中井久夫先生の洗礼式

中井久夫先生の洗礼式

、marie · 2016-06-08 09:50:13 UTC+9 · 投稿 #852

前田達男さま
竹下先生とは随分長く親しくさせていただいている82歳の老婆です。今回中井先生の洗礼式に参列しましたので、先生のご様子をお知らせいたします。中井先生は今、神戸の垂水教会の近くの施設に奥様と入居されています。昨年中頃、高橋神父さま(垂水教会主任)に「カトリックの勉強をしたい」と申しでられました。それから神父様は週1回、施設に行かれ、カテキズムをお教えになりました。その時すでに受洗の意思は決まっていたと思います。今年4月3日志願式がありました。その時、洗礼式には先生と親しくされていたある精神科医の先生が行かれることになり、信者さんがそれを報告されますと、深くうなずかれました。そして、その後、洗礼式までの間に、かなり苦しいことが家庭内にあり(初孫さんが出産1日でなくなられました)、体調が不良となられ、洗礼式が危ぶまれることになりましたが、」
15日にはハツキリ、洗礼式に出ますと意思表示され、29日に洗礼式が荘厳に行われました。信仰宣言にはキチンと「信じます」「はい」とひとつひとつづつはつきりとお答えになりました。ただ、ミサの全部に出られるお元気はなく、洗礼式とその後の聖体拝領が信者さんたちが皆おわる頃まで、車椅子で聖堂に、あとは控え室におられました。式のまえに精神化医の先生と少しきちんとした会話をされていまして、土居健郎先生の影響があることは事実としてみとめられ、「ずつと求めていた」と表現されました。ミサ後「おめでとうございます」と精神科医の先生がいわれますと「有難うございます」とお返事がありました。ただ、もう発語が難しいらしく、そのあとは無言でしたが、精神科医の先生に付き添ってまいりました見知らぬ私が先生の手にそっと、手をそえますと、みずから両手をだされて、私の手をながく包んでくださいました。赤ちゃんのような柔らかい、手でした。力がはいらないようで、包むかたちになったのだとおもいます。表情はだれにたいしてもでてはきませんでしたが、お帰りのときは車椅子から少し手を振られ、なごりおしそうにされていました。お嬢様お二人が付き添われていました。霊名は「パウロ」です。垂水教会のすごいところは中井先生を普通の方として扱っておられることです。「中井久夫さん」と呼ばれていて、特別視していないことです。これは中井先生のお望みらしく、お祝い会も
ありませんでした。これからも聖体奉仕者の方がかかわってゆかれます。先生のご本には」カトリックに関するものは殆どみあたりませんが、私の勘ではパウロはあの有名なポール・ヴァレリの翻訳を16歳からはじめておられ、思い入れが
あることから、パウロにされたのでは・・とおもったりしています。長くなりますので、また報告いたします。