union libre

union libre

sekko · 2017-05-18 06:51:40 UTC+9 · 投稿 #927

>>>今でも日本はそういう精神風土を引き継いでいますので、脱宗教化されたフランスと、日本が似ているのではないですかね。

私もそう思います。脱宗教しながら、冠婚葬祭を中心になんとなく昔ながらの「信心」や「宗教的心性」を実は違和感なく存続させているのは日本とフランスは似ています。

>>>2005年頃、メキシコの日系企業の工場で働いていたとき、メキシコ人工場労働者200名増員する為の採用契約で、Casado(a), Soltero(a)のほかに、Union Libreと申告している人が複数おりました。メキシコ国におけるUnion Libreの法律的意味はそのとき一応調べましたが、あとで、山川出版のフランス史の現代史の叙述のなかで、このUnion Libreが出てきまして、こういう関係の婚姻方法の人がフランスでは婚姻者の過半数に上ると知り、大変驚いた記憶があります。メキシコ国におけるUnion Libreとフランスのそれとは、背景も法律的意味も異なるのでしょうが、フランスにおけるUnion Libreとは、どのようなもので、今のフランスでもやはり主流なのでしょうか。<<<

このメキシコの話に興味を覚えたのでなんと80ページの論文を読んでしまいました。非常に参考になりました。ありがとうございます。(ブログにアップしました。)

フランスでのUnion Libreはもちろんメキシコのそれとはまったく違って、やはり68年五月革命以来の若者の意識の変化と、ピルや中絶の解禁や、実情に合わせた法律の整備によって急速に増えたものです。

フランスで今もカトリック教会で結婚する人が少なくないですが、離婚は多く(50%?)、教会の結婚無効を申し立てる人は少ないですから、次の結婚は事実婚にするケースもあります。

でも、今はそもそも、男女が最初に同棲する前に結婚するというのは少数派です。
別れを繰り返してかなり後で結婚する人もいますが、それでも離婚率は多いので、結婚しない方がシンプルという結果になっています。

PACSという制度のおかげで、同居者に財産を贈与することもできますし、勤務先の異動についてもカップルが別居をしないですむように便宜が図られます。

法律婚の夫婦の子供と婚外子との権利は全く同等ですし、女性が出産するために妊娠した時点でパクスと同様、判事の前で簡単に父親の認知もできます。

中南米のように低学歴低収入などという特徴はなく、むしろ高学歴高収入の男女の方がいつでも別れることができるパクスを選びます。(離婚は教会でなくとも手続きが大変でお金もかかり、パクスならどちらか一方の意志で解消できます)

日本は世界でもめずらしい「戸籍制度」のせいで、根強く結婚と出産育児がセットになっている気がします。
もともと「籍」が「個人単位」ですし、結婚してもしなくても生まれた時の姓は一生使えますし、これだけハードルが低ければ、こうなるのも自然な感じがします。