2006年の投稿

あれこれ

Sekko · 2006-08-03 18:05:35 UTC+9 · 投稿 #201

古川さん、私はシラク出馬はないとみています。個人的にはDSK支持です。でも猿居士を止めるためならルペンと極左以外ならすべて応援します。ヴィルパンへの基本的信頼は変わってませんが、彼には猿居士の知略に抵抗するしたたかさが欠けてるような気がします。レバノンは元々ローカルなキリスト教信者を保護するためフランスが恣意的に国境を弾いて作った国、内乱後も大統領はキリスト教徒という、政教分離とは程遠い憲法が残っていたはずです。その国がヒズボラの拠点になるとは皮肉です。そもそもオスマントルコのなきあと、部族しかいないところにヨーロッパがよってたかって統治領や「国家」を作ったのだから、少なくともフランスがレバノンを「見捨てない」というのは彼らのエゴのロジックですね。歴史の整合性というか筋は通ってます。シラクの立場として他に選択はないでしょう。猿居士はそれを批判しないと思いますが・・・お盆あたり(15日から17日)いますか?masakoさんもまた古川節を聞きたいと言ってたので、お会いしましょう。東京のメール、又はこのサイト内のメール、又は携帯にTel下さい。
Seikoさま、Arts premiers のmuseeはいかれましたか?私はまだですが、帰仏したら早速いかなきゃと思ってます。空間としてのmuseeのコンセプトについて、金沢の21世紀美術館に行ってからいろいろ考えさせられて、Arts Premiers のmuseeと21世紀美術館を比べるとすごく面白い気がします。そのうちアート評論のコーナーに書きます。あ、金沢のみなさん、それから彫刻家のOさん、ありがとうございました。「日本人の美意識」問題やBUTOの話もあれから考えてたので、そのうちUPします。
Massimoさん、ご愛読ありがとうございます。フランドル好きです。ヨーロッパ仕様のPCでも、日本語インストールできたり、機能が隠れてたりすると思います。でも読めるんですね。それだけでも便利ですね。ローマ字でもまた遊びに来てください。
それから、Fusakoさん、フランスのアドレスからメールコピーしてもらったんですが、Fusakoさんのアドレスが抜けてて返信できません。東京のメール(お教えしてなかったですか?)か、このサイトのメールにあらためてメールください。8月7日から9日は銀座OKです。又は携帯に電話ください。最後4桁は0297なのでチェックしてください。(数名の方に0927と書いてしまい迷惑かけてしまいました。すみません)

Oranda kara

Massimo · 2006-07-31 02:37:26 UTC+9 · 投稿 #200

Takeshita-sama,
Yominikui roma-ji de no toko o o-yurushi kudasai. Watakushi wa Amsterdam zaiju no nihon-jin de, "Pari no Maria'" irai go-hon o haidoku shiteorimas. O-kiniiri wa "yohroppa shishya no sho", "Seijo den(Coretto no haru) " de, "Seijyo no jouken" no naka no "Lurudo de kangaeta koto" mo tanoshime mashita."Barokku ongaku wa naze iyasuka" mo omoshiroktta.Korekara mo omoshiroi shiten de, michi no sekai ni izanatte kudasai. Gokatsuyaku o oinori moushiagemasu.

長くてごめんなさい

Seiko · 2006-07-29 02:07:10 UTC+9 · 投稿 #199

お返事ありがとうございます。
ご無沙汰だったものですから、ついつい手紙感覚で出してしまいました。
奈良女子大はずいぶん意欲的に広い方面にわたって講師をお願いされるところです。かって私の友人ででパッセリさんというフィレンツエに住む画の修復家も何回か行っておられました。
聖林寺もアシジもずっと以前に訪ねた事はありますが、残念ながら私には一度も回心体験はありません。
私の母は敬虔なカソリック教徒なので、私がそうなることを心から望んでいるようですが、きっとこの先もないような気がします。どこかお勧めがあったら教えてください。
ただコルビジェのロンシャンの教会に行ったときは、なんだかとっても感動しました。コルビジェが特に好きというわけでもないですが、あそこだけは特別です。
なんだか建築で表現されたポエムといった印象です。

玉三郎は歌舞伎でも見ましたが、なんだか強烈なのは、ベジャール演出で踊ったいくつかのバレエ?でしたね。ちゃんと衣装を身に着け踊ってましたよ。体も柔らかく、ちゃんと役をこなしているのには驚きました。
それとまた、ジョルジュドンとの共演で、藤娘だったか、玉三郎は着物で舞っていました。
意欲的な人だから宝塚だって完璧にこなすでしょう。
ジョルジュドンで思い出したけど、彼とパトリックデュポンの二人で、『そしてバルス』と言うのを見たときは感動しました。シングル版のボレロの裏面の曲ということで、そのバレエが始まるシーンも、『ボレロ』の踊りが終わったシーンから始まるものでした。あんなバレエはまた見られるでしょうか。音楽界でも何でもちょくちょく行ってると思いもかけず感動するときがありますね。

最近は、いろいろな事情で行かなくなってしまったけど、今までに観てきたいろいろな物、旅行やスペクタクルは確実に自分の中に何かが残されていて、宝石とかそういった類のものより、ずっと良かったと思うこのごろです。
またいろいろお話聞かせてください。楽しみにしています。

シラクVSサルコジの亀裂

古川利明 · 2006-07-26 20:48:38 UTC+9 · 投稿 #198

昨日ですか、サルコジが不法滞在難民1万数千人の国外強制退去を発表したようですが、シラクがさきほど、レバノンの即時停戦へ向け、仏軍投入の準備があることを声明で発表したようです。もはや、両者の亀裂は、埋めようがないですね。今後は「シラク3選」ヘ向け、私自身のブログで展開することにします。

ブルノ劇場のアマデウス

Sekko · 2006-07-25 12:38:19 UTC+9 · 投稿 #197

夕べの『ドラマティック・モーツアルト/アマデウス』はちょっと「??」でした。構成は凝っていて、チェコに来たときの11歳のモーツアルトの演奏会という感じで、カツラをつけた11歳の少年ピアニストが協奏曲と、トルコ行進曲を演奏、次に、リムスキー・コルサコフのオペラ『モーツアルトとサリエリ』の上演でモーツアルトが死ぬ。第3部がレクイエムで、モーツアルトへの鎮魂というストーリー性があります。
でも、最初から、少年がモーツアルト扮装で出てきたときから、映画ならともかく、なんか猿真似のようで痛々しく、18世紀の世界にいざなわれる、なんて気はしませんでした。次のオペラ、これが一番まともでした。そして、第3部、久しぶりにレクイエムを聴けると思ったら、頭巾をすっぽりかぶった白い修道服みたいな8人が蝋燭立てを手にして変な踊りをはじめたのです。しかも均質性がなく背の高さがボコボコで綺麗じゃない。それは実は修道服をとった後で、4組の男女ペアだったということで納得です。そのペアが、まるでフギュア・スケートの男女ペアみたいに、背の高さや大きさがすごく違うんです。こんなレクイエムで、ペアで踊るなよ、といいたくなるうっとうしさです。海神別荘の最後で海老蔵が言う「女の行く極楽には男はおらんぞ、男の行く極楽には女はいない」という台詞を思い出しました。ミサがすっかり近代化したフランスでも葬儀ミサだけは教会の中で男と女が左右に分けられたりするのも思い出しました。
一つのシーンだけ、モーツアルトの霊みたいな宮廷スタイルの男性ダンサーがペアで手と手を取り合って踊るんですが、それはそれで違和感ありすぎ。しかも二人のテクニックのレベルに明らかな差があって、それが目立つ。
悪趣味の極みはわざわざ棺を運んできたりその蓋を開けたりするところです。だいたい、フランス系レクイエムと違って、このレクイエムはバレー、しかもクラッシック・バレーには合わないです。さすがに『ラクリ・モーサ』ではダンサーたちもじっとしてましたが、最後のほうはごろごろ床に転がるコンテンポラリー風の振り付けだし、洗練されてなさすぎ。バックにスクリーンがあって映像や光の演出があるのだから、踊りはないほうがよかった、と思いました。できるだけ見ないようにしてたんですが。歌と音楽はよかったです。
贅沢で、サーヴィス精神旺盛で、変化に富んで、オリジナルで、楽しかったとも言えるはずが、少しずれると空疎になるのかとびっくりしました。会場で広告をもらった中に来年1月のベルガモ・ドニゼッティ劇場の『ルチア』があったんで、口直しに、帰ってからインタネットでチケット買っちゃいました。29000円なんて、今までで一番高価なチケットで驚きましたが。「引越し公演」という日本語が広告によく出てきて不思議でした、一部の出演者だけでなく全スタッフ丸ごと総出でやってくるという意味なのでしょうが、引越しというとその後日本に留まるみたいなので、変な表現です。30年前はこんな言葉なかったような。

近況

Sekko · 2006-07-24 12:00:26 UTC+9 · 投稿 #196

お久しぶり。Seikoさんの書き込み、途中バグっちゃいましたね。はじめ、あまりにも長そうなんでびっくりしました。でも最後まで見ないと、結語がでて来ません・・・こないだ、みなから、私の書き込みは長すぎる、掲示板で3行以上だと読む気がしなくなると言われたんですが、私より上手が?と一瞬思っちゃいました。
こちらはまだ梅雨明けしていないので蒸しますが、まあしのぎやすいです。こんなくらいの方が疲れは少ないです。
税務署は口座を調べる権利があるんですよね。でも、無断で引き落とすなんてはじめて聞きました。文句の手紙を書いたほうがいいですよ。私の帰る8月下旬にまだ解決してなければ助けられます。
日本はよく、四季がはっきりしてて美しいといわれますが、緯度が上がるほど、1年の太陽の高さと日照時間の差が激しくて、そのたび人生観を揺さぶられるほどドラマチックですよね。でも近頃の夏、パリはちょっと焼かれすぎ?ホントに「天火」ですよね。うちの猫たち、さぞや「A plat plat」(この表現ってよく考えたら字面を見たことないけど、多分こう? 体表面積を最大にして横になってる猫を見るとこれがぴったり、「だらーん」とはちょっと違うし)状態でしょう。
私は奈良女子大の講演を終え、翌日は奈良で10台しかない個人タクシー(京都は2600台とか)の堀内さんにいろいろ案内していただきました。東京の整体師だった堀内さんは奈良に講演にきたとき聖林寺の11面観音を見せてもらって感動し、その後奈良に移住されたユニークな方です。この11面観音の前って、アッシジのフランチェスコの聖堂のような「回心体験」のスポットなので期待して連れて行っていただきましたが、美術作品としての突出した「巧さ」の方に感動し、スピリチュアルな部分は私の中に潜行してまだ言語化して出てきてません。
奈良から帰って、歌舞伎座に泉鏡花特集を観に行きました。猿之助一門の若く美しいトリオが『夜叉が池』をやってるのが去年の朗読劇を思い出させて、興味深いでした。この中で村の人が、ヒロインに村の犠牲になれと強要し、愛国心とか、村のためとか武士道とか持ち出すのを聞いてると、共同体至上主義の誤りを鏡花が伝えたかったのがよく分かります。共同体と女性一人、どちらが大事かという軽重でなく、女性より強い「共同体」の強さとは、弱い人を押しつぶすためにあるのではなく、弱い人を助けるためにあるべきだという基本を見失ってはならない、ということですね。武士道だとか品格だとか愛国心とか、美学だとか伝統だとかいくら言っても、人間の共同体の中では弱肉強食は絶対ダメ、とあらためて思います。鏡花を観てここまで身につまされるとは驚きでした。鏡花といえば幻想文学の関心でしたが、フランスに鏡花の全集を持っていってるので、帰ったらもっと別の視点で読みましょう。『海神別荘』は宝塚の世界、玉三郎って、ほんとは宝塚でやりたいんじゃないかと思いました。ヒーローの台詞も宝塚なら違和感ないのに、海老蔵がやると学芸会みたい。もちろん海老蔵が下手だという意味じゃないです。むしろ海老蔵だから何とかなってる。ジェンダーのひねりでもないと無理ありすぎ? 8月に宝塚観に行くので、またトランスジェンダー演劇論の続きを書きましょう。
次の日は新宿の末広亭に寄席を見に行きました。フランス・バロック音楽におけるDeclamations のコンセプトと、日本の話芸との関係に関心を持っているので、落語は聴くものじゃなく、空間芸だと毎回思います。間、ずれ、トーンと強弱の変化、それらにストラクチュアを与える身振りとマイム。一度も落語をヴィジュアルで観たことがない人は、耳だけで聞いても脳で身体性を補えないでしょう。噺家が出てきて座るだけで、人間性が無防備に分かってしまう瞬間もおもしろいですね。
それで昨日は調布のサレジオ神学院に「トリノ巡礼」。ちょっと怪しい仲間を連れていったのですが、「トリノ」のみなさんにすごくよくしていただき、W杯でフランスがイタリアに負けたのも、もういいやと思いました。チマッティ神父の書簡集を3冊買ったので、もう数年あたためてるチマッティ神父ものの企画と、映像と連動した聖骸布ものの企画を具体化したいと思ってます。
今日の夜は文化会館にチェコの国立オペラかなんかの『ドラマチック・モーツアルト』とかいうのを観にいきます。文化会館久しぶり。
そんな感じで「日本で元気いっぱい」というより、猫がいないとひきこもり状態から解放されます。家猫数匹と暮らしてる人なら分かると思いますが、あいつらといると、ぐうたら昼寝することから自己嫌悪や罪の意識が掻き消えるので。そいでここでも、馬鹿みたいにPCでヴァーチャル猫の部屋を開けては遊んだりエサやったりしてる私って・・・
ではまた。暑い時は抵抗せず、のんびり適当にやりすごして、倒れないようにしてくださいね。Evianのアトマイザーを冷蔵庫に入れといて時々振りかけるのもいいかも。

お元気ですか

Seiko · 2006-07-23 19:20:28 UTC+9 · 投稿 #195

お聞きするまでもなく相変わらず元気一杯のご様子。日本でもご活躍で何よりです。
パリは、ご存知でしょうが猛暑で、外を歩けばオーブンの中を歩いているよう、と日本のサウナ状態との違いを感じ入ります。
こちらではサングラスでは伊達ではなく必需品ですね。

移民の問題、いろいろ勉強になります。こちらにいて新聞、ニュースがわからず周りで何が起こっているか知らない状態で、もうかなり感度が鈍くなっておりますが、多分テレビでやっているコマーシャル、あれってそれの里子のことだったんですね。
私なんて働きたくても働けない、ビジターの紙なしですが、こうした問題は興味深いです。
いずれにしてもフランスというところは懐が深いですね。
いつも日本と照らし合わせて考えてしまいますから。ま、いいことばかりじゃあありませんが。
先だっては、外から帰ってきて、家に帰ると、電気がなく暗いはずの風呂場から明かりが漏れているので見たら、なんと隣の部屋との壁がぶち抜かれて穴が開いていたのでした。つまりとなりの内装工事で間違って壁に穴を開けてしまったのでした。
もうどうしようかと思ったけど、まあ皆さんのお世話になって今ほとんど修理できました。

そして先日はまた、3週間前に現金で払ったはずの住民税が、郵便局の私の口座から再度引き落とされていて、青くなりました。大体、私の銀行口座番号を知らないはずの税務署がパリの金融機関をいろいろ調べて口座を見つけてしまうというのもぞっとしました。
これは税務署に支払い済みの紙を見せて、苦情を言いましたので何とかなりそうです。
でも恐ろしいです。

そして七階に住む私の真上の住人、新しい人で顔も見たことない人たちですが、先日月、火、水と続けて真夜中に騒ぎ、男女四人で夜中の3時過ぎてもうるさく、この暑さで窓を大きく開け放しているため、筒抜け状態でした。
三日目とうとう切れた私は、夜中の3時半に窓をドッカン、バッタンと大きな音を立てて閉めたのです。それからしばらくして静かになり、寝てくれたようなのですが、さらに私の反撃は次の朝、目覚まし時計は消さないで鳴らし続け、テレビを私自身うるさいくらいに大きくし、家を出るまでそうしてました。
利きました、効果ありです。今のところ静かです、、、、、でも顔をあわせるのが怖いです。

ジェシーノーマンいかれたのですね。私もこれはとてもいきたかった。過去に二回、日本とニューヨークで利いたことがあるのですが、もう一度今のうちに聞いておきたい歌手です。
お聞きするまでもなく相変わらず元気一杯のご様子。日本でもご活躍で何よりです。
パリは、ご存知でしょうが猛暑で、外を歩けばオーブンの中を歩いているよう、と日本のサウナ状態との違いを感じ入ります。
こちらではサングラスでは伊達ではなく必需品ですね。

移民の問題、いろいろ勉強になります。こちらにいて新聞、ニュースがわからず周りで何が起こっているか知らない状態で、もうかなり感度が鈍くなっておりますが、多分テレビでやっているコマーシャル、あれってそれの里子のことだったんですね。
私なんて働きたくても働けない、ビジターの紙なしですが、こうした問題は興味深いです。
いずれにしてもフランスというところは懐が深いですね。
いつも日本と照らし合わせて考えてしまいますから。ま、いいことばかりじゃあありませんが。
先だっては、外から帰ってきて、家に帰ると、電気がなく暗いはずの風呂場から明かりが漏れているので見たら、なんと隣の部屋との壁がぶち抜かれて穴が開いていたのでした。つまりとなりの内装工事で間違って壁に穴を開けてしまったのでした。
もうどうしようかと思ったけど、まあ皆さんのお世話になって今ほとんど修理できました。

そして先日はまた、3週間前に現金で払ったはずの住民税が、郵便局の私の口座から再度引き落とされていて、青くなりました。大体、私の銀行口座番号を知らないはずの税務署がパリの金融機関をいろいろ調べて口座を見つけてしまうというのもぞっとしました。
これは税務署に支払い済みの紙を見せて、苦情を言いましたので何とかなりそうです。
でも恐ろしいです。

そして七階に住む私の真上の住人、新しい人で顔も見たことない人たちですが、先日月、火、水と続けて真夜中に騒ぎ、男女四人で夜中の3時過ぎてもうるさく、この暑さで窓を大きく開け放しているため、筒抜け状態でした。
三日目とうとう切れた私は、夜中の3時半に窓をドッカン、バッタンと大きな音を立てて閉めたのです。それからしばらくして静かになり、寝てくれたようなのですが、さらに私の反撃は次の朝、目覚まし時計は消さないで鳴らし続け、テレビを私自身うるさいくらいに大きくし、家を出るまでそうしてました。
利きました、効果ありです。今のところ静かです、、、、、でも顔をあわせるのが怖いです。

ジェシーノーマンいかれたのですね。私もこれはとてもいきたかった。過去に二回、日本とニューヨークで利いたことがあるのですが、もう一度今のうちに聞いておきたい歌手です。
お聞きするまでもなく相変わらず元気一杯のご様子。日本でもご活躍で何よりです。
パリは、ご存知でしょうが猛暑で、外を歩けばオーブンの中を歩いているよう、と日本のサウナ状態との違いを感じ入ります。
こちらではサングラスでは伊達ではなく必需品ですね。

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いずれにしてもフランスというところは懐が深いですね。
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いずれにしてもフランスというところは懐が深いですね。
いつも日本と照らし合わせて考えてしまいますから。ま、いいことばかりじゃあありませんが。
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もうどうしようかと思ったけど、まあ皆さんのお世話になって今ほとんど修理できました。

そして先日はまた、3週間前に現金で払ったはずの住民税が、郵便局の私の口座から再度引き落とされていて、青くなりました。大体、私の銀行口座番号を知らないはずの税務署がパリの金融機関をいろいろ調べて口座を見つけてしまうというのもぞっとしました。
これは税務署に支払い済みの紙を見せて、苦情を言いましたので何とかなりそうです。
でも恐ろしいです。

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こちらではサングラスでは伊達ではなく必需品ですね。

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いずれにしてもフランスというところは懐が深いですね。
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そして先日はまた、3週間前に現金で払ったはずの住民税が、郵便局の私の口座から再度引き落とされていて、青くなりました。大体、私の銀行口座番号を知らないはずの税務署がパリの金融機関をいろいろ調べて口座を見つけてしまうというのもぞっとしました。
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でも恐ろしいです。

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ジェシーノーマンいかれたのですね。私もこれはとてもいきたかった。過去に二回、日本とニューヨークで利いたことがあるのですが、もう一度今のうちに聞いておきたい歌手です。
お聞きするまでもなく相変わらず元気一杯のご様子。日本でもご活躍で何よりです。
パリは、ご存知でしょうが猛暑で、外を歩けばオーブンの中を歩いているよう、と日本のサウナ状態との違いを感じ入ります。
こちらではサングラスでは伊達ではなく必需品ですね。

移民の問題、いろいろ勉強になります。こちらにいて新聞、ニュースがわからず周りで何が起こっているか知らない状態で、もうかなり感度が鈍くなっておりますが、いまテレビでやっているコマーシャル、あれってそれの里子のことだったんですね。
私なんて働きたくても働けない、ビジターの紙なしですが、こうした問題は興味深いです。
いずれにしてもフランスというところは懐が深いですね。
いつも日本と照らし合わせて考えてしまいますから。ま、いいことばかりじゃあありませんが。
先だっては、外から帰ってきて、家に帰ると、電気がなく暗いはずの風呂場から明かりが漏れているので見たら、なんと隣の部屋との壁がぶち抜かれて穴が開いていたのでした。つまりとなりの内装工事で間違って壁に穴を開けてしまったのでした。
もうどうしようかと思ったけど、まあ皆さんのお世話になって今ほとんど修理できました。

そして先日はまた、3週間前に現金で払ったはずの住民税が、(いつぞやはメールにていろいろ教えていただきありがとうございました)郵便局の私の口座から再度引き落とされていて、青くなりました。大体、私の銀行口座番号を知らないはずの税務署がパリの金融機関をいろいろ調べて口座を見つけてしまうというのもぞっとしました。
これは税務署に支払い済みの紙を見せて、苦情を言いましたので何とかなりそうです。
でも恐ろしいです。

そして七階に住む私の真上の住人、新しい人で顔も見たことない人たちですが、先日月、火、水と続けて真夜中に騒ぎ、男女四人で夜中の3時過ぎてもうるさく、この暑さで窓を大きく開け放しているため、筒抜け状態でした。
三日目とうとう切れた私は、夜中の3時半に窓をドッカン、バッタンと大きな音を立てて閉めたのです。それからしばらくして静かになり、寝てくれたようなのですが、さらに私の反撃は次の朝、目覚まし時計は消さないで鳴らし続け、テレビを私自身うるさいくらいに大きくし、家を出るまでそうしてました。
利きました、効果ありです。今のところ静かです、、、、でも顔をあわせるのが怖いです。

ジェシーノーマン聞きに行かれたのですね。私もこれはとてもいきたかった。過去に二回、日本とニューヨークで聞いたことがあるのですが、もう一度今のうちに聞いておきたい歌手です。
モンテベルディのオルフェも行ってみたかった。
音楽会にむけてのアンテナもちゃんと張っていないので、今残念だと思うばかりです。

なんだか近況をだらだらと書いてしまいましたが、今はアドレスも違うと伺ってますので、こちらにさせていただきました、私的でごめんなさい。

ますますのご活躍、ご成功お祈りしております。それではお体にお気をつけください。

どうもありがとうございました

あんとに庵 · 2006-07-19 15:12:33 UTC+9 · 投稿 #194

先日は素敵なひと時を有難うございました。
お忙しい中いらしてくださった先生、差し入れをしてくださったK様、F様、演奏をしてくださったA様はじめ皆様の素敵な暖かい空間を分けていただけて嬉しかったです。
いやぁ、プチ演奏会になって贅沢な時間を過ごしました。

関西での講演の成功をお祈りいたします。
気温が不安定ですがばてませぬよう。

こんにちは

Sekko · 2006-07-16 10:49:44 UTC+9 · 投稿 #193

13日から日本です。昨日はあんとに庵さんの個展の最終日にうかがいました。ワインの差し入れをしてくださった片桐様、18世紀の象牙のトラヴェルソを演奏してくださった朝倉さん、ありがとうございました。Le Lutinの解説読みましたよ。奥様美人でチェンバリスト、最高ですね。文章もすごくおもしろくて、楽しいです。フランス・バロックをやってる人に私のバロックの本を読んでもらってお話できたのははじめてで、幸せ。でもCDには19世紀音楽が好みってありました。フランスバロックを広めるために19世紀ものはちょいと控え目に、ね。平塚さんの話もとてもおもしろそうです。すでに「名物先生」なのでは?ギターの奏法とトロイボロジーについてとか話したいですね。またお会いしましょう。Fusakoさんともお会いできて嬉しいでした。今度あらためてお食事でもしましょう。こういう展覧会ではお一人ずつとはゆっくりお話しできませんが、楽しい時間と空間を共有できるということで、やはり特別です。フランスでは自分のアソシエーションや発表会やコンサートで友人を招待できますが、日本でも時々こうやってお友達皆とあえるといいな、と思います。
今から関西です。関西でも関西のお友達とお会いできるので楽しみです。

再びいろいろ

Sekko · 2006-07-11 06:21:32 UTC+9 · 投稿 #192

今、聖ヨセフにおける父性の話を書こうとして、家族の歴史を調べてたら、3世紀ごろのイタリアでは、奴隷の子や単に可愛い子が愛玩用に売買されていたそうです。小さい子の声が聞こえると家が明るくなるし、我儘もまた可愛いと。私も近頃は猫で代用してますが、小さい子がわらわらといて騒いでいるホームの雰囲気が欲しくて、養子はあきらめましたが、小さい子を抱えた母子とかに同居してもらおうかなとか時々考えます。何か、レオナルドも、そんな心境で美しいサライを泳がせていたのかなあとふと考えました。ルネサンス時代も愛玩用の子供や小人を王侯は「飼っていた」のですから。孤独は受け入れたけれど、装飾と活力源として、若くてどうしようもない子供を必要としていたのかも。
『聖骸布の仔』の方は、この手のテーマだと、私はつい自分でも小説が書けると思ってしまうんですが、この小説に関しては、「私には絶対に書けない」であろう玄人業がふんだんにあって、脱帽しました。この30年で私が訳したいと思った第2の小説です。第1の小説もジャンル分け困難なすごく魅力的なもので、かってに挿絵まで描いたのですが、当時、サンリオSF文庫に版権をとられてしまいました。ぜひ訳させてほしいとサンリオに手紙を書いたのですが、返事がなく、出版はされましたがサンリオ出版もその後つぶれてしまい、がっかりです。今度めぐり合ったこの本は縁あって出させてもらえて幸せですが、テーマが重層的で中身が濃いので、いろいろに楽しんでもらってOKです。
W杯はフランスが負けたので残念でしたが、今日のル・モンドにイタリアの元大臣(ロベルト・カルデローニ)のコメントが報道されていて、それにびっくりしました。短いので訳しますと、「ベルリンでの勝利は、われらのアイデンティティの勝利、ロンバルディア人と、ナポリ人と、ヴェニス人と・・・らをひとつにしたチームの勝利だ。このチームが、結果を得るために自らのアイデンティティを犠牲にして黒人とイスラミストと共産主義者をひとつにしたチームに勝利したのだ」というのです。もうびっくりです。
はっきりいって、ああいう状態の選手もサポーターも、別に紳士的だと期待してないので、侮辱してもそれを頭突きで返しても、なんでもあり得ると思いますが、一国の大臣までになった政治家が・・・フランスチームの誰が共産党なのか知りませんが、それがどうした、としか言えません。イスラミストという言い方は、こちらでは今やテロリストと同義ですし、フランスチーム23人のうち8人、つまり3分の1以上が西インド諸島のフランス海外県出身です。旧植民地だとか奴隷の子孫とかいうより、ともかく現実に、本土ではないけれどもう先祖代々フランス生れのフランス人ということで、アメリカのようなアフロアメリカンのような感覚もありません。南米の仏領ギアナも含めて中南米文化としてサッカーが盛んなので、本土のクラブがスカウトしに行くわけですが、日本の相撲部屋でさえ有望な新人を求めてトンガとかモンゴルにスカウトに行くのですから、フランス本土のクラブが同じフランスの飛び地の優秀なフランス人を連れてくるのは不思議ではないし。
それをいうならミッシェル・プラティニだって、名からすると、明らかにイタリア系移民だと思いますが、100パーセントフランス人のヒーローでした。ただ、肌が黒いというだけで、何代も続けてフランスに生まれ育ちフランスの教育だけを受けたチュラムに、イタリア人がずっと猿の鳴きまねなどの差別言辞を浴びせてきたのです。それなのにイタリアのサッカー協会は見てみぬふりでした。
私も、実はひそかに、イタリアチームはいかにもシーザーやダヴィンチやメディチやガリレオの子孫みたいでかっこいいなあ、それに引き換え、フランスチームは、とてもルイ14世やデカルトやヴォルテールの子孫とは見えないからなあ、と文化的ネーションを捨ててエスニック・フリーの共和国を守ることのさびしさとかを感じてたんですが、イタリアの政治家がこんなことをいうなんて、これならアングロサクソンの偽善的なポリティカル・コレクトネスの方がよっぽどましですね。とにかく、フランスなら極右だって建前としての共和国主義は不可侵なので、こんなこと口が裂けてもいえません。EUは人権について同じ価値観を共有してるはずなのだから、こんなことを言う政治家はEUの人権法廷に訴えれば、と思ってしまいます。
そうすると、ルネサンスの文化人の子孫のように見えてたイタリア選手が、マフィアのチンピラみたいに見えてきました。文化の継承とは、血縁や見た目で決まるのではなく、理念や価値観や、絶えず更新される努力にあるのです。(考えたら、柔道や剣道や相撲で相手を挑発したり罵詈雑言を浴びせるなんて考えられませんね。競技中に罵り合うスポーツなんて・・・)まあ、ブラジル選手には少なくともそういうことはないでしょう(多分)。あそこまで混血が進んだ文化だと、少なくともエスニックのアイデンティティで差別しないでしょうね。読唇術の専門家によると、マテラツィがジダンに言ったのは「お前のおふくろがどうとか」というよくある下品な罵倒だったそうです。一度はやり過ごしたジダンが戻っていって頭突きとなったのは魔が差したのでしょう。 人類の祖先はアフリカから世界に広がったというのはもう定説ですし、みんなが類としてのよりよい部分を継承していきながら後世にも伝えていけばいいですね。
しかしW杯の度に各国のメンタリティの違いが観察できて興味深いです。世界は広い、でも、祭りの感動とかが共有できるのですから、世界に希望を持ち続けたいです。

読みました・2!

Fusako · 2006-07-09 10:03:16 UTC+9 · 投稿 #191

わたしも「レオナルド・ダ・ヴィンチ 伝説の虚実」読みました(こちらは買いました)。
西洋の神秘思想の流れをダ・ヴィンチを切り口にとてもすっきり見せて頂いた、という感じがします。
でも、一番興味があるのは、なんといっても、ダ・ヴィンチってほんとはどういう人だったのか、ということですね。で、絵についてはいつも思うのですが、絵は実物を見ないとわからないですよね。音楽が、他者による再生を通してであるにもかかわらず、「わかる」のに比べて、絵は複製と実物とは全然違うといつも(実物を見たときに)感じます。ですので、ダ・ヴィンチの絵を見たことのないわたしには、ダ・ヴィンチはまだわからない人なのですが、竹下さんのご本では、彼は、バランスのとれた、多くのことに興味があり、有能だけれど、作るうえでも語る上でも多弁ではなかった人、でしょうか。
わたしが以前ここでちょっとふれた、アメリカの作家、カニグズバーグは、サライを主人公にした小説を書いていますが、そこでのダ・ヴィンチは、抑制のきいた、社会秩序に沿って暮らす人で、だけれど、描くものについては頑固さのある人で、描きたくないものはなんのかのと描かず、描きたいものは頼まれなくても描いた人、となっていたと思います。で、自由奔放で、貴族達の裏をかいてちょっとした盗みをすることなど悪と思わないサライの、伸び伸びしたとらわれなさを好んでいた、という書き方だったと思います。まあ、これはその作家がダ・ヴィンチの絵を見て感じたところがそうだったということなのですが。
わたし自身がダ・ヴィンチについてはわからないので、なんだか中途半端な感想になってしまってすみません。

読みました~

hiromin · 2006-07-08 10:04:28 UTC+9 · 投稿 #190

「レオナルド・ダ・ヴィンチ 伝説の虚実」拝読しました。
とても中身の濃い本ですね!ひとつの章でそれぞれ1冊分ぐらいの知識を得た感じがしました。
お書きになっているように、私たちは最後の晩餐とか見慣れている気がしますが、実際ちゃんと見たことなどないんですよね。モナリザにしても、ルーブルで初めて本物を見たとき「案外笑ってないんや~」と思いましたし。
サチュルヌスのお話も、ちょうど読んでいた本と呼応してとても興味深かったです。(ハドリアヌス帝の回想を読んでいたのですが、その中でハドリアヌスが「不吉な土星の運行にはいつも注意を払っている」という下りがあるのです)
そういう感じで「いや~、この話おもしろいなぁ。また自分でもこれに関すること調べてみよう。」とか思って付箋を貼っていったら付箋だらけになって、まるで大量の宿題を前にしているような気になってしまいました・・・。
読み終わったとき、レオナルドダヴィンチは実は私たちが作り出した幻のような気がしてきました。レオナルドという人はいたけれど、彼について世間で喧伝されていることって、勝手に後世の人たちが作り出したものなんですね。
終章の「ルーブルで考えたこと」とってもよかったです。私はこれが読みたくて第5章までを読んだのじゃないかしら、という気がしました。ありがとうございました。

読みました!

Fusako · 2006-07-04 22:19:10 UTC+9 · 投稿 #189

で、感想ですが、わたしは、キリスト教の云々ということよりも何よりも、ミステリー、サスペンスとして期待して読んだので、すみません、イマイチ物足りない感じです。ジミーがヒーローのはずだ、とか思って読むのが違っているのかもしれないんですけど、ジミーは、プールの清掃人とか設定は面白いと思うのですが、まじめに悩むまっすぐな人で「魅力的なヒーロー」では特にないような。
ただ、この主題をとりあげてがっぷり四つに組んでストーリーを作ること自体が大変だろうなと思いました。

わたしはミステリー・サスペンスは好きでけっこう読むのですが、魅力的な人々、わくわくするストーリー展開、を純粋に楽しめるものが好きです。「ダヴィンチコード」は、読まないうちに聞こえてくる声の中に、「キリスト教って実はこうなんだって」的なものが多くて、すごく下世話にくだけて言いますと「誰とかさんて、すましているけれど、実はこうなんですって」的な話が好きでないわたしは、結局それだけで読む気をなくしてしまいました。

いろいろ

Sekko · 2006-07-02 19:52:53 UTC+9 · 投稿 #188

『聖骸布の仔』、『ダ・ヴィンチ・コード』の長さに対抗するためにはある程度の長さがあった方が存在感があるかなと思ってたんですよ。私も最初10日くらいかけて読んだ気がします。今まで直接感想をいただいたのはMLの女性一人です。YKさま。
「竹下様の翻訳された「聖骸布の仔」を読みました。
科学の進歩と政治の世界、権謀術数をからめ見事に組み立てられて、ロマンスでもあり最後にいたるまで、最後に更に心地よく読み勧める作品と思います。ダビンチコードは最初の数ページでいつもの冷酷さを感じ、又後で読みましょと投げ出しましたが、こちらは素直に読み終えました。」
ということでした。FUSAKOさん、読み終わったらまたご感想ください。
昨日、W杯でフランスはブラジルに勝ちました。夜の3時ごろまで、爆竹が鳴ったりクラクションで外がやかましいでした。ブラジルにはよく勝ってるみたいで愛称がいいんでしょうね。火曜のスペイン戦では、スペインのサポーターが、フランスの黒人選手に対して、猿の鳴きまねをしたことで問題になりました。確かに、他のヨーロッパチームはいかにもネーションというか、ゲルマンやラテンやアングロサクソンのがヨーロッパを住み分けてきた部族の代表のような面がありますが、フランスはもともと部族混在妥協の地であったことと、ユニヴァーサリズム同化主義のせいで、チームは今やほとんど移民の子孫、黒人が目立ち、トーゴ戦など、ユニフォームがないと遠目にはブラックアフリカチーム同士の戦いみたいでした。98年の時にはキャプテンのデュシャンとかプチとか、いかにも土着フランスっぽいスター選手がいましたが、今は・・・それで、一次リーグ突破前には、フランス人はできの悪い傭兵チームを見るような冷たい視線でした。しかし、他国人から見ると違って見えるようで、朝鮮日報のコラムにこんなのがありました。http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/06/27/20060627000031.html

【W杯コラム】韓国のゴリ押し、フランスの余裕
「老いた雄鶏」再考

ドイツ・ワールドカップサッカー大会で韓国とスイスの試合が行われた23日夜(韓国時間24日未明)。パリにある韓国大使館は門戸を開放してフランスにいる韓国人たちにサッカー中継を公開し、応援の場を提供した。さらにフランスの警察に届け出をし、「夜遅くまで騒々しいだろうが了解してほしい」と近隣の建物に了解を求める手紙も送った。そんな在仏韓国大使館にはパリに住む居住民・留学生・旅行客らが1000人以上集まった。一方、韓国大使館と道ひとつ隔てた所にスイス大使館もあったが、そこはこうした応援の場を提供していなかった。

韓国サッカーの「12番目の戦士」たち。韓国内でも、海外でも11人の選手を応援する韓国人たちは全員、選手と同じくらい試合に気合を入れ、この熱い思いが再び2002年の奇跡をもたらすと信じていた。

だが私たちのワールドカップは終わり、12番目の戦士たちも、もうその情熱を鎮めるときが来たようだ。

4年前に韓国で見守ったW杯と、異国の地で見たW杯の感慨は違っていた。フランスで暮らしながら韓国対フランス戦を見ることになり、「痛快に打ち負かしてほしい」という気持ちが誰よりも強かった。これまで、私個人がフランスで感じた憤りを、韓国代表がフランス代表を打ちのめすことでスッキリさせたい、という期待があったからだ。

しかし、このような期待に気まずく、また恥ずかしく感じさせられる状況を何度も目にした。韓国対フランス戦が終わった翌朝、フランス代表のベスト16入りが不透明になっているのにも関わらず、このニュースを伝えるフランス人ニュースキャスターの表情は全く暗くなかった。喜び勇んで歓声を上げる韓国人の姿を、にっこり笑って伝えた。おそらく韓国のニュースキャスターが笑いながら自国チームの不利な状況を伝えようものなら、インターネットにはあらゆる罵詈雑言や非難があふれるだろう。

韓国人がW杯でトーゴという国を知ったように、フランスでは韓国に対する関心や理解がW杯をきっかけにいっそう高まった。「中国人? 日本人?」と聞かれて「韓国人」と答えると、「ああ、そうだったの」と親しげに微笑み、さらに話かけてくる人々が韓国対フランス戦以降、急に増えた。

それから数日後。韓国人がため息交じりに韓国対スイス戦を見守っていたころ、世界最強の実力を持ちながらずっとW杯で勝てなかったために「年老いた雄鳥」と嘲笑されていたフランスは、トーゴを破ってW杯ベスト16入りした。韓国にとっては一試合一試合、薄氷を踏む思いで経過を見守っていたにもかかわらず、突然「ニワトリを追いかけていたのに、屋根に逃げられて眺めるしかない犬の気持ち」になってしまったのだ。

不振でもたついていると批判されても、やはり年老いた雄鶏が恐かったのは、いつでも軽々と屋根の上に飛び上がる実力を持っているからだ。フランスとの引き分けで沸き返えった韓国人を見て微笑んでいたフランス人キャスターも、勝負にはあまり執着しない様子だった街のフランス人たちも、みな実力があるからチャンスは今でなくてもモノにできるという自信や余裕から出た態度だったのだ。 (・・・)」

という感じです。でもこれって絶対穿ちすぎ。自信や余裕でなくて、自虐とシニカルな態度で、そこに、「外人部隊の不手際だから・・」という差別的責任転嫁が少しという感じでしょう。それをスペインのサポーターなんかはもっと抑圧せずに出してて、「ヨーロッパ同士の戦いにアフリカが出てくるな」みたいな人種差別だったのです。ジダンに対しての帰れコール、マルセイエーズの演奏中や選手名発表中の野次もすごいでした。そして、フランス人はそれに対して、あまり反発せずシニカルに見ていました。自分たちの中にも差別感情があって、しかしそれを表に出せないからでしょう。イラク戦争の時にアメリカからヒステリックにバッシングされても、この立場しかあり得ないんだからしょうがないと我慢してたのも似てます。
それで、思いがけなくスペインに勝ったものだから、「外人部隊」はたちまち「フランス共和国軍」です。みんながご機嫌なものだから、次の日から空気が変わりました。黒人やアラブ人とすれちがっても、ヴェイラやジダンの親戚に思え、不法移民の子のデモだって、この子達の中から未来のヴェイラやジダンやマケレレが出てフランスに栄光をもたらすかも、と思われてるような感じです。(私は、日本が中国での先のサッカー・アジア杯に優勝したとこを日本でTVで観てひとり盛り上がったんですが、翌日町の空気が全然変わってないのでがっかり。野球のW杯の時は盛り上がったんでしょうか?)
快進撃のドイツではちょっとゲルマン・ナショナリズムが心配な状況なようで複雑です。イギリスがポルトガルに勝ってたらなんか準決勝はなんか第二次大戦みたいになってたかもという人もいました。結局、準決勝はフランス・ポルトガルになり、フランスの移民の第一はポルトガル系で、どちらかというといい関係です。いや、最初は差別されてたんですが、アラブ・アフリカ系が増えたせいとヨーロッパ連合のおかげで、相対的に家族になったんですね。その昔フランスのカペー朝がカステーリャ王を助けたので、お礼にポルトーとその周辺を分けてもらったのがポルトガルの発祥で、カペー朝は結構長く続いたとかいう因縁もあります。でも、ブラジルはポルトガルの旧植民地だったわけだし・・・もしフランスとドイツと決勝戦ということにでもなれば、アーリア民族対移民見たいになるかと心配です。ベルリンに住んでる日本の音楽家のブログによればスキンヘッドの人は同じマンションの住民でも挨拶もしないとか、黒人は、怖くてネオナチの多い町を歩けないとかありました。フランスでは黒人が怖くて町を歩けないよね、と友達と話しました。
でもドイツでサッカーが盛んになったのは炭鉱で働くポーランド人移民から来たのだとか、ババリア地方が牽引したとか言われてます。ポーランドもババリアもカトリック圏、カトリック教会が青少年にサッカーを奨励したとも言われてるし、宗教地図も面白いですね。スタジアムにはその宗教の人も祈れるようにチャペルがついてるそうです。もっとも、本当のチャンピオンたちは、「ゴールを決めたいとか勝ちたいとかいう祈り方をしたことはない」といってます。無理と分かってるのでしょう。きっと、最後まで実力を出せますようにとか、事故や病気がありませんようにとか、最善を尽くせますようにとか祈るのでしょう。それが筋で、たとえば日本の神社の「合格祈願」なんて、サッカーでみんな勝てるわけがないようにみんな合格できるわけないのにちょっと変かも、と思ってしまいます。

一回性

Fusako · 2006-06-29 22:05:54 UTC+9 · 投稿 #186

芸術だと特に、一つ一つに精魂込めて、という感じがあるでしょうけれど、普通の暮らしも人とのお付き合いも、どのひと時もユニークなものですよね。人については、「一期一会」という素敵な言葉がありますね。大量生産でない、どれも同じ、というのではない一日一日を、人との出会いを楽しみたいと思っております。
さて、先日、市の図書館で「聖骸布の仔」を借りて来ました。でもねー、まだ読み終わっていないんです。訳文がとてもこなれていて、違和感なく、すいすいと読めるのですが、分厚い!一緒に借りた薄い本(トーベ・ヤンソンの「島暮らしの記録」と、露伴の孫の青木玉さんの「着物あとさき」)は読んでしまったのですが、うーむ、コヴラルト先生のはまだ道半ばでする。その上に、「プチ・プランス」のテグジュペリの本も、「夜間飛行」と「人間の土地」は、堀口大学の訳が良いですよ、と勧められたのにも、手をつけたので・・・・。

作品のスタイル

Sekko · 2006-06-27 04:45:35 UTC+9 · 投稿 #185

フランスでは、日本チームはテクニカルだが体力や体格で劣ると言われてました。そういう時、私は、「日本では体格体力に優れたスポーツマンは国技の相撲に行くから」と言うことにしてます。そうするとフランス人は何か納得します。昔は「野球に行くから」と、まっとうなことを言ってたのですが、相撲の方がインパクトあるかなあと思って。モンゴル勢などに牛耳られてることは知られてないので無視。
ええと、ブログの方にコメントした絵の購入基準ですが、寝る前と起きた後に目に入るというその基準は、買うときの話で、創るときには別の基準を私は採用してます。ある日本人の彫刻家が、技術がどんなに上がっても自分のスタイルを見出せないと悩んで、師匠のハンガリー人彫刻家に尋ねたときの話です。その師匠は、見た目がどんな違うものを作っても、どれもひと目で彼の作品だと分かったので。彼の答えは、「僕はどの作品を創るときにも、ひとつの状況設定をする。それは、地球が壊滅して、地球人の生き残りが遠い星に移住をするという状況だ。そこに持っていける彫刻はただひとつで、そのタイトルは《地球の生命(=ライフ=生活とも訳せる)》というものだ。どんな小さなものを創るときもそういう設定を信じて創る。それが僕の署名なのだ」というものです。
それ以来、私も、何かを書くときや、コンサートを開く時、そういうことを漠然と考えます。遠くに旅立つ人に最後に聞いてもらえるもの、読んでもらえるものだと少し想像すると、どれもおろそかにできません。残った作品、そういう意気で仕上げてみてください。楽しみです。

いやぁ

あんとに庵 · 2006-06-26 21:27:55 UTC+9 · 投稿 #184

お恥ずかしいです。友人がいつになくとんでもないことをいい出したんで思わず突っ込んでしまったのですが。

。。。。で、
経済の理論による偏向が例えば審判の判断において為されているだろうというのはなんとなくあるのかな?どうなのか?この辺りは判らないのですがサッカーに詳しい友人がここを読んで、幾つかに於いてはそれは違う。ゲームの流れとしての判断だろう。と言ってました。それはサッカーに熟知している人の論理で私は説明を受けたのですがよく判りませんでした。

ただ、韓国戦に関してはあきらかに韓国が気の毒だといってましたね。でも韓国は前回のイタリア戦のことがあるから同情はしないし、全開の韓国イタリア戦もイタリアも以前似たようなことしたから同情しなかったといってました。因果応報だ!と言ってましたね。ズルをすればどこかでやり返されるだけ。それ以上に実力に左右されるのがサッカーなんだから。と言ってました。笑)

サッカーとユニヴァーサリズム

Sekko · 2006-06-25 20:38:30 UTC+9 · 投稿 #183

しつこいようですが、サッカーネタです。あんとに庵さんの今日のブログにこんな記事がありました。

『 某所で某知り合いがこんな意見を述べていた。と言っても閉鎖されたところなので引用するわけにはいかないので大意。

GNPが世界第二位の日本が敗退して喜ばしい

サッカーのワールドカップは最貧国が活躍出来る場だからGNPが20位までの国は出場出来ない方がいい。

なんじゃ?こりゃ。
あまりにも酷い意見なんで、悪いけど、ここで反論させてもらう。
これはものすごい差別意識としか思えん。
金銭の多寡関係なしに南米や中南米の選手が強豪として君臨しているという現実はどうよ?彼等は足の蹴りっぷり一つで王者とか神様とか言われ尊敬を集めている。サッカーってなぁボールがありゃ出来るスポーツでもある。で、すごいヤツらがゴロゴロしてるサッカー世界に「経済的ハンデがあるんだから」などと「配慮する」ってのは、彼等に対するものすごい侮辱である。
久々に怒髪天を突いてしまった。
こんなくだらない意見を吐くな馬鹿もの!!!!!!!!!
ヨーロッパは確かに先進国が多くGNPが高い。だからサッカーが強いのか???ああ?
いやね、わたしゃ球転がしには詳しくないですよ。だから間違ってるかもしれないけど、大雑把な感覚でもおかしいと思うよ。サッカーってなぁヨーロッパの伝統的な球技で歴史が長い。つけ焼き刃なアジアとかアメリカとかオセアニアとはわけが違う。もうサッカーは彼等のアイディンティティであったりするわけで気合いの歴史も違っていたりする。だから強いのは当然でしょうよ。サッカーてなぁ彼等ヨーロッパ人の歴史文化そのものであるんじゃねーのかい。で、そこに南米というヨーロッパの伝統を受け継いだ新たな国々が闘いを挑んで君臨してくるようになった。「王者」はイギリスでもイタリアでもフランスでもなく常にブラジルに冠して言われるように。すごいよなぁ。南米の人々。植民地の反撃を球転がしで返したと。
で、いまや中南米の国々から、或いは東欧の国々はもとより、アフリカから優れた選手が沢山出て来るようになったし、彼等はサッカー文化の歴史の長い欧州の国々で活躍し、そこで力をつけ本国の誇りとしてW杯に臨んでいるという感じだしょ。ヨーロッパ人は強い選手なら出自関係なくどんな人種だろうが称賛する。ダメな選手はこき下ろすだけだ。それは他のことにも言える。芸術でもそうだ。優れた人物は出自関係なく認める。そういう土壌がサッカーワールドカップを支えてきたわけでもあるだろうよ。
金銭とかそういうことで物事を測る意識なんか関係ない。彼等は「サッカーをする俺」に誇りを持っているわけでその出自など関係ない。そういう世界に対し「最貧国だから配慮しろ」ってのは見下した物言いだ罠。
そういう価値観の人々が生きている世界にGNPがどうたらとか。。。もうね、あほかと。
村上ファンドみたいなアホ経済上下脳思考はやめてくれって感じ。
腕一本で生きようとしている人々(スポーツ・芸術・言論)が造る文化への侮辱でもある。
あまりにも怒ってしまったので、某所で反論すると荒れそうだし、嫌がる人が多数いそうなんでここに書いたが、ここ読んでいて反論したいならどうぞ。』

以上です。私はもちろん、逆差別反対、ユニヴァーサリズム擁護論者なんで、この意見には賛成なんですが、ワールド・カップがそういうユニヴァーサリズムの花開く場所だとはあまり思ってません。ていうか経済大国が参加しなければワールドカップは経済的に成り立たないし。ちょうど昨日のフィガロにこういう記事が載ってました。エリック・ゼムール記者。意訳します。
『「お客様は神様です」
分かった。一瞬で全てが分かった。木曜夜のニュールンベルクのことだ。ドイツ人審判がガーナ=アメリカ戦で、アフリカの最強選手エシアンがアメリカのキャプテンにごく普通のタックルをしたのにイエロー・カードを出した。これによってガーナの天才エシアンは決勝トーナメントの第一試合を戦えなくなった。このことで、我々は、サッカーの神とその秘密の宗教は審判という大司祭を擁する「不正義」だったと分かったのだ。
審判はコート・イヴォワールのドログバがシュートした時にオランダ選手が腰をつかんだのを見なかった。スイス選手がトーゴ選手にした明らかな反則も無視。フランスのヴェイラのシュートが韓国のゴール・ラインの後ろに入ったのも見なかった。(・・・)
しかし「不正」によるいかづちは、神の制裁と同様、偶然に与えられるものではない。いつも、より弱いものが打たれ、強い者は守られる。ワールドカップの経済利益に鋭い自覚を有する不正なのだ。現世的不正である。
1982年、セヴィリアで、ドイツのGKがフランスのバチストンに突撃した時、審判は微動だにしなかったが、2000年のヨーロッパカップで、ポルトガル選手がジダンに軽く触れただけで、ジダンはフリーキックの機会を与えられて決勝進出を果たした。フランスが98年に世界チャンピオンになっていたから、審判の見る目が変わったのだ。
1966年のイギリスでのワールドカップでは、イングランドへの肩入れが目にあまり、78年のアルゼンチンもひどく、2002年には韓国が助けられた。FIFAにとってはお客様が神様なのだ。FIFAがサッカー場にラグビーのようなヴィデオ・アシスタンスのシステムの導入に抵抗する理由がよく分かる。ヴィデオ判定がされればサッカーはその毒ある魅力を失うに違いない。」

という感じです。つまり、中南米のサッカー大国は、GNP的には弱小国化もしれませんがサカー連盟の顧客リスト的には、経済効果絶大で、神様のようなもの。要するに金には国籍がないというか、金を生むところが優先されるという、全く他の世界と同じ普通の金の論理が働いているわけです。GNPの小さい国が強いという全くのサクセスストーリーでもなければ、実力主義のユニヴァーサリズムの理想郷でもないんですよね。
世界の強豪サッカー選手で、自国のリーグだけを渡り歩いているのはイタリアとサウジアラビアだけということも読みました。サウジは、自国のトレードが600万ユーロ(9億円近い)というので他国は手が出せないそうです。アラブ首長国連邦は、自国チームで戦ってくれる強いサッカー選手には国籍上げます(しかも税金なし)と公式に呼びかけて、FIFA が国籍に関する規定を厳しく変更したほどなのも記憶に新しいです。
しかし、ワールドカップやオリンピックって、国民性はもとより、世界の地政学や経済学についていろいろ考えるタネをもらえる貴重な機会です。

フランス人とサッカー

Sekko · 2006-06-25 02:43:39 UTC+9 · 投稿 #182

フランスはなんとか2-0でトーゴに勝って、決勝リーグに進出しました。韓国と引き分けの翌日は、新聞の一面に「NUL」(Match nul=引き分けと「最低」をかけている)や、「絶望的」「われらを失望させる」などなど、すごく糾弾の見出しばかりで、今日はどんなだろうと楽しみにしていたら、「どうにかこうにか」や「やれやれ」みたいなタイトルでした。日本の新聞は見ていませんが、負けてももっと親切だと思います。
98年に優勝した時はチームが黒人、アラブ系、白人とバランスが取れていたので共和国ユニヴァーサリズムのシンボルみたいに言われたものですが、それ以来、町に黒人の数がどっと増えたのを反映して、チームの黒人率が増えました。98年のプチのようないわゆる典型的なフランス名は皆無です。それで、2度の引き分けの後、「典型的フランス人」たちがあまりにもチームに冷たいので、「あんたたち、ひょっとして、ナショナルチームのことを傭兵とか外人部隊みたいに思ってない?」と聞くと、「その通り」と本音を吐く人が何人かいました。だから弱いと平気で批判できるのです。「自分たち」は傷ついてない。オリンピックでも、勝つと、関係ない人でも自分が偉くなったように昂揚するのはどの国でも似てますが、負けた時の反応の方がお国柄によって異なるようです。
昨日のトーゴ戦の前、TVでもラジオでも、「トーゴさん、もう負けてるんですから、フランスに勝たしてやってくださいよ」とか、「トーゴと取引して負けてもらえばいい、金を渡せば簡単さ」とか、ジョークにしてもあまりにも情けない、君たちには誇りというものがないのかフランス人、といいたくなるようなコメントが飛び交ってました。とにかくとってもシニカルで、勝つ時は熱くなるけど負けたら「ぼくの価値とは関係ないもんね」風になるのがフランス的です。愛国心がどうというより、また外人部隊というより、闘犬とか競馬のイメージ、チームは選抜され訓練された犬や馬で、国民はそのオーナーみたいな態度というのが近い気がします。まあ、現実にはそれぞれの選手は月収何千万円という高所得者なんですから、勝敗次第で庶民にどう扱われてもそれもメチエのうちかもしれませんが。
サルコジについてのいろいろな世論アンケートがフィガロ・マガジンに載ってたのでさっき買ってきました。今から読みますね。
『レオナルド・ダ・ヴィンチ伝説の虚実』の感想もどなたかお知らせくださいね。

二元論の誘惑

hiromin · 2006-06-24 10:59:16 UTC+9 · 投稿 #181

私の会社の同僚に、人の悪口を言うのが好きな人がいます。竹下先生の『Noと言える国』の中で、”二元論の誘惑”というのが出てきて、「二元論は誘惑的に働く、それはしばしば権力の誘惑であり、二元論の誘惑にさらされながら、悪は「絶対悪」でなく人間の自由意志に向けられた試練であり克服すべきものであるとする・・・」という箇所があります。
悪口を言っている同僚を見ながら「この人も二元論の誘惑に負けたのだろうか」とふと思いました。
誰かを悪と定めて、自分を善とすることは単純に気持ちいいことなのかもしれません。同僚の場合は権力の誘惑とは言えませんが、ある種の力ではあるでしょう。自分の方が絶対的に上なのだということを他者に知らしめたいということからくる行為なのかも。もちろん本人は無自覚ですが。
ちょっと思いついたことをつらつらと書いてみました。。。
話は、変わりますが、小説の『ダヴィンチコード』読みました。
正直言ってこれが世界で大ヒットした理由がよくわかりません。
ミステリーとして面白くなくはないし、テンポ良く進行していって、ちょっとした謎解きも用意されていて。
まあ二塁打ぐらいの感じは確かにあるんですが、心理描写も特になく、日本のミステリーの方がずっと面白いです。
なんだかインディジョーンズを小説で読んでいるような感じで、読んでいて、うまく作れば小説より映画の方が面白いのではないかと思いました。
本が売れたのは営業上の戦略が成功したというのもあるんでしょうが、キリストとダヴィンチというのが、キリスト教世界の人々には受けたんでしょうか。キリストの隠し子とか、ダヴィンチがキリストに関しての暗号を残したとか、私はフィクションとしてしか読めませんでした。状況設定がハリウッド映画っぽいし。ひょっとしたら真実も含まれているのかもしれないけど、たぶん大方の日本人にとってこれは小説でしかないでしょうね。
この本がヒットして、そして映画が上映中止になったところもありますが、それが不思議な感じがいたしました。

あれこれ

Sekko · 2006-06-24 02:03:44 UTC+9 · 投稿 #180

18日に生徒たちの発表会、私もちょっとヴィオラとを弾いたりトリオで弾いたり、その後21日、夏至の音楽祭で、夜11時から12時までのコンサートを受け持たされたので、いろいろ大変で、返事すぐ書かなくてすみません。あれこれ更新もしなきゃ。昨日はそのコンサートのヴィデオを見て打ち上げをやりました、夜11時からのコンサートというのは初めてで、前日の同時刻にうちで練習しようと思っていたのに、疲れてパスしました。でも私のピアノの生徒である照明技師エリックが、パリのコンセルヴァトワールから照明を借りてきてくれて、その据付に一日中費やしたのを見て、ちゃんと弾かないと申し訳ないと、がんばりました。とにかく、「燭台のコンサート」のイメージで演出したので楽譜の明りが暗く、鉛筆で書き込んだ指使いの数字とかが見えにくく、そのストレスの方が大きいでした。
昨日は日本ブラジル戦をTVで観て、今日はフランス-トーゴ戦です。フランスも日本も、最後まではっきりしない似たような状況で、何かがっかり。でも18日の発表会で、弾いた小学生の男の子たち(フランス人)は皆ブラジルとかイタリアとかスペインのチームのシャツを着てましたから、子供は正直、とにかく「強いものが好き」なんだなあと思いました。彼らには、98年のフランスが強かった熱い夏の記憶なんてないから、「今強いもの」にあこがれるんですね。健全かも。
昨日の日本ブラジル戦の初めは、フランス人の解説者が何度も、96年のオリンピックで日本はブラジルに勝ったことがある、と繰り返していました。フランスチームが情けないせいか、「弱者に優しい」雰囲気でした。でもここで敗退するなら、ブラジルと戦えて、しかも先取点を奪えて日本はラッキーだったかも。ワールド・カップでブラジルと戦え、しかも、ブラジルはもう決勝リーグ進出が決まってるから、主力選手を休ませて消化試合に徹してもいいところを、ちゃんと本気で戦っているので気持ちがいいでした。政治的にも経済的にも問題山積みの国が、サッカーで圧倒的に世界に君臨できて世界中から認められているのですから、彼らにとって、一つ一つのゴールが同胞に捧げる国の尊厳や、何かスピリチュアルなものと関わっているのかもしれません。
今日のトーゴは内的にも問題を抱えていてぼろぼろなので、フランスがちゃんと戦えるのが筋ですが、2002年からずっとなにか負け癖がついてて監督と選手もまとまってないので、どうなるか分かりません。負けたらさぞや散々叩かれるでしょう。最近ヴィルパンらもサッカーを話題にして受けを狙ってたのでつらいところでしょう。ヴィルパンといえば、議会でオランドに「卑怯者」といって、翌日謝罪する羽目になりました。
それで、サルコジ批判ですが、そう簡単ではないんですよ。前に書いたように不法滞在の未成年の扱いに関しては、すごい勢いで世論から反対されて引っ込めましたが、他の件については、これまでの無策をカバーする必要性があることと、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、サルコジは、彼なりにユニヴァーサリストで、その理念とつかず離れずという感じで泳いでいるんです。その抑え方がうまいので、その線だけで弾劾することは困難なのです。カトリックだということもあるせいか「フランス風ユニヴァーサリスム」の正統的言辞を完璧に語れる人なんです。まあこれについてはまた次にゆっくり書きます。日本のみなさんがこれをお読みくださる頃はフランスの運命も決まっていることでしょう。

それと、もう一つだけ

古川利明 · 2006-06-22 21:16:03 UTC+9 · 投稿 #179

それともう一つだけ、竹下さんが「フランス語・文化」の方で、「移民法」のところで書かれていた、「優秀な人にフランスに来てもらいたい」というくだりですが、私はすごくここの部分が引っかかるのですよ。例えば、マグレブとか、フランスが旧宗主国だったところの移民は、ジダンのようにフランスのプロのサッカーチームで通用する「人材」なら、フランス国籍を与えましょう、ということですよね。結局、それこそが「差別」であって、ユニヴァーサリズムの価値観にもろ、反しているんじゃないですか。その根底にあるのは、ダーウィニズムに端を発する「優生思想」そのものじゃないですか。特に、ナチスの時代なんかは、ユダヤ人とともに、そうやって障害を持った人も「抹殺」の対象となったではないですか。私は今度の「サルコジ移民選別法」に、そういういやな臭いを確実に嗅ぎ取っています。要は、「金銭的な儲けを生み出さない存在は切り捨ててよろしい」ということであれば、障害者であったり、子供、高齢者といった「弱者」や「マイノリティ」が存在できる場が、社会からなくなっていくではないですか。何で、そういうおかしな動きに、毅然として「ノン」を突きつけないのか、私は不思議でしょうがいのです。サルコジ的発想に媚びているセゴレーヌも含めて。「サルコジ、あなたのやろうとしていることは、間違っている」。なぜ、この一言が言えないのか。「批判をする」というのは、日本の大新聞の社説のように、わけのわからないどうでもいい「総論」をごたごたと並べるのではなくて、個別具体的な批判対象に対して、「コトバという刃」をきっちりと突きつけることではないのでしょうか。私はそれが「実践」ということだと思いますし、もっと言えば、「実践なき思想はゼロに等しい」といえるのではないか、と思うのですが。

サルコジ・ユーゲント?

古川利明 · 2006-06-20 21:25:46 UTC+9 · 投稿 #178

昨日の朝日の外電面で、UMPが党員をこの2年で倍増させて、23万人を突破したという記事が出ていたのですが、そこで妙に引っかかったくだりがあって、それは「(党首の)サルコジを慕う若い世代が大量に入党し、サルコジの選挙マシーンとなっている」という部分でした。まあ、こうした「党員数」がどれほど実勢を反映しているのかわからないし、いまのフランス社会の空気も、日本にいるとイマイチ感じることができないんですが、妙にそこに「サルコジ・ユーゲント」の臭いを嗅ぎ取るというのは、私の勘ぐり過ぎですか。ヒットラーのナチスにせよ、毛沢東の中国共産党にせよ、今の北朝鮮にせよ、「独裁組織」には必ず「共通項」があって、その一つがこうした「ユーゲント=紅衛兵」で脇を固めることなんですよ。そのサルコジのじつにコウモリそのもののポピュリストぶりとも合わせて、相当、トンデモないオッサンじゃないかという感じがしているんですよ。それと、セゴレーヌの「治安問題」のスタンスに関していうと、英国・労働党のブレア政権を見てもわかるように、お隣のアングロサクソンでは、とうの昔に「左派=人権擁護路線」という図式は崩れているんですよ。ただ、私はそうした「治安」に対する根本政策は、その党というより、政治家としての基本理念や方向性が如実に出るような気がします。シビアな言い方をして本当に申し訳ないのですけれど、その「批判のコトバ」があまり伝わってこないというより、それ以上に琴線に触れてくるものがないんですよ。それは私の勘ぐり過ぎでしょうか。

批判してますよー

Sekko · 2006-06-18 20:55:59 UTC+9 · 投稿 #177

みんな批判してますよー。しかも連立与党のUDFやヴィルパン派もサルコジに批判的なので、彼も結構ニュアンスを変えたんですよ。でも、この前私が書いたような「ねえ、みなさん、フランスだけが無制限に世界中の不幸を引き受けるわけにはいきませんよね」云々のル・ペン風のサルコジ節は、彼は、TVのニュースとか特番に出てきては、直接訴えてきてたのです。ポピュリストの面目躍如というか、国会より何よりまずフランス公民さまのために、というより根回しがうまいんです。そこですでに反対派の言い分を出させておいて、それを考慮して一部修正したり折り合いをつけたりするから、という柔軟なとこまで見せてるわけです。
セゴレーヌといえば、今まで社会党は教育とセキュリティはあまりタッチしなかったんです。労働問題画社会党で教育とセキュリティは保守という棲み分けがあったんですね。それが社会党の弱みにもなっていたのです。セゴレーヌが過激なことを言い出したので社会党のお偉方はあせっていますが、これで、セゴレーヌは、社会党の操り人形でない独自のオピニオンを持っているということで、むしろ信頼感を得ているようです。セキュリティの問題は確かにサルコジお得意の分野なので、セゴレーヌが口出ししたのは、むしろ、浮動票をサルコジから奪うという意味では悪くないと思うんですが。

サルコジ移民選別法成立

古川利明 · 2006-06-18 18:30:38 UTC+9 · 投稿 #176

内容的にはこっちの方のような気がしますので、おしゃべりルームの方に書きますが、今朝の新聞の外電面で東京新聞だけが、例の「サルコジ移民選別法案、16日夜に上院で可決、成立」と報じていました(たぶん、他紙は特落ち?)。そもそもこんな重要なニュースを打電しない他紙の特派員は「寝ている」としか言いようがありませんが、それはともかく、何と同じ日、ドビルパンはモン・サン・ミッシェルの例の堆積土砂の大除去工事の起工式に出ていたとのことです<毎日のヒマダネより。しかし、サルコジも一連の裏金スキャンダルで、シラク・ドビルパンのラインを揺さぶっておいて、その最中にサクサクとこんな法案を成立させるとは、まあ、ケンカだけはうまいですね。そっちでの法案審議がどういうふうになっていたかよくわかりませんが、手早く纏め上げたなあ、という気がします。バカンスに入る前にさっさと処理しようという腹だったのかもしれませんね(笑)。ただ、下院で通過した原案よりは、上院でだいぶ修正が加えられたとのことですが、そのへんの細かいところは法案の原文が手元にないので、よくわかりませんが。ただ、竹下さんも含めて、ユニヴァーサリストはこういう動きに対し、きちんと批判の声を上げないとダメですよ。大統領選が近づいてきている今、声を上げないで、いつ、声を上げるのか、という気がします。例のセゴレーヌの「極右発言」とも合わせて。どこか、その「サルコジ的なる発想」(=アングロサクソン的コミュニタリズム)に媚びてますよね。