Mary of Nazareth
竹下様は「Mary of Nazareth」という映画をご存知でしょうか?
この映画はもともと2012年にイタリアのTVで、「Maria di Nazareth」というタイトルで放映された200分にものぼる大作で、ベネディクト16世もご覧になったとのことで、日本では「イエスと2人のマリア」という題名でDVD化され、最近ようやくレンタル店に出て見ることができました。
内容は「女たちの新約聖書物語」といってもいいもので、聖母マリア、マグダラのマリアに代表される女性、そして悪役としてヘロデア(サロメ)まで、時代をそれぞれ生き抜いていった女性が積極的に描かれています。
義父ヨセフも含めて、竹下様の描かれるキリスト教の歴史の中で積極的に活動していた女性たちの姿を見る思いでした。
自由な女性としてのマグダラのマリアのフィクション部分は鮮明ですが、聖母マリアについても、息子として1信徒としてイエスと共に歩む(なおかつ最後には弟子を鼓舞する)マリアの姿を非常に説得的に描いておりました。
よく考えれば新約聖書というものは、主イエスが書かれたものではなく、弟子たちの見たイエスの姿です。この映画は、従来の視点ではなく、両マリアの視点から描かれているため、イエスの行状は大胆にカットされておりますが、これも説得力がありました。
改めて主イエスの受難ですが、それ自体としては映画「Passoin」のようにグロテスクなものです。
しかし絵画の場面ではヨハネ両マリアトリオがたいていの場合付いており、聖母マリアの悲嘆を媒介にして、主の受難の悲しみを共有できるものだと思われます。やはり聖母マリアはキリスト教にとって簡単に1信徒として扱われるものではないかと。
聖母マリアについては、どの解説書もまず地母神の代替として書かれております。
しかし息子の死を嘆く母というのは地母神のカテゴリーをはみ出しており、ここでも十字架上の神と同じく、従来の神話から見て「突然変異」のようなものがあると存知ます。
母という存在は、子供の生に直結すると同時に、死亡率が高かった時代にはまた死を見取る存在でもあり、そういう存在としても共感を持ちえたのではないでしょうか。
マグダラのマリアにつきましては中公新書岡田温司著「マグダラのマリア」を読んでおりますが、プロヴァンスですね。
死後も含めまして、この数奇な女性の伝説はある意味聖母マリアよりも興味深く、フランス在住の竹下様にぜひお書きいただきたいものです。
Ps YouTubeにはイタリア語版は全部あがっております。ドイツで、スペインでも放送され、もともと英語なのでアメリカで上映されておりますが、フランスでの痕跡を見つけることができませんでした。
http://www.maryfilm.com/
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この映画はもともと2012年にイタリアのTVで、「Maria di Nazareth」というタイトルで放映された200分にものぼる大作で、ベネディクト16世もご覧になったとのことで、日本では「イエスと2人のマリア」という題名でDVD化され、最近ようやくレンタル店に出て見ることができました。
内容は「女たちの新約聖書物語」といってもいいもので、聖母マリア、マグダラのマリアに代表される女性、そして悪役としてヘロデア(サロメ)まで、時代をそれぞれ生き抜いていった女性が積極的に描かれています。
義父ヨセフも含めて、竹下様の描かれるキリスト教の歴史の中で積極的に活動していた女性たちの姿を見る思いでした。
自由な女性としてのマグダラのマリアのフィクション部分は鮮明ですが、聖母マリアについても、息子として1信徒としてイエスと共に歩む(なおかつ最後には弟子を鼓舞する)マリアの姿を非常に説得的に描いておりました。
よく考えれば新約聖書というものは、主イエスが書かれたものではなく、弟子たちの見たイエスの姿です。この映画は、従来の視点ではなく、両マリアの視点から描かれているため、イエスの行状は大胆にカットされておりますが、これも説得力がありました。
改めて主イエスの受難ですが、それ自体としては映画「Passoin」のようにグロテスクなものです。
しかし絵画の場面ではヨハネ両マリアトリオがたいていの場合付いており、聖母マリアの悲嘆を媒介にして、主の受難の悲しみを共有できるものだと思われます。やはり聖母マリアはキリスト教にとって簡単に1信徒として扱われるものではないかと。
聖母マリアについては、どの解説書もまず地母神の代替として書かれております。
しかし息子の死を嘆く母というのは地母神のカテゴリーをはみ出しており、ここでも十字架上の神と同じく、従来の神話から見て「突然変異」のようなものがあると存知ます。
母という存在は、子供の生に直結すると同時に、死亡率が高かった時代にはまた死を見取る存在でもあり、そういう存在としても共感を持ちえたのではないでしょうか。
マグダラのマリアにつきましては中公新書岡田温司著「マグダラのマリア」を読んでおりますが、プロヴァンスですね。
死後も含めまして、この数奇な女性の伝説はある意味聖母マリアよりも興味深く、フランス在住の竹下様にぜひお書きいただきたいものです。
Ps YouTubeにはイタリア語版は全部あがっております。ドイツで、スペインでも放送され、もともと英語なのでアメリカで上映されておりますが、フランスでの痕跡を見つけることができませんでした。
http://www.maryfilm.com/
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