フランスの大学生

フランスの大学生

Sekko · 2011-02-24 06:20:21 UTC+9 · 投稿 #573

まず大羊さんに。

うーん、統計とかは知りませんが、海外留学というイメージがすでに大分違います。

ていうか、ヨーロッパでは地続きの国が多いですから、海外というとまた別のニュアンスで・・・

フランスは前にも書きましたが教育社会主義国でフランス語至上主義も長かったので(今も理念としてはあります)、自分ちのエリートブランドの学歴さえあればそれで安泰でしたから。

もう一つ、つい20年ほど前までは、そのフランスの教育の聖域である公立学校で、第一外国語はドイツ語クラスが暗黙の上級クラスだったのです。レベルがいまいちの中学なんかでも、ドイツ語クラスに入れば優秀な生徒が集まるし、優秀でないとドイツ語クラスに入れませんでした。

なぜかというと、フランス人にとっては、

イタリア語やスペイン語は同じロマンス語なので簡単、しかも、イタリア系やスペイン系の移民出身のフランス人が多いので、特別な言葉ではない。

英語は変化形が少なくフランス語の単語も多く、文法が簡単なので大衆的。

ドイツ語は、フランス人にとって、まったく別系統のゲルマン語で、時制も違えば名詞の格変化もあるので習得に努力がいる。

第二次大戦でドイツ軍に占領されていた時代に、ドイツ語ができた人はうまく難を切りぬけることができた。だからやはりドイツ語は大事。

現地で習うのも近くで簡単。

ドイツと本気で戦ったのはたかが百年くらい、昔はフランク王国で同ルーツだった、中世以来の敵はイギリスだった。

アメリカ? 遠すぎる。

というわけでした。


それがここ20年で、すっかり「グローバル化」して、やっぱ英語だよね、ということになりました。今ではグランゼコールなどエリート校でも在学中のプログラムに英語の検定試験が組み込まれています。就職でもグローバル企業では英語の面接なんかももちろんあるし。

日本のように小学生やら幼稚園から英語をやっているところも増えました。
中学高校でも、英語やスペイン語の補習を2週間の冬休みの間の1週間、午前8時半から4時間学校で無料でやっているところもあるとニュースで見ました。

学生のカリキュラムの中に企業研修が義務になっていて、そのうち半年は外国で、というのもよくあります。

EUのプログラムでヨーロッパの大学間の交流が普通になり、単位も交換できるので、若い世代はヨーロッパ内ならあちこちに普通に行きます。エラスムスという名の、3カ月から1年他の大学で学べる制度があります。まあもともとヨーロッパはラテン語で知識階級が往来していた地域ですからすんなりいってるみたいです。

イギリスもユーロスターで地続きになりましたから楽に行けるようになっています。

後のいわゆる「海外留学」はやはり憧れる人は多いです。

フランス語も通じそうだというのでカナダに行く人がかなりいますす。
アメリカ、オーストラリア、シンガポール、日本などの間にも別にすごいヒエラルキーがあるわけではなく並んでいます。グランゼコールで日本の有名大学と単位交換しているところも少なくありません。これらの国に留学していれば、履歴上有利になります。最近人気は中国語ですね。中学から中国語の個人教授を受けている普通のフランス人の子弟もいます。バカロレアでは理系でも第3外国語まで受けられますしね。

しかしこういう本格的に「海外」に行く人はやはり恵まれた家庭の子弟が多くなりますね。

そういう学生の親たちは自分たちも留学経験や海外研修経験など普通ですから、別に「今の若者がどうこう・・・」というのはないです。若者がアメリカナイズした感じはITの普及と共に目覚ましいものがありますが・・・

まあ基本的にフランス人は中華思想みたいなのと外国好きと併せ持ってるのは昔から変わりませんね。