありませんでした)それによれば・・・。

◎ギリシャの公務員の数は約100万人で、全人口(1120万人)の1割弱、全労働人口の4人に1人が公務員である・・1974年の軍事政権崩壊後、右派左派で政権交替を繰り返し、そのたびに、自分たちの支持者を公務員として採用したため、こんなに膨れ上がった。
◎公務員によるストライキが、1年に1000回ある・・“特権階級”とも言える公務員が自分たちの既得権を守るために、必死になっている。

◎年金の相続というワケわかんない制度も存在する・・本人と配偶者が死亡した場合・・娘が親の年金受給を引き継ぐことができる。現在約4万人の女性が受給しており、年間の支出額は約5億5千万ユーロ(約644億円)になる。

その他、時間どおり出勤すると手当がつく、とか年金は大抵の先進国で65歳からであるところが、58歳からもう支給開始、職種によっては55歳からもOK、しかも、現役時代の9割支給、というのですからおいしすぎます。

他にも、ロクに納税されない消費税の問題とか、ツッコミどころをあげるとキリがなく、このへんにしときますが、かなり出鱈目です。まあ、公務員の問題は日本にも天下りとか特殊法人とかいろいろあるんで、あまり上から目線では語れませんが・・。
あと、ユーロ、EU加入時の財政状況の申告も粉飾決算、との事実が、09年の政権交代を機にバレてますし・・。

しかし、ギリシャ一般国民に、これが異様である、との認識は薄いらしく、現在、緊縮財政反対に燃えに燃えているようです。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aw1mwroDohxQ

EU、ユーロの中心的存在はなんといってもフランス、ドイツですが、これらの国々の一般国民はギリシャへの支援について、どう考えているんでしょうね?

ドイツ人などは不満たらたらだったらしく、こんな結果を招いたようですが。

『ドイツ首相も支持率急落、ギリシャ支援に不満

【ベルリン=三好範英】ドイツの公共放送ARDが放送した世論調査(25、26日実施)
結果によると、メルケル首相の仕事ぶりに満足との回答は、
前月比マイナス10ポイントの48%と急落、2005年秋の首相就任以来最低水準となった。

欧州の財政危機問題に対し、「政府は迅速かつ結束して処理した」が47%、
「政府は正しい決定をした」は34%にとどまるなど、財政危機への対応のまずさが、
首相への信頼低下に直結した格好だ。特に首相が「ギリシャへの財政支援は行わない」
と明言しながら、5月上旬、巨額の支援に踏み切ったことが不信と失望を招いた。

ソース:(2010年5月29日23時38分 読売新聞)』

フランスの世論にこうした動きはない、あるいはなかったんでしょうか?私がフランスの有権者、納税者ならかなり抵抗を感じますが・・。
正直、ギリシャはユーロ離脱、の方が「お互い」の為、という気もしますが、そういう方向には行きそうで行かない、ブツブツいいつつも、援助するのは、

・ドイツ、フランスは国内の金融機関が大量に保有しているギリシャ国債が、ギリシャユーロ離脱、となると大幅に値下がりするため。

・伝統的な「汎ヨーロッパ主義」の考えが抜けないため。1920年代にリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーが汎ヨーロッパ主義運動を推進して100年近い苦労を重ねて、やっとここまできたのに、10年そこそこでパーにされてたまるか、との気持ちが強いため、

じゃないか?と個人的に思っていますが、どうなんでしょうか?タテマエとは違うフランス一般人のホンネが知りたいところですね。

サブカルと伝統芸能

迷える大羊 · 2011-06-23 21:20:01 UTC+9 · 投稿 #458

おつきあいありがとうございます。

>「若者文化」というのはやはり「既成の文化」に反発するようなところから力を汲み上げてほしいですね。

私がもっとも言いたかったのもこれ。韓国の姿勢に何よりも疑問を感じたのは、サブカルを「国威発揚」「見栄」の道具と思ってない?ってことですかね。大体、ホンマもんのアイドルオタクが

>韓国の国旗である太極旗などを振ってSHINeeの曲を合唱した

なんてするわけないじゃんっていうのがそもそも最初の突っ込みどころですし。ある意味、国旗、国歌、国威発揚とはもっとも縁遠い分野ですしね。

確かに、サブカルチャー、ポップカルチャーの拡散がその国のイメージアップやら理解度アップに貢献はしますが、それはあくまで結果であって、最初から狙ってやるもんじゃないだろ、ってことですね。
ビートルズとかレッド・ツェッペリンなんかが英国政府の助成で活動していた、なんて聞いたことないし、彼らの曲や言動にいわゆる、保守的な意味での祖国愛を訴えるものは皆無ですし(冗談ではあるけど)。

ところで、サブカルチャー、伝統芸能と分けて語ってますけど、今、伝統芸能となっている分野も元を正せば、作られた時代はサブカル、キワモノだったってものは多いんでしょうね。例えば、浮世絵などリアルタイムで作られていた時代はサブカルチャーであり、「大人」は見向きもしない代物で、だからこそ、幕末になって名作、傑作が簡単に海外に流出してしまった、って聞いたことありますね。クラシックといわれる音楽、ベートーベンやらモーツァルトやらも当時は「不良の音楽」だったかもしれないし・・。

ロックなんかも、ビートルズの時代あたりまでは、エレキギターで演奏しているだけで「不良」扱いされた、って聞いたことありますし、50年代のアメリカでは大人から目の敵にされた、とのことですし。歌舞伎もそうみたいですね。逆にいうと、そういう「偏見」「迫害」を撥ね退けてこそ「本物」なんでしょうね、サブカルチャー、ポップカルチャーって。

そんなサブカルも時代が下り、大人の文化となり、さらに進んで「伝統芸能」となり、そしてつまらなくなっていく、または一般人とは縁遠い代物となっていく、という過程を辿るんでしょうね。

そういう意味では、現在日本を代表するコンテンツとなっているアニメ・マンガも「ヤバい」のかもしれません。つまり、変に持ち上げられて、「大人文化」になりかかっている、という意味で・・。相変わらず、「良識ある大人」からは「低俗、馬鹿、下品」とこき下ろされる文化であり続けた方が、その自由さ、破天荒さが失われなくていいのかも・・、とふと愚考するのでありました。

観光局も

Sekko · 2011-06-23 17:30:41 UTC+9 · 投稿 #457

ええと、ちなみにルモンドのソースはこちらです。

http://www.lemonde.fr/culture/article/2011/06/09/la-vague-pop-coreenne-gagne-l-europe_1534023_3246.html

(今読み返すと、中国や台湾にも売りやすいようにとチンタオの人をスカウトでした。)

それで6月のパリ公演が可能かどうかフランスでフランス人がfacebookで呼びかけたとあり、そのプロモートのために、4月には韓国の観光局もVisit Koreaキャンペーンの一環として、ファンのグループを韓国にご招待旅行を助成したようなことも書いてありますね。

SMエンタテインメントというところのオーディションに毎年1万人が応募で合格した人は3年から5年、SMアカデミーで歌や踊りや語学のレッスンを受け、美容整形までされることもあり、入ってからデビューするまでに2億ウォンほどかけて、数年で終り、ということもあるとか。

フランスはもちろん自国文化の輸出を産業として政府も応援していますし、観光キャンペーンもあり、「フランス語」振興も国策の一つです。

日本でも観光キャンペーンありましたけれど、確かに売り物はやはり京都とか、伝統文化、伝統芸能などでしたよね。

フランスはあまり気にせず、新しいトレンドもどんどん売っています。これはまあフランス・ブランドというのがすでに確立しているからでしょうね。

韓国の場合は、ブランドを作るのに、伝統文化よりもグローバル競争力やマーケティング戦略を基に、すぐに売れる、みたいな効率重視を感じさせるところが違和感の原因かなあと思います。

中国のスポーツ選手養成シーンも思い出します。一部のエリート養成のために多くの若者が犠牲になったり、捨てられていくような気がするし、その一部の成功者も、使い捨てだったりすると、これは人権意識の問題だったりするのかもしれません。

「若者文化」というのはやはり「既成の文化」に反発するようなところから力を汲み上げてほしいですね。

国策サブカルチャー?

迷える大羊 · 2011-06-23 14:08:52 UTC+9 · 投稿 #456

先ほどから、K-POP話であれですが・・。どうして、このK-POPの話にこだわるのか?というと、なんていったらいいのか、マスメディアの白々しさみたいなものがいろいろ浮き彫りになっているような気がしてしょうがないからです。

お断りしておきますが、いわゆる韓流について個々の作品、アーチストについては含むところは何もありません。いい作品があることも確かですし、中高年女性が中心ですが、一定のファンをつかんでいることも確かです。でも、なんていえばいいんでしょうね、問題はその「売り込み」の手法というか、過程がツッコミどころ満載なんですよね、個人的に。
ルモンド記事と先程触れたフジテレビキャスター(ネット上でも)が共通して指摘するのは、

・韓国は輸出商品としてのK-POPを国がらみで支援している、

ということですが、これは中傷でもなんでもなく、実際、このような話があります。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/sports/2011/06/22/0700000000AJP20110622003100882.HTML

「K-POPの競争力強化支援へ、韓国政府」

大衆文化産業のグローバル競争力強化案”ですか・・・・。フジテレビで木村太郎氏が”韓国政府の中にはブランド委員会というものがあり、K-POPをブランド化するために広告代理店にユーチューブなどのK-POP動画をたくさん再生するよう依頼している”・・・と主張したら、韓国メディアは”大衆文化を国家がコントロールするのは常識的にありえない。あきれてしまう”・・・と反論してましたが??。

http://japanese.joins.com/article/817/137817.html?sectcode=A10&servcode=A00
(「K-POPの流行は韓国政府が操作した詐欺」…日本放送)

木村氏は詐欺とはいってませんし、ことさら侮蔑するような調子でもなく、むしろ、韓国はそれだけやってんだ、みたいな論調でしたが・・。 とにかく、先に触れたとおりフジテレビは即座に謝罪しました。

http://japanese.joins.com/article/979/137979.html?sectcode=400&servcode=400
(韓国政府による韓流操作の主張、フジテレビが謝罪)
でも、ルモンドに対しては特にクレームはないみたいですね。

ただ、K-POP動画を操作しているか否かは確かに不明ですが、韓国政府に「国家ブランド委員会」なるものが存在し、「今後海外のウェブサイトやブログ、動画サイトのユーチューブで、韓国に関連する不正確な情報をすべて修正し、韓国のブランド価値をさらに高める”(下記URL記事より)」活動をその業務の一環として行っているのは事実のようですね。

http://www.chosunonline.com/news/20100601000021
「韓国に対する低い評価を正す」

これが政府による大衆文化のコントロールでなければ何なんだ?と、個人的には突っ込みを入れざるえないんですが。
それにしてもねぇ、伝統芸能ならまだしも、アイドルやらドラマやらアニメやらといったサブカルチャーって国策でやるもんなんですかねぇ?本当にそれで「競争力」のあるコンテンツができるものなんでしょうか?
日本も親方日の丸とか日本株式会社とか言われたことがあったけど、通産省は自動車会社を育成しようとしたことなんかないし、今や日本を代表するコンテンツとなった漫画やアニメなんて、低俗、馬鹿になる、有害図書なんていってPTAと一緒になって潰そうとしていましたけどねぇ。

アメリカのハリウッド映画、ドラマにしたって同様でしょう。そもそも、ハリウッド映画にしても、音楽にしても、日本アニメ・漫画にしても、まずは国内で熾烈な競争とシビアな国内消費者の目によって磨かれたものが海外に出ているわけで、その段階をすっ飛ばして、いきなり海外というのも、大丈夫かい?それで?ですが・・・。
まあ、韓国の場合、音楽市場についていえば、日本の30分の1以下、しかも日本以上のネット社会で、みなネットで視聴してしまうためにCDがロクに売れません。何せ2010年度の韓国では10万枚以上売れたアルバムはたった7枚しかないということですし。

http://www.chosunonline.com/entame/20110210000026

これだと、海外に出ない限り、大きく儲けることができないわけですが、それにしても・・です。
普通に考えれば、韓国POPカルチャービジネスに関しては、ツッコミどころが満載なんですが、先程から述べているとおり、新聞、テレビなど表のメディアでこれらの事情に触れるところは皆無、というか触れたら、木村太郎氏のように、たちどころに問題視されます。

ポップカルチャーなんて人による好みの違いが非常に大きい分野であるわけですから、称賛する人もいれば、全く評価しない人もいるわけで、いろいろ意見があっていいはずですが、韓流に関して、メディアに出てくるのは賞賛記事ばかり、というのも薄気味悪い。もちろん、売れて売れまくっている、ということなら、そういうこともあるかもしれませんが、実際の数字(売上CD枚数、視聴率)を調べると、そんな感じはしない・・、何なんでしょうね?

フランス関係のBBSなのに、韓国の話ばっかりになってしまいましたが、フランスも確か、かつてはハリウッド映画など海外コンテンツ規制があったように思いましたし、なんとなく文化政策には積極的に国が関与、といったイメージがありますが(韓国ほど露骨にはやらないでしょうが)、サブカルチャーの分野に国が関与、なんてことはあるんでしょうか?
また、フジテレビ、TBSのように、特定アーチストの出版権をテレビ局が仕入れて、公共の電波で大宣伝、なんてことはフランスのテレビ界であるんでしょうか?










やはり・・・

迷える大羊 · 2011-06-22 21:25:05 UTC+9 · 投稿 #455

東スポとか夕刊なんとかみたいなところの記事ならともかく、一応は全国最大手の一角を占める新聞にこういうツッコミどころ満載な記事が出るのがなんとも・・。

ルモンド紙の記事の御紹介、ありがとうございます。まあ、そうだろうな、というか、ルモンド紙の分析内容は日本でもネット上では当たり前のように言われている話なんですが、なぜか、新聞、テレビにこういった見解は登場してきません。

ひたすら礼賛記事ばっかりです。いえ、別にK-POPそのものに含むところは何もないし、個々のアーチストはなれない外国語でよくがんばってるなぁ、と思ったりもするんですが、なんていうか「白々しい」し、実態とあまりにかけ離れている報道内容が不気味です。

いや、ルモンド紙のような見解を述べたテレビキャスター(木村太郎氏)もいるにはいるんですが、発言後、数日も経たないうちに、放送したテレビ局(フジテレビ)は謝罪を表明しましたね・・。他の誤報では、名前違いのようなケアレスミス以外はなかなか謝罪しないのに。一体、なんなんだこれは?と思っていたんですが、JASRAC(日本音楽著作権協会)のデータベースを検索して納得。

http://www2.jasrac.or.jp/eJwid/main.jsp?trxID=F00100

KARAとか少女時代といったK-POPアーチストの欄の出版社名にフジテレビの子会社である「フジパシフィック音楽出版」が大量にヒットするんですよね。(ついでにTBS系の日音も)
道理で・・。つまり、K-POPが本当に当たればこれらのテレビ局は大儲けってわけで。あんまりフェアな気がしませんが。しかしまあ、一方、こういった世界はある程度虚構上に成り立っている、といえるわけで、ツッコんだり、真に受けたりする方が野暮なのかもしれませんけど。


ル・モンド紙の記事

Sekko · 2011-06-22 19:10:28 UTC+9 · 投稿 #454

ロンドンのことは分かりませんが、アビーロードに若者がつめかけていたので邪魔だから車がクラクションを鳴らしたんでしょうね。そんなのをフェスティヴァルみたいっていうのかなあ。

フランスのグーグルで調べると、K-POP情報を流しているサイトがあって、ついに大手の硬派ル・モンド紙にも記事が掲載されたとあり、それはWeb版なんですが、リンク先を開いてみると、

韓国は輸出商品としてのK-POPを国がらみで支援している、

英語でコミュニケを出している、

マーケティングが優れている、

国際色(台湾からスカウトなど)も出している、

ソシアル・ネットワークでの口コミ・カルチャーに助けられた、

などの理由で、ヨーロッパに市場を広げつつあることが書いてあり、

スタイルはアメリカ風、

日本ほどにはコスプレ感覚がない、

と紹介、

中国と日本という両国にサンドイッチされた状態で車と電化製品だけを輸出産業にしている国が何とか文化も売ろうとしているのだ、

というような解説でした。

確かにフランスでは中国と日本の存在感の方が文化、経済、共に大きいですから、一般の人にとっては、韓国は電化製品のイメージくらいで、影が薄いと思います。政治的にはもちろん北朝鮮の方が話題になります。

アジア系の若い男の子たちって中性的な雰囲気だったりヴァーチャルな雰囲気だったりするからヨーロッパでも若い女の子には受けるかもしれません。

今のところマイナーであることは確実ですけれど。

上述したサイトで、韓国のテレビニュースでフランスで熱狂しているファンの姿が流れていましたが、インタビューされていたフランス人の女の子の一人は「個人的には別に好きじゃないけど音楽はいい」と答えてましたが、そこには字幕は入らなかったですね。

K-POP2(英国編)

迷える大羊 · 2011-06-22 12:25:02 UTC+9 · 投稿 #453

またまた、すみません。しかも、今回はフランスではなく英国での話ですが、同じヨーロッパつながりってことで勘弁していただくとして。
例によって韓国大手紙「中央日報」の記事から・・。

http://japanese.joins.com/article/954/140954.html

「SHINee、ビートルズの聖地を‘K-POP’の合唱で染める」

なんだって!?これまた、すごい。これだけの大フィーバーなら、英国のみならず、たとえ、ポップス、アイドルに対する興味あるなしに関わらず、全欧で知られていいはずですが・・・、こういう話、ご存じですか?

記事概要は以下の通り。

『英国ロンドンのアビーロードスタジオに「ウィ・ウォント・シャイニー(We want SHINee)!の声が響いた。

SHINeeは19日、ロンドンのアビーロード・スタジオで、日本デビューショーケースを行った。現場には800人余りの欧州ファンが集結し、アビーロード一帯がまひするという事態となった。この日のライブ公演は、メディアや音楽関係者のために準備されたもので、一般のファンには公開されないイベントだった。しかし欧州各地からやってきたファンは、午前9時からスタジオの周辺に集まり、「ウィ・ウォント・シャイニー(We want SHINee)!」と、声を張り上げた。この日、欧州ファンはメンバーの名前と応援文句をハングルで書いたプラカード、韓国の国旗である太極旗などを振ってSHINeeの曲を合唱した。(引用ここまで、以下略)』

例によって詳細はURLの記事を読んでいただくとして、個人的にはいろいろと突っ込みどころが・・。

>SHINeeは19日、ロンドンのアビーロード・スタジオで、日本デビューショーケースを行った。

これが、いまいち意味がわかりません。今回の場所はパリじゃなくてロンドンで、しかも日本デビュー??

>これまでスティービー・ワンダーやブライアン・アダムス、コールド・プレイ、ロビ
>ー・ウィリアムズなど、世界的なポップスターたちがライブ公演を行ってきた場所でも >ある。

ライブ公演?アビーロードって録音スタジオでは???

>ファンによって交通がまひしたスタジオの前を通り過ぎる現地住民も、クラクションを鳴>らしながらこれに加勢し、まるでストリートフェスティバルを連想させるような雰囲気に>なった

これもすごいです。本当なら英国のみならず、全欧芸能マスコミの話題となってますよね。
しかし、個人的には普通はスタジオで録音を行っているときに、いくら熱狂的なファンでもこんなことするかな?第一、中で何やってんのか、見えないだろうし、わからないだろうし、そんなところで騒いで楽しいかな??と素直でない疑問をもってしまうのですが・・。

ちなみにアビーロードというのは、記事中にもあるとおり、ビートルズがその多くの楽曲をレコーディングしたスタジオで、ビートルズ後期のアルバムのタイトルにもなっていて、洋楽ファン、ロックファンには超有名なスタジオです。






K-POP人気

迷える大羊 · 2011-06-20 20:18:29 UTC+9 · 投稿 #452

>K-POPって、日本だけじゃなくて

この日本におけるK-POP、韓国芸能人気なんですが、正直、非常に実態がわかりづらいですね。私個人の実感を中心に述べますと、主に50代、60代の女性に熱烈なファンは確かにいます。(主にドラマですが)
また、テレビのワイドショー、女性誌なんかで、よく韓流スター特集はやってます。

でも一方で40代以下、特に10代、20代の若年層でいわゆるK-POPの話題が出たところを聞いたことがないです。単にアイドルやら芸能ネタに興味のない人間ばかりだから?でも、AKB48の話は雑談でちらちらでるんですが(総選挙、とか)。親戚にこの手の話を一番するであろう、ティーンエイジャーがいるんですが、彼女にきいても、やはり、ほとんど話題に上らない、とのことでした。

でも、メディア、特にテレビ(フジテレビ、TBS系が特に)をみると、何やら、熱烈K-POPフィーバーが列島を駆け抜け、みたいな報道がしきりに出てきます(「羽田空港でファン800人熱狂」とか「予約ウン万枚」とか・・・)。
うーん、どうなってるんだ?これは??単なる主観的な感覚ではなく、もっと具体的なネタ、データはないものか?と考え、2010年度のオリコンシングルチャートランキング(ベスト100)にあたってみました。

http://www.oricon.co.jp/rank/js/y/

いわゆるK-POPアーチスト、となると16位の東方神起の「BREAK OUT」が最高、以下49位の少女時代「GEE」、67位KARA「ミスター」、という結果でした。

同じく2010年度のアルバムチャートを・・。

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/y/

7位 BEST SELECTION 東方神起が最高、45位 ガールズトーク KARA
70位 KARA BEST KARA 77位 COMPLETE SET Limited Box 東方神起 80位 COMPLETE SET Limited Box 東方神起

という結果でした。
まあ、何もない状態から「成り上がった」結果であれば、健闘してるかな?ってといえますが、「大流行」というにはあまりにも無理がありすぎ。特にメディアへの露出の派手さを考えると、「ええ?あれだけ騒いでこんなものなの?」との感は正直、否めません。
大体、ランキングにしても、発売当初の勢い(発売週にいきなりトップ10入り)と通年のランキングにえらく落差があるし・・。
東方神起なんかは確かに人気あるようですが、日本を拠点に日本語で活動、となるとK-POPというには微妙、韓国出身のJ-POPアーチストというのが実態に近そうな・・。

といった具合なので、フランスで人気、という記事をみると、ホントか?実態はどうなんだ?そういえば、フランス在住のSEKKO先生が・・・、と相成った次第です。

失礼いたしました。