ギリシャの話

ギリシャの話

Sekko · 2011-07-05 23:40:48 UTC+9 · 投稿 #460

すみません、いろいろ取り込み中だったのでお返事できませんでした。仕事も遅れていてゆっくり書けませんが、ギリシャ問題はもちろん大いに関心があります。

確かにフランスとドイツとの間には温度差があるし、ギリシャの年金制度についても、同じヨーロッパ内なのに、間違った情報がたくさん流れています。一例を挙げればアングロサクソンの新聞がミスしたのをフランスのメディアが何の裏もとらずに次々と翻訳して増幅したこともありました。

たとえばこれまでギリシャの定年は男性65歳、女性60歳だったので、ギリシャの改革担当大臣が、「平均は63歳」と発言したのをなんと53歳と書かれて、53歳から急に67歳(でしたっけ?)になることを散々揶揄されました。
もちろん誤りは指摘されたのですが、一度広まったものはインパクトが強くて。

私もそんなこんなで、ギリシャ人のメンタリティは他のヨーロッパ人とはまったく違うんだなあと思ったこともありましたが、今は、何でも民営化することを条件にするEUの方針に抵抗する市民運動などをヨーロッパの社会民社主義の砦として支援しています。

財政が破綻したから一律に緊縮するというより、これらの国では貧富の差の拡大や失業などが問題なので、アラブ世界のジャスミン革命などと、実は根は同じだと思います。アラブ世界では「独裁者を追い出す」という分かりやすい道がありましたが、ギリシャでも寡頭政治であることは事実ですし。

フランスはヨーロッパで唯一、社会資本家が債権を売り買いしたり市場経済に出さないようになっているシステムの国です。福祉や年金がリアル・エコノミーから遠く離れた投機の対象にされる今の状態を根本的に何とかしないと、ソーシャル・ネットワークでつながった不満の声はどこでも拡大すると思います。日本はなんだかその方向にいかないような感じですけれど…そのへんのメンタリティの差は大いに興味があります。