Takata Yoshitomi さま
私もフランス文学と呼べるようなものとの最初の出会いは、少年少女版世界文学全集の『嵐の93年』でした。最後に主人公が「共和国万歳!」とさけんでギロチン台に上るシーンが強烈だったことを覚えています。
そんな悲惨なフランス革命なのに、それでも恐怖政治の犠牲になった人にさえ「万歳」と叫ばせた「共和国」っていったいなんなのだろう、という疑問は大きくなるまでずっとありました。私の子どもの頃は、共産圏と自由圏のような単純な冷戦イメージがあったので、たとえば、なぜアメリカの二大政党が「共和党」に「民主党」で、イギリスが「自由党」に「労働党」なのか、日本は自由民主党とか自由党とか民主党ばかりなのか、なぜフランスには共和党がないのか、とかよく分からないままでした。
フランスは革命後の共和国主義が国是なので、共和国主義そのものは政党の独自のマニフェストになり得ないこと、日本やイギリスは立憲君主国なので「共和国主義」政党はそもそも成り立たないこと、などが分かるようになったのはずいぶん後のことです。
君主は権威者であっても権力者であるとは限らないこと、けれども、どの国でも、「権力者」たちはみな自分が王さまや神さまになりたがること、などをつくづく理解したのは冷戦以降のことかもしれません。
そんな悲惨なフランス革命なのに、それでも恐怖政治の犠牲になった人にさえ「万歳」と叫ばせた「共和国」っていったいなんなのだろう、という疑問は大きくなるまでずっとありました。私の子どもの頃は、共産圏と自由圏のような単純な冷戦イメージがあったので、たとえば、なぜアメリカの二大政党が「共和党」に「民主党」で、イギリスが「自由党」に「労働党」なのか、日本は自由民主党とか自由党とか民主党ばかりなのか、なぜフランスには共和党がないのか、とかよく分からないままでした。
フランスは革命後の共和国主義が国是なので、共和国主義そのものは政党の独自のマニフェストになり得ないこと、日本やイギリスは立憲君主国なので「共和国主義」政党はそもそも成り立たないこと、などが分かるようになったのはずいぶん後のことです。
君主は権威者であっても権力者であるとは限らないこと、けれども、どの国でも、「権力者」たちはみな自分が王さまや神さまになりたがること、などをつくづく理解したのは冷戦以降のことかもしれません。