陰謀論にダマされるな!

本の紹介
陰謀論を仕分けしよう
情報が飽和するサイバー空間において、陰謀論と終末論は、個人の恐怖や不安を養分とするかのように際限なく肥大する。
フリーメイスン、イルミナティ、ユダヤ人、ヴァティカン、アメリカ政府など、陰謀論に繰り返して登場する面々は、いろいろな組み合わせで使いまわされる。時に、これらの役者同士が、互いに陰謀論を投げかけ合う。やがて、そこに擬似科学を駆使した陰謀論が入り込む。事件の解説型陰謀論から、メガ陰謀論、終末予言型陰謀論へと進化する。
無数の陰謀論と終末論を前にして、伝統的な知性による取捨選択は容易ではない。しかし、それでもなお、仕分けなければならない。「世界は悪意に支配されている」という考えと、人はいかに付き合うべきなのか。
書誌情報
- 出版情報
- ベスト新書 283 KKベストセラーズ ベスト新書
著者のコメント
これは、私の中では前作の『無神論』とセットになっています。陰謀論は無神論のヴァリエーションの一つだと思うからです。またこの本は『カルトか宗教か』(文春新書)で取り上げた健康カルトなどの批判の延長にもあります。私たちが健康や将来に悲観する時にしのびよる脅しと救いがセットになっている言説について大いに考えさせられるからです。この本の終わりにはフランス・バロック音楽が出てきます。陰謀論との関係はなんでしょう?