超死生観

超死生観の表紙

本の紹介

「死後」を豊かに生きるヒント!

満足・充実の現役生活は第1の人生、リタイア後が第2の人生。じゃあ、『今わの際』のその先にある第3の人生を、あなたはいったい、どう生きるおつもり?!さあ、さあ、さあ、さあ!

●主な目次

第1章 キリスト教文化圏と「あの世」(「死」の先にある「生」を楽しむ)

第2章 地域文化別・ヨーロッパ人の「生命観」(二つの「次元」、二つの「いのち」)

第3章 「死後の世界」との付き合い方(死後の世界を観測してみる)

第4章 「良き死」をどう生きるか(「良き死」の伝統とマニュアル)

第5章 スターティング・ノート作りの勧め(大きな人生と小さな人生;スターティング・ノートの作り方

著者のコメント

私のブログを編集した『渡り鳥の見たキリスト教』を今年初めに出してくださったフリープレスさんが出してくださった本だ。

今でも電子書籍で読める『ヨーロッパの死者の書』(筑摩書房)という本があり、ずっと愛読してくれている方もいるのだけれど、その系列の「発展形」だ。

私は疑い深いわりに「超常現象」好きで、宗教における「奇蹟」譚にもこれまで何度も触れてきた。そもそも「信じられない」ことを「信じる」とどうなるか、というプロセス自体に興味がある。まあ邪心があり過ぎるので、自分自身はそういう「超自然系奇蹟」とは縁が遠い。と言っても、年をとるにつれて、自分がこの時代に生まれてこういう生き方をして来ることができて、限りない大切な出会いをしてきたこと自体の「奇蹟」を身に染みて感じるようにもなっている。

この『超死生観』は、私の両親との別れを通して、だんだんと確信を持つに至った死生観で、このことをかなり前に偶然知り合った仏教関係の方にお話ししたところ、「スターティング・ノート」にとても興味をもっていただいた。その関係で、インタビューも受けたし、講演もさせていただき、日本のいろいろな宗教者ともご縁ができた。忘れられないのは、そのご縁で実現した2014年の築地本願寺での私のバロック音楽トリオのコンサートだ。そのコンサートの前に宗教社会学者の大村英昭先生(その翌年に亡くなられた)が「講和」の中で、私の『キリスト教の真実』という当時の新刊を絶賛してくださったのに驚いた(何しろ「真宗カトリシズム」という言葉を使ったことで大谷派から批判されたくらいにユニヴァーサルな視点を持っている方だった)。

で、この「超死生観」にあるスターティング・ノートの勧めというのも、特定の宗教とは関係がない。いや、無宗教でも無神論者でもOKの考え方だ。この世を離れる時に、一人でも、愛している人や、自分のことを愛してくれる人がいる場合に勧めたい。この世を去るという、まさに「この期に及んで」のタイミングに、もはやイデオロギーや宗派論などは関係がない、「愛の関係」を残し、養いたい、というだけだ。

近頃は、なにかというと、百歳長寿のハウツーものや、老後や相続で困らない方法、損しない方法、葬儀や墓の手配の「終活」、エンディングものの情報ばかりが広がる世界で、それとは別の見方を提供したかった。

想定読者が「今は一応元気な高齢者」なので、若い人はもちろん、「死ぬのは怖くない、今生き延びるだけで精いっぱい」などという方には向いていない。

でも、ある意味で「死ぬのが怖い」と思えるのは「余裕」のある人だと思う。その「余裕」を「恐れ」ではなく、「実は、まだ、与えることができる」という気づきへと向けてほしい、というのがこの本を書いた理由だ。

「不思議な話」もいろいろなエピソードもたくさんあるので、軽く読めると思うので、ぜひどうぞ。

書誌情報

出版情報
四六判 並製 180頁 定価 本体1500円+税
発行
発行:フリープレス
ISBN
ISBN:978-4-434-26800-7

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