従軍司祭について

従軍司祭について

sekko · 2013-04-22 18:47:31 UTC+9 · 投稿 #761

従軍司祭についてちくま新書の『キリスト教の真実』の終りの方に解説しているのでご覧ください。

現在のフランス軍の場合ですと、従軍司祭は軍から給料をもらっていて普段は普通の兵士と同じ防弾服など来ていますが、武器は携帯せず、階級章の代わりに十字があり、階級は、「告解」など、彼と話しに来る相手と「同じ階級」と見なされます。つまり二等兵には二等兵に、大将なら大将と同等です。
ミサはあげますが、宣教は目的とされていませんし、今は職業兵だけのフランス軍には、他の職業に就けなかったムスリム移民の二世など少なくありませんがみなに頼りにされているようです。「瀕死の兵の回心」というのは思いもつきませんでしたが、カトリックと分かっている兵士には病者の秘蹟とか昔の終油の秘蹟に当たるものを授けているでしょうね。前線ではいつ何が起きるかもしれないから、普段からせっせと免償を与えているのかも(想像です)。

考えてみたら誰の人生でも確実にいつかは来る死と隣り合わせの戦いみたいなものですから、誰でも「従軍司祭」を必要としているかもしれません。いざという時に祈ってくれたり慰めてくれたりする専門家がそばにいてくれるのは心強いでしょうね。

チャーチルが、「何も信じなくなった人は、どんなものでも信じてしまう」と言ったそうですが、心身が危機に陥った時になってカルト宗教などにつけ込まれないためには、宣教臭の少ないしかるべき宗教者と普段からお付き合いをしておくのはリスク・マネージメントのひとつかもしれないなあと思います。