お返事ありがとうございます

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vénard · 2016-09-19 00:10:38 UTC+9 · 投稿 #879

一読者としてとても嬉しいお言葉をいただいて恐縮です。

隠棲先のMJ が、ルクリューズのような敬意も受けず、ダイアナ・ヴォーガンのように歓迎もされず、パリでの行状のレッテルを貼られたままの異物扱いだったこと。パリに戻って隠棲前の暮らしを再開したこと…。回心の物語としては非情なまでにリアルで、胸を衝かれます。マザー・テレサが青空学校を始めたとき、子どもに字を教え、褒美に石鹸を与える姿は、後の協力者エドワード神父には「全体があわれで、馬鹿げている」と映ったそうです。情事の翌朝、告解を求めて所在なげにチャペルに佇むMJ と、マザー。人の目には哀れに映りますが、神の目には違ったでしょう。

私が教会に「復帰」した日の説教で、宣教会の最後の一人になったA神父さんは「愛されているとわかりますように。そしてその愛に応えることができますように、これ以上の祈りがあるでしょうか?」と言うなりニヤリとしました。7年の隠棲がMJ には無意味だったか、いや、MJ は祈りの生活で、男たちが与えたのとは違う愛で愛され、それに応えようとしたのでしょう。

「犯した間違いを詳しく知ったところで、あなたの魂に感じるわたしの優しさが薄れると恐れているのでしたら、わたしのことを全然よくわかっていないようですね!」と、リジューのテレーズがモーリス・ベリエールに書き送った、その「愛」。でもその夜、MJ はおもむろに街に消えるんですよね…。

記事中のプーランクの名前で思いだしたのですが、ベルナノス『カルメル会修道女の対話』の結末で、終生小心で怖がりだったブランシュ修道女が断頭台に向かうとき「顔からは、あらゆる恐怖があとかたもなくぬぐいさられている」とあったのが以前から印象に残っていました。お返事に書いて下さった「乗り越えた先の、喜び」が現れた、晴れやかな表情だったのでしょう。