ヴェルデFさま

ヴェルデFさま

sekko · 2017-05-15 01:12:40 UTC+9 · 投稿 #923

ご愛読ありがとうございます。

お読みいただいた本はいずれも同じ問題意識で書いたものです。
この秋には新書で「キリスト教は『宗教』ではない」というものを出す予定です。
今はその後の単行本でキリスト教と共産主義という二つのユニヴァーサリズムと、暴力と財力の関係について神・金・革命の三者の関係を書いているところです。

新書の方は、例えばインド発で日本に定着した仏教が、いろいろな翻訳や後続の経典やその教えの祖によって、また中国の荘子思想などと結びついたものなど、時として互いに共通点のない教学や哲学に分かれているにもかかわらず、なんとなく仏教だよね、と受け入れられているのに、キリスト教はいまだに「西洋の宗教」「西洋帝国主義の宗教」などとレッテルづけられることの不思議について考えて書いたものです。

キリスト教や仏教の根本にあったものからいろいろな物語が生まれていくうちに、もとにあった普遍主義が分派主義になっていくこと、どうすればその中にある普遍主義のエッセンスを取り戻すことができるのか、を考え続けています。

フランスはとても「世俗主義」が成熟した国で、その点で日本と似ているのですが、普遍主義のよすがとなる「宗派以前」のキリスト教の命脈もまだあるので、英語圏からの情報でないことを活かしてこれからも観察していきたいと思っています。