水蓮

水蓮

映画「沈黙」 · 2017-02-13 04:03:24 UTC+9 · 投稿 #912

「沈黙」観て参りました。実際に観る前からこのコメント欄に「合格」と書き込んでいましたが、実際に観たあとも私にとっては「合格」、いやそれ以上でした。

まず「映画として」、竹下先生もブログ記事でお書きになっているように、ビジュアル的にも、構成、カメラワーク…素晴らしかったです。ひとつの作品としてのまとまり、完成度を感じました(これは日本版では私にはまったく感じられなかったのです)。

ラストは、遠藤の原作にはない部分ですが、表向きの棄教とは別に心(魂)の中で持ち続ける信仰、という解釈(ですよね?)に抵抗を感じませんでした。そして、「沈黙」をあまり評価しないだけでなく、信徒に「お薦めしません」とまで言っている保守派カトリック聖職者がいる理由も分かった気がします。教会組織と教義をなんとしてでも擁護、維持しなければならない指導層にとっては、やっかいな映画かもしれません…。

それで、拡大解釈のようになるのですが、現在フランスでの日常生活において、自分たちの宗教を何かと顕示してくる人たちが目に見えて増えていくのを感じる中で、そういうのは礼拝場内と自分たちのプライベートな場所に限定してもらえないかなぁ、と思っており、私自身もそのようにしているためか、エンディングは、目に見える形式的な宗教性よりは内面の霊性を、と伝えているようで深く共感、感動しました。