聖書日本語訳を読んで
始めてご連絡します。先生の著書やブログはいつもワクワクとしながら拝見してます。
アマチュアのチェロ弾きですが、某アマチュアオーケストラで40年曲目解説を書いています。
ブログのご意見に同感です。私も「発見」しているので、お伝えしたいと思います。以下、ウォルトンの戴冠式行進曲「Orb and Sceptre」の拙文の一部です。イエスに葦の棒を持たせた部分が日本語訳で省略されているので、英語版から引用しました(文の最後の方です)。なぜこの感動的なシーンが省略されているのかわかりません。
◇「Orb and Sceptre」の日本語訳について
日本語の定訳はなく、本日は比較的多く使われている「宝玉と王の杖」と訳しました。
「Orb」と「Sceptre」は、王冠などとともに戴冠式で授与されるレガリア(王器)です。
「Orb」は宝玉または宝珠と訳されます。直径15㎝の金球に金の帯が、そして球頂には十字架がつけられており、「キリスト教の十字架の下の独立主権」を表しています。
「Sceptre」(米語Scepter)は長さ約1m程度の金の棒で、戴冠式では十字架杖と鳩杖の2本が授与されます。十字架杖は「王の力と正義」、鳩杖は「公平と慈悲」を表しています。「Sceptre」の形状は杖あるいは棒ですが、杖や棒には英語で別途staffやstockという言葉がありますので、神性や権威の付帯を表現するため笏や王杖といった訳語が使われます。用語の使い分けの例としては、イギリスの王器のうち2本のSceptre(王杖)の他にもう1本、戴冠式では登場しない王器の杖はstaffです。聖書では「・・・and they placed a reed stick in his right hand as a scepter」(マタイ伝27章29節 英語聖書NLT版:彼らはイエスの右手に笏(王杖)として葦の棒を持たせた)という例があります。
作曲家の作品・作風は、背景に、歴史文化宗教社会風俗、その他様々なものを背負っていると感じています。音楽に限らず、アメリカやフランスなどの政治経済なとも同様かと思います。そのような様相を少しでも表現できたらと思っています。先生は見事に解き明かしていらっしゃいます。今後も是非色々とご教示下さい。
アマチュアのチェロ弾きですが、某アマチュアオーケストラで40年曲目解説を書いています。
ブログのご意見に同感です。私も「発見」しているので、お伝えしたいと思います。以下、ウォルトンの戴冠式行進曲「Orb and Sceptre」の拙文の一部です。イエスに葦の棒を持たせた部分が日本語訳で省略されているので、英語版から引用しました(文の最後の方です)。なぜこの感動的なシーンが省略されているのかわかりません。
◇「Orb and Sceptre」の日本語訳について
日本語の定訳はなく、本日は比較的多く使われている「宝玉と王の杖」と訳しました。
「Orb」と「Sceptre」は、王冠などとともに戴冠式で授与されるレガリア(王器)です。
「Orb」は宝玉または宝珠と訳されます。直径15㎝の金球に金の帯が、そして球頂には十字架がつけられており、「キリスト教の十字架の下の独立主権」を表しています。
「Sceptre」(米語Scepter)は長さ約1m程度の金の棒で、戴冠式では十字架杖と鳩杖の2本が授与されます。十字架杖は「王の力と正義」、鳩杖は「公平と慈悲」を表しています。「Sceptre」の形状は杖あるいは棒ですが、杖や棒には英語で別途staffやstockという言葉がありますので、神性や権威の付帯を表現するため笏や王杖といった訳語が使われます。用語の使い分けの例としては、イギリスの王器のうち2本のSceptre(王杖)の他にもう1本、戴冠式では登場しない王器の杖はstaffです。聖書では「・・・and they placed a reed stick in his right hand as a scepter」(マタイ伝27章29節 英語聖書NLT版:彼らはイエスの右手に笏(王杖)として葦の棒を持たせた)という例があります。
作曲家の作品・作風は、背景に、歴史文化宗教社会風俗、その他様々なものを背負っていると感じています。音楽に限らず、アメリカやフランスなどの政治経済なとも同様かと思います。そのような様相を少しでも表現できたらと思っています。先生は見事に解き明かしていらっしゃいます。今後も是非色々とご教示下さい。