和泉さん、こんにちは

和泉さん、こんにちは

Sekko · 2011-01-06 18:05:13 UTC+9 · 投稿 #560

岸田今日子の『令嬢ジュリー』ですか、見てみたいです。

ただ彼女は、シャーマニックなところはあっても、なんだか「永遠の童女」のようなキャラでしたから、内側が欲望で焼かれているような倒錯的な役柄はちょっと合っていなかったんじゃないかと思います。

そもそも「エレガントな毒婦でかつ自滅系」というタイプは日本に少ないような気がします。

私は昔、吉行和子さんの『蜜の味』を観劇したことがあります。リタ・トゥシンハムが有名ですが、吉行さんのは迫力があったけれどわりと健康的でした。

アジャーニやファニー・アルダンやドヌーヴの中にある不健康的なものに惹かれてしまいます。岸田さんはアンニュイの雰囲気でしたがデカダンスの香りはなかったような。

シャーマニックでも日本の女優さんの方が土俗的な力強さがあるような気がします。

私は昔早稲田小劇場で白石加代子さんの『劇的なるものをめぐってII』を何度か見ました。当時はアングラ全盛期で別役実さんの『マッチ売りの少女』とかも見ました。強烈な印象を受けたのを覚えています。白石さんはその後も、日本に帰った機会に『百物語』を何度か観に行きました。

その度にうまいと思いましたが、憑依型であっても、自己破壊型ではないですね。

私の友人のヨネヤマママコさんは、シャーマニックなところと知的なところがぶつかってスパークしながら自己浸食を起こしているような稀有な存在だと思いますが、パントマイマーであり、いわゆる舞台女優ではないのでちょっと残念です。