Sekkoさま「聖者の谷」

Sekkoさま「聖者の谷」

小寄道 · 2020-10-15 00:36:54 UTC+9 · 投稿 #1149

ブルターニュを地図でみると、半島のような、たんなる辺境の一地方にみえます。
フランス全体でみると、日本本州の下北半島のような位置づけとして見ることはできる。
私にとって、ブルターニュ地方とは、ケルト・ミュージックのフランス版として親しみがありました(残念ですが、過去形です)。
一時期、アラン・スティーベルにぞっこんでした。もう30年ほど前です。

ゼロ年代に入ってケルト音楽をあまり聴かなくなり、ブルターニュという土地のイメージは彼方に遠のきました。
それから、今から2年ほどまえになります。カズオイシグロの『忘れられた巨人』を読んで、再びブルターニュが浮上しました。

ケルトの人々がアングル人やゲルマン人にウェールズ地方に追いやられ、さらに海を渡りフランスに逃れた。その史実と物語に魅了され、人々のありよう大切だけど、土地、大地の在り様に想像力が掻き立てられました。

そこがブルターニュだった。ノルマンジーよりも距離はあるけど、なんとか海を越えてフランスに行ける。
アーサー王伝説の時代を思い浮かべながら、初期のキリストを信奉したケルトの人々の生き様を想像しました。
彼らにとっての聖人は、個人の信仰や想像力と同じくらいに豊かで多様だったのでしょうね。

ブルターニュに現在暮らしているケルトの人々の末裔のなかから、選りすぐりの彫刻家が何人も生まれたのですね。
伝説の聖人をカタチに表わすのは、偶像化には違いないが、穢すものでも損なうものでもない。なぜ今までなかったのが不思議なくらいです。

「聖者の谷」が終わりました。6、7世紀(?)の時代に、かくもケルトの聖者がいたのか!
初回からどうなるのかと驚きと愉しみが、ない交ぜになりながら注目してきました。
19回で終わりとのこと。
淋しくもあり、感謝の気持ちもあり、自分でも死ぬまでには訪れてみたい、などと複雑な気持ちです。

Sekkoさまの写真で個人的にダウンロードしたものがあります。
将来的にシェアさせていただき、自分の拙ブログに使わせていただくかもしれません。
そのための了承をえるためだけの、この掲示板の書き込みではありません。、

ブルターニュという広大な丘陵地帯に驚くほどの彫刻が、まさに乱立している不思議さ、あるいは奇蹟。
そう、「ここ」を紹介してくださったSekkoさまの慧眼への敬意と御礼と受けとめてください。

写真の転用などに問題があれば、いかようにも致します。
ありがとうございました。