朝川さま

朝川さま

Sekko · 2007-11-26 09:02:17 UTC+9 · 投稿 #432

お返事おそくなってごめんなさい。

ルルド、来年は、御出現150年記念ですね。行ってみようと思います。
2000年の大聖年のヴァチカンには巡礼者が1000万人訪れたと言いますし、メキシコシティのグアダルーペのノートルダムの聖堂も訪れる人が年間700万人だそうですが、いずれもローマやメキシコへの観光客と純粋な巡礼との区別は難しいかも、です。ルルドは、ほんとに何もないところに泉が湧いて巡礼地が出現したので、そういう感じの所ではやはり群を抜いて人気なんでしょうね。
2002年に非キリスト教信者の大学生たちといっしょにルルドに行った時の話を『聖女の条件』という本の中で書いたことがあります。
『奇跡の泉ルルドへ』は、大分前になります。執筆中、ちょうどその頃いた猫が医療過誤で死んでしまい、「そこいらの野良猫は生きてるのにどうしてうちの可愛い猫が死ぬんだろう」という不当感に襲われていたところだったので、病気を抱えた人、病気に負かされる人や、その家族の思いなどがひときわ切実に感じられました。
「ガイアの思い出に」と献辞を入れたのは、その猫の名前です。

こういう巡礼地にいくヨーロッパの人の情熱は、一部のアメリカ人の持つ宗教への情熱とはちょっと違う感じがしますね。つまり、宣教とか布教的な情熱はなくて、まあ、迷信的といって悪ければ人間的な「何かにすがりたい」という気持ちでしょう。それがカルト宗教などに取り込まれないで、懐の深い解放的なルルドのような巡礼地に受け入れてもらえるというのはラッキーですね。

こういう巡礼地では、誰でも一種のイニシエーション体験があって、死生観が刷新されるところがいいです。「病も死もまた、生の一部である」ということを気づかせてくれます。
ルルドにいっしょに行った学生が、「こんなとこで死にたい」ってつぶやいたのを思い出します。