ワインスタインと詩織さん事件について

ワインスタインと詩織さん事件について

小寄道 · 2017-11-24 22:54:00 UTC+9 · 投稿 #1020

「ワインスタイン事件が日本でも話題になっている割には・・」という竹下さんの受けとめ方でしたが、私はそれほど話題になっていると思いませんでした。
もちろんマスメディアで取り上げられたし、論う識者もいましたが一時的な反応で、ワインスタインという人物の影響力をきちんと把握できた人は少なかったと思います。
また、日本人のコアな映画ファンのなかにはタランティーノと『パルプフィクション』、そしてワインスタインという黄金の三角関係が定着していて、事件の深刻さを積極的に語る人も少なかったですね。
私は折をみて、アメリカ在住の映画評論家・町山智弘氏の情報に耳を傾けていますが、彼を通じて「ワインスタイン事件」のもつ重要性をやっと理解できたというのが正直なところです。

「おそるべし、日本文化の壁」ですが、日本の「性文化」・「性規範」は世界的にみてどうも水準が甘く、ローカリズムの特殊性にはまったままだと考えます。

日本男性の性意識、ジェンダー理解はお粗末で、私も含めてですが、その理由は家庭でも学校でもきちんと教育されなかったことが大きいでしょう。
そういう男たちを育てたのは、もちろん母親=女性たちです。女性たちの意識が変わらないかぎり、男たちの「性意識」は変わらないと思います。

その流れでは、先日の竹下さんの「世代間」のはなしにもありましたが、1980年以降生まれの男たち(フランスでいうYZ世代)が社会のけん引役になってから、少なくとも「セクハラ」という壁が意識されるとおもいますがどうでしょう。

この世代の男たちは、性モラルやジェンダーの理解も通過し、いわゆる「草食系男子」と呼ばれる中心層だとおもいます。なぜ、私がそう思うかというと、彼らは戦略的な生き方として「弱さ」とか「控えめなふるまい」を選択しているように見受けられるからです。
もちろん私の印象論にすぎませんが・・。マイカーを持たないとか、口説かないとか、従来の男性のイメージにはない何か特長がありますよ。

日本の芸能界というところは、たいへん間口もすそ野もひろいし、一般人が簡単に出入りしています。女優業を頂点に芸人、バラエティタレント、アイドル、地下アイドル、さらにAV女優など、「性幻想」を売り物に女性が活躍できる場がたくさんあります。
彼女たちのすべてではありませんが、「枕営業」という言葉が業界が定着しているように、日本の芸能界には「セクハラ」がかすんでしまうという由々しき状況にあることは確かです。そうした芸能界の言説が、一般にもかなり浸透しているのが日本の現実といえます。

そうしたなかで伊藤詩織さんの告発はとても勇気ある行動ですし、個人的にも見守っていきたいと思っています。
ただ、「ネットなどで見ると、ハニートラップだとか、『反戦派=左翼=在日』認定など、あまりにもひどい『セカンド・レイプ』の典型のような誹謗中傷が少なくないことに驚く」とあったように、日本の男たちの偏見や性意識の低さは底なしです。第一に、告発された当事者がマスメディアの上位者ですから・・。相撲界の暴力沙汰に熱心なのは、「詩織さん事件」のような本質的な事柄を避ける習性が身についてしまったんです。世も末って感じです。

いけない、とりとめが無くなりました。乱筆、長文、まことに申し訳ありません。