2007年の投稿

パサンの続き

Sekko · 2007-12-29 02:01:31 UTC+9 · 投稿 #265

「パサン・ド・ノエル」のこと、ちょっと周囲に聞いてみましたら、フランス人は知らないよ、で終わりでしたが、日本人からちょっと意外な仮説が出ました。
それは「サパン・ド・ノエル」の間違いじゃないの、ってこと。
パサンといわれれば私の中では Passant に変換されてたので、Sapin とは発音も綴りも違うし全然思いつかなかったのですが、カタカナだと、それもありかなあって、コロンブスの卵?
サパン・ド・ノエルはクリスマスツリーで、お菓子じゃないですが、日本のように、はい、25日終わったからしまって今度は門松の用意ね、ってことになりません。確かにツリーで年越して、新年を祝います。普通はガレットの1月6日までってことですが、1月いっぱいくらいデコレーションを残すところも結構あります。
そんなわけで、ひょっとしたらパサンはサパンかもという仮説を紹介してみました。
ガレット・デ・ロワは、私にとって、昔は、『シェルブールの雨傘』の中で、カトリーヌ・ドヌーヴの金髪に冠がよく映えて、って思い出でした。1980年の初めに東京のリセ・フランセで教えてた時、やはり金髪の女の子が、食堂でガレットのフェーヴを引き当てたといって、冠かぶって教室に来たのが可愛かったです。
フランスでは先に切り分けといて、ふきんをかぶせて、その場にいる一番小さい子に「これはだれの分?」って選ばせるんですが、たいてい、その子の分にフェーヴが行くようにこっそり調整したものです。
私はフェーヴに毎年の年号が入ってるポワラーヌのガレットを毎年買って、コレクション用に、小さいのも買います(絶対にフェーヴをおいとくために)。今年はパリのとらやが、アーモンドクリームの他に柚子風味あんこが2層になったベルナルド特製フェーヴ入りのガレットを売り出すというんで、つい注文してしまいました。近頃は2月半ばまでパン屋に売ってるので、毎年一つは冷凍しといて夏に食べたり、シーズンオフにしかフランスに来れない人のためにとっときます。昔は自分で手作りもして、冠も手作りしたもんです。

お菓子

Fusako · 2007-12-27 20:51:11 UTC+9 · 投稿 #264

普通、クリスマスのお菓子と言うと、ブッシュ・ド・ノエルでしょうけれども、パサンとはずいぶん語感が異なりますね。
ガレット・デ・ロワ、少し前までは、限られたところでしか扱ってなかったのですが、最近は、少なくとも東京では、ずいぶん見るようになりました。アーモンドのおいしいタルトで、宝探しのフェーヴ(タルトの中に入っている小さいおもちゃ)も楽しみですね。

Passant de Noel?

Sekko · 2007-12-27 08:02:37 UTC+9 · 投稿 #263

パサンさま。それ、どこで聞いたんですか?
綴りとしたらPassant しか思いつかないですが、ノエルってクリスマスだから新年の祝いにはそれはないのでは?
どこかの地方のかもしれないとググってみましたが見つかりません。どなたか知ってたらどうぞ。クリスマス・ビスケットというのはありますけどね。
新年は1月6日のガレットが季節の風物詩ですが、1月1日に特有のお菓子って、知りません。フランドルの田舎にはクリスマスの朝、JESUS(イエス)ってブリオッシュ・パンがパン屋に売ってますけど。役に立てなくてごめんなさい。

パサン ド ノエルと言うお菓子は

パサン · 2007-12-26 12:41:28 UTC+9 · 投稿 #262

初めて質問します。フランスで新年を祝うときに「パサン ド ノエル」と言うお菓子を食べると聞きました。どんなものか知りたいのですがフランス語の綴りがわからず、カタカナで検索してもうまくヒットしません。元の綴りと、作り方とか知っていたら教えてください。

Synonyme

Sekko · 2007-12-04 17:45:14 UTC+9 · 投稿 #258

そうですね。同語を避けて言い換えるのは、基本中の基本です。学校でよほど言われてるらしく、どんなフランス人でも自分の書いた文を読み返すとき気をつけますね。
私は同義語辞典ほとんど使いません。ヒントを探すには普通の辞書でOKです。
私が便利に使ってるのは韻文を書くときの脚韻辞典、ラテン語とフランス語の関係の辞典、語源辞典ですね。
私はクロスワードパズルの変形のMots flechesというのが好きで、しょっちゅうやってます。これなら縦のカギとかを盤面と見比べなくてすむので、簡便なのです。でもヒントがマス目に入っているので、漢字などは細かくなるせいか日本ではあまり見かけませんね。で、このパズルだとヒントはたいてい「ひとこと」ですから、同義語の語彙が結構必要です。このパズル専用の辞書も出てるくらいです。私は自分でリストを作りました。

で、実際の仏作における言い換えですが、ある言葉を言い換えようと思って同義語辞典を引いたとしても、そこで見つけた同義語を単独で使いこなせる場合でなければ、選択は難しいです。Aという言葉を言い換えようとしてBや Cという言葉を見つけて、「ああ、そうか、この手があったか」と腑に落ちる場合は使ってOKですが、そのBや Cがはじめて見る単語だとか、自分で使ったことがないものの場合は、同義の微妙なニュアンスを取り違えて使いかねませんから、やめた方が無難です。

練習のためならどんどん使って見て先生に訂正してもらえばいいでしょうが、もし大事な文なら、変な言いかえを使うくらいなら、たとえ悪文でも、自分の使いこなせる同じ言葉を繰り返してる方が無難です。フランス語としての点数は悪くなっても、意味が通じればいいのですから。確かでない言葉を使って意味が曖昧になったり通じなくなることが最悪です。
自分の語彙を増やしてニュアンスが分かってきたら、言い換えによってますます意味をはっきりと際立たせていく上級業も可能になります。

まあ、せっかく同義語辞典を買ったのですから、言い換えようと思う同義語をもう一度辞書で確認してニュアンスの違いや意味の範囲を例文中でじっくり理解して納得して使うといいでしょう。音楽でドの音とレの音の組み合わせがどんな意味を持つかは和声進行を見ないと決定できないのと同じで、文脈を抜きにした同義語なんて性格には存在しないのですから。

同義語辞典

森田英之 · 2007-12-04 15:21:48 UTC+9 · 投稿 #257

この間フランス人に文章要約のコリージュをお願いしたら、わざと文章には無い単語を使おうとしたので驚きました。同じ言葉の繰り返しを嫌うことは理解していたので、代名詞を使うことはよくわかるのですが・・。国語や英語の要約では、できるだけ文章中の単語を用いて作文するよう指導を受けてきていたので意外でした。日本人で7年以上勉強している人に伺ったら、「フランス人は繰り返さないよう同義語を探して使うよう努めている。同義語辞典を一冊購入して使うべきだ。」とアドバイスされました。仏仏辞典はもちろんロベールのポッシェを持ってはいます。これにも同義語はよく載っています。本屋に行ったら、同義語辞典が何種類も置いてあって迷いました。結局「les usuels」という一番安いものを購入しましたが、中身をもっと見比べて買うべきだったと思います。フランス人に訊いたら、「用途に依るけれど、厚くてもnuanceが必要な場合もある。」と言われました。まだその差がよくわかりません。

Sekko さん

Tsutomu · 2007-11-30 21:59:42 UTC+9 · 投稿 #256

なるほど。フランスの握手は、本当に「握手」と言った感じなんですね。毎日なんて
大変そうですが、礼儀正しくて良いですね。僕は時々感極まると友達と手を握り合いますが、
「振って」ますが、これはアメリカよりなんですね。とても勉強になりました。

最初の質問の筆記体ですが、今日本屋で見たNHKのテキストに載っていました。
一覧を見ると、確かに全体的にくるくるした感じで、英語とは違っていましたね。

つい最近までは、英語とフランス語で筆記体が違うことすら知らなかったのですが、
Sekkoさんのご助言もあり、疑問が解決しただけでなく、フランスに興味がわきました。
このたびは、本当にありがとうございました。

Tsutomu さん

Sekko · 2007-11-28 04:46:16 UTC+9 · 投稿 #255

フランスの握手はワン・プレッションでワン・アクションです。いつまでも握っていたり振ったり、柔らかいのは嫌われます。フランス人は会社の同僚でも毎日ボンジュールと共にせわしなく握手を交わします。イギリス人は初対面とかでないと毎日握手しないことがあります。
英語のShake Handsは文字通り振りまして、
フランス語のSerrer la main も文字通り握り締める感じです。

不思議なのは、ですから日本語の「握手」という訳は、むしろフランス語の直訳ですね。英語だったら「振手」に近いかなと思ったりします。

ちなみに、フランス人がアングロサクソン風に手を握って振ったりするときは、同時に肩をたたいたりして、「おめでとう」とか「よくやった」、とかの含意表現です。

仏語初心者さん

Sekko · 2007-11-28 04:35:46 UTC+9 · 投稿 #254

こういうのは質問と見なせませんので残念ながらお答えできません。
ご自分で試訳をなさって、どこが不自然か教えてほしいとか、ここをこう訂正されたのだが腑に落ちないというようなピンポイントなことなら答えられます。あしからず。

訳をお願いします!

仏語初心者 · 2007-11-28 01:33:08 UTC+9 · 投稿 #253

これらの文章を自然な仏語に訳す事ができないでいます。もしよければ誰か模範解答をお願いしたいのですが・・・ 長々とすみません。

1.「どのような車をお探しですか?」
「馬力のあるスポーツカーを探しています。」

2.「こちらの車はいかがでしょう?」
「気に入った。これを買うよ。」

3.「やあ、乗っていかないかい?」
「あら、かっこいい車にのってるわね」

4、「あ、警察官がいる。スピードに気をつけよう・・・」

5、しかし彼は高速道路でスピードを出しすぎ、警察官に捕まってしまった。

6、しばらく走ったあと、彼の車はなぜか故障した。
新車は故障し、スピード違反で捕まり、最悪の一日だった。

Re: フランス語の筆記体

Tsutomu · 2007-11-27 22:57:26 UTC+9 · 投稿 #252

Sekkoさん、丁寧なご回答ありがとうございます。

Qの小文字は丸まらないんですか!それは驚きですね。
次の文字に繋げ辛そうですね……。コンマとピリオドまで
違うとは、驚きですね。
筆記体はご助言どおり、とりあえず入門書を見てみます!

握手は、日本とはどう違うのですか?
もしよろしければ教えて欲しいです(説明がしづらい様でしたら、
参考になるサイトなどがあれば教えていただけると嬉しいです)。

よろしくお願いいたします。

フランス語の筆記体

Sekko · 2007-11-26 09:26:28 UTC+9 · 投稿 #251

うーん、この欄では何と説明してよいか・・・フランス語の入門書なんかに載っていると思うので調べてください。Jはけっこう難しいです。

確かに日本人が習う英語の筆記体とは大分違うのがあります。大文字のIとかAとかSとか、いろいろあるし、私がはじめ何より驚いたのは、Tの小文字とQの小文字です。子供が小学校ではじめて字を習った時にTの小文字の横線が左に抜けてないんで、私は訂正しようとして、お手本でも抜けてないことを知りました。それではじめて、フランス人の書くTの横棒がはるか右側に離れてたりすることの納得がいったものです。Qの小文字などは、下の棒がまっすぐで、丸まってないんですよ。これも知らないで、最初、子供に、右に回ってるのがGの小文字で左に回ってるのがQの小文字ね、なんて言ってから、手本を見てQがまっすぐで、日本人が書く数字の9にそっくりなのに驚きました。数字の筆記体もかなり違います。

それでも大人はいろいろ癖がありますから、外国人が英語風に書いても別に注意されないので、子供が学校で習うまで気づかなかったんです。(数字の方はすぐ気づきますけど。)

数字の少数点と位の点がコンマとピリオドが英語とフランス語では逆だとか、握手の仕方も全然違うなど、はじめはけっこうびっくりしましたよ。

筆記体

Tsutomu · 2007-11-25 21:14:54 UTC+9 · 投稿 #250

初めまして。
各国語の愛を伝える言葉に興味を持ち、調べていたところ、
フランス語のジュテームは「Je t'aime.」と書くことを知りました。
ぜひ筆記体で書いてみたいと思ったのですが、フランス語の筆記体は
英語とは違うようで、書き方が分かりません。
「Je t'aime.」は筆記体ではどのように書くのでしょうか。
どなたか、ご教授ください。よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

nao · 2007-11-20 19:31:14 UTC+9 · 投稿 #249

早速、ヒースにつたえておきます。いまPCを修理にだしているそうで、3Wほど、メールできないとのことでしたので。お忙しいところ、お返事頂きありがとうございました。

inexact の話

Sekko · 2007-11-20 18:19:01 UTC+9 · 投稿 #248

文脈がよく分からないのではっきりしませんが、否定的な意味を含む言葉は虚辞の「ne」を先行しちゃうことが多いので、そのせいかもしれませんね。

たとえば、「間違ってるかどうか心配だ」という時に

J'ai peur qu'il ne soit inexact.

というような場合ですね。

単独で「Ce n'est pas inexact.」と言えばやはり「間違っているというわけではない」か、文脈によっては「C'est tres exact」の逆説的表現だったりしますね。
「Non,」で始まる否定文は本来否定辞(ne pas とか aucun とか personne とか nul とか)を含んでいなければなりませんけど、口語では否定の接頭辞入りの肯定文ですまされちゃうことはありますけれど。

「Non,ce n'est pas possible.」の代わりに
「Non, c'est impossible.」と言うとか・・

と、ここまで書いてから、好奇心で Petit Robert をひさしぶちに開きましたら、確かに、Non,c'est inexact の例文がありました。それだけから推論して飛躍しちゃったのだとしたら、誤解ですね。

inexact

nao · 2007-11-20 09:18:35 UTC+9 · 投稿 #247

友人のヒースがメールしてきました。Ce n`est pas inexactが「これは誤りだ」ということだということを知つていますか、と。私は「これは誤りではない」としか、考えていなかつた。と返事をしました。友人のカワさんにきくと「これは誤りではない」としか考えられないが・・とのことでした。ヒースはプチ・ロベールにNon,c`est inexactとあるので、inexactを単純に使う場合neを先行させるのだ、といいます。私にはどういうことか、わかりません。二人はフランス語がすらすらよめて、私は字引にたよりながら、ポツポツという具合ですので。教えていただけますと有り難いです。

この話はこのへんで

Sekko · 2007-11-14 21:07:48 UTC+9 · 投稿 #246

なんだか、微妙になってきたので,この話題はこの場所ではこのへんで打ち切らせてください。「隠れた情報を暴く」とかいうのは、はまってしまうと妄想との境界線が引きにくいので。個人的には陰謀史観とかも要注意だと思っていますので、ここでいろんな解釈論を展開するのは困ります。それに、自分の直感とか、自分の体験とか、意外にあてにならなかったりもしますから、広く他の人の意見もお聞きになったらいかがでしょうか。

タブーを突き破る!!人民の知恵と力

内田 司(人間核弾頭) · 2007-11-14 16:34:01 UTC+9 · 投稿 #245

お返事ほんとうにありがとうございます。鎌倉の内田です。

「まず自分で体験してみる・わからないことは当事者に直接聞く・マスコミは一切信じない」をモットーに日々、日本社会を「外から」眺めています。

日本の社会でマスコミによって流される「ニュース」を「深入りしないで大枠を触る」
だけでもおかしいことがすぐにぼろぼろと出てきます。

あげるときりがありませんがひとつだけ。

1)「日本共産党国際部長宅盗聴事件」(1985年夏から翌年秋にかけて)
「通話中の雑音や音質低下に不審をいだいた緒方・日本共産党国際部長が
日本電信電話(NTT)町田局に通報、職員の調査により緒方宅から100
メートル離れたアパートで盗聴が行われていたことがわかった」
(Wikipedia日本語版より)
そうですが、「諜報のプロフェッショナル」たる警備公安警察が
「アパートから盗聴」?「通話中の雑音や音質低下」?なんて
「まるで見つけてくれといわんばかりのお粗末な仕事」をするなんて
私には非常に奇異に思えます。

プロの仕事は、

まず「相手を完璧に把握・分析して、相手が絶対に手が出せない位置・方法で攻撃
を仕掛ける」のが当たり前です。当然、「盗聴のシミュレーション」も必須です。
一般人がまず考えない「細部」と「万一の事態」を完璧に想定して作戦を検討・吟
味するのがプロの仕事でしょう。

純粋に諜報的視点からすると、「体制にとって「真の敵」である日本共産党に
対して行う諜報戦(電話盗聴)としてはあまりにお粗末過ぎる」ということです。
やはり、なにかが、ひじょうにおかしい。。。

日本のマスコミは「権力者によって作られた”おはなし”の「皮を引っぺがす」
ことはほとんどしませんし、できませんので、私は日本のマスコミが流しているい
わゆる「ニュース」なるものにはほとんど興味がありません。やはり、自分独自の
調査や研究を積み重ねていって、「権力者が必死に隠そう隠そうとしている物事」
を見抜いたときはとても面白いです。

それには、「ニュースの裏側」を見抜いたり、「ニュースの周辺」(地理的・
時間的・関係性的)を注視することで、いわゆる「定説」や「常識」とまったくか
け離れた「面白いこと」が見えてきたりわかったりします。

フランスについては、「フランスの兵器産業」に非常に関心があります。
あのフォークランド紛争で世界中にその名をとどろかせたミサイル「エグゾセ」
とか、ミラージュ戦闘機とか、あとはラ・アーグの核再処理施設にも興味があり
ます。でも一番、興味があるのは「フランス政府の対人民・対世界(人民)心理
戦・情報戦・諜報戦の諸戦略」ですね。

かのサン・テグジュペリ氏も「星の王子さま」の中でおっしゃっておりましたが
「いちばんたいせつなことは、目にはみえない」って本当です。だから、そこを
見抜く「目」を持つこと、そして何者にも臆せずに「問いを発すること」が
私がけっこう大切にしていることです。

追伸:「主の聖霊」様も目には見えませんね。。。でも私のすべてです。。。

By 内田 司 (「ご聖体のイエズス様」大好きです。。アシジのフランシスコ)
鎌倉のカトリック雪の下教会あたりでうろちょろしてます。。。
ごきげんよう。。。

タブーはもちろんありますよ

Sekko · 2007-11-12 21:26:34 UTC+9 · 投稿 #244

フランスの政治ジャーナリズムにおけるタブーはもちろんありますよ。アングロサクソンのジャーナリストたちはフランスのジャーナリストの政治家インタヴューは予定調和的だとよく批判しています。
そのタブーには、圧力からくるものもありますが、メンタリティからくるものもあります。たとえば、政治家の恋愛ゴシップなどについては深追いしないというのは、圧力ではなく、アングロサクソン国のピューリタン的懲罰意識がすくないからでしょう。
権力者にとって都合の悪いことはマスコミからすべてカット、という風潮は、今のサルコジになってから顕著です。監視カメラをここ2年で10倍にするとか何とかいう計画の発表もアメリカ型監視社会へのシフトです。表現の自由は保証されているものの、言論界もアーティストまでも、「自己規制」の風潮が現れてきたのも21世紀になってから加速されてきました。
しかし、ボトム・アップの不平たらたら、ストやデモ(や「暴動」)を含める直接民主主義による抵抗はフランス風の共和国主義とあまりにも親和性があるのでめったなことではなくならないでしょう。で、明日からまた交通ストで、それを支援するという学生たちが駅を占拠するそうです。
しかし、「国益」に関する報道規制の中央集権は分野によっては徹底しているようで、記憶に新しいところでは、チェルノブイリの事故の時、放射能の雲が、フランスの国境で止まったかのような報道がなされたこと。当時の関係者からそのタブーを敗れなかったことの経緯を聞いたことがありますが、これなど、真実を知りたくない、という心理が報道の受け取り側にも働いたと思います(私もその一人でした)。
あと、フランスは人種差別も外国人排斥もないという「建前」が、人種報道や統計を禁じているわけですが、それを偽善と見るか、理想に向けた努力と見るかはケース・バイ・ケースで微妙な所もあります。
諜報活動については、今のテクノロジーではアメリカと提携せずには矢っていけない部分(軍事衛星など)が多いので、そこから独立するためにヨーロッパ側で、新しいシステムが構築されつつあるのは確かでしょう。フランスのような国がなかったら、他のヨーロッパ諸国はわりと簡単にアメリカの諜報の傘の下にはいるでしょうね。そしてフランスはほんとうは自分だけでアメリカに競合したいのだけれど、金がないのでヨーロッパぐるみにして・・・という構図も戦後ずっと基本的に変わってません。
後フランスには中東やアフリカやカリブ海などに独自のコネや情報網があるので、積み重ねは当然あるでしょうね。サルコジのアメリカへのすりよりと自我肥大の遍在行動がこれをつぶすことになるかどうか、まだ分かりません。

私は個人的にはある行政裁判の原告として係わり中で、経緯をブログで公開することも考えましたが、それを楯にとって、こちらが訴えられる可能性も大きいと言われてあきらめました。敗訴したらヨーロッパ法廷に持っていくつもりです。しかし、どんなに「権利」が保障されていても、その行使には、知識と暇と資金という3拍子が必要な事実は残念ながら厳然としてあります。
逆にそれが可能な時には異議申し立てを遂行するのが義務であるとも言えます。
でも、諜報に関する本なんてのは書きそうもないですよ。

フランスのエシュロンと日本のエシュロン(おまけです)

内田 司 · 2007-11-12 15:04:52 UTC+9 · 投稿 #243

すみません、鎌倉の内田です。
おまけです。

フランス版「エシュロン」について
フレンシェロン(Frenchelon)
フランスの世界規模監視ネットワークのうわさと、そこに潜む国際諜報活動の意味
http://www.infovlad.net/underground/asia/japan/dossier/echelon/frenchelon.html

日本の「エシュロン」について
日本では警備公安警察が「電話局の交換機(最近はデジタルが主流)」についている「回線モニタ」回路を悪用して一般市民の通話を盗聴してます。当然「コンピュータ・システムによる一般市民の会話盗聴(キー・ワードによるピック・アップ)システム」もあるでしょう。ま、「アメリカにあるものはフランスにも、日本にもある」ということですね。

一国の実情を本当に知るには「マスコミ情報」ではどうしても偏りが出がちです。
むしろ「ジャーナリズムが伝えることのできない事実」が非常に大切では?

もしかしたら竹下さんの今度のご本は「フランスのEspionage(諜報戦)の現状」に
なるかもしれませんね(?)。楽しみに期待してます。

フランスのマスコミはタブーあり?なし?

内田 司 · 2007-11-12 14:47:14 UTC+9 · 投稿 #242

はじめまして
鎌倉に住んでます内田と申します
私のフランスに関する関心はつきませんが
その最大のものは「果たしてフランスのマスコミに、公式に扱えない問題(いわゆる
タブー)は存在するのだろうか?あるとしたらどんなことだろうか?」ということ
です。
たとえば
「フランスではタブーを追いかけたために怪死した(あるいは暗殺された)
ジャーナリストはいるのだろうか?」
「フランスでは、マスコミが報道したくても(ネタを握っても)「法律上、報道できない」
事柄はどんなことがあるだろうか?」
と考えてしまいます。

たとえば、フランスの兵器産業の詳しい内幕や、ラ・アーグにある核燃料再処理施設の
詳細な現状などはフランスのジャーナリズムによって詳しく報じられているのでしょうか?
あと「フランスの諜報機関の活動」も報道されているかが非常に気になります。

環境保護団体「グリーン・ピース」の船「虹の戦士号」がフランス諜報機関によって
爆破されるという事件がありましたが、あれはフランスの国家としての恥部(れっきとした「権力犯罪」)ではないでしょうか。その後、フランス国は国家として、グリーン・ピースに謝罪や賠償をしたのかが非常に気になります。

フランスのジャーナリズムには「国家権力による人民に対するいかなる犯罪や人権侵害(諜報機関などによる対人民欺瞞・扇動・操作工作含む)も許さないように戦う」ことを
非常に期待してます。

まずはフランス版「エシュロン」の完全暴露記事とかが特種ででないかなあと期待
してます。

多読

森田英之 · 2007-11-08 11:01:30 UTC+9 · 投稿 #241

またもや素早いご返事有り難うございました。おそらく半年くらいで仏語の勉強は目途をつけなければならないので、DELF-DALF用に受験勉強のような切り抜け方でせざるをえないと思います。11月29日に数学教育の教授とランデヴーが取れました。ただ彼女が英語がわからないというので、その日までに自分の考えのアブストラクトを仏語に直しておかなくてはなりません。現在少なくとも3人のパレナージュがいてくれるので、キャフェでもご馳走しながら教えてもらおうと思っています。
フランスの大統領って離婚をあまりしないんですね。ナポレオンージョセフィーヌ以来だと聞きましたが本当ですか?オヴニー620号にサルコジが、セシリアの浮気記事を載せた雑誌の編集長をくびにしたと載っていましたが・・。誰もブッシュと仲良くして醜い腹を出しているサルコジなんか見たくないと思います。フランスも思ったより右寄りですね。学生時代、ほとんどの仏文の学生がサルトルやボーヴォワールを読んでいた気がしましたが、サルトルは極左だということをついこの間知りました。フランス人が「なぜ日本の学生がサルトルを読むのかわからない」としみじみ言っていた意味がわかりました。
多くの方から文法書を買うよりネットで調べたらと言われました。ごもっともだと思いますが、現在プリンターがありません。昔気質なのかディスプレイを30分以上見ていられません。自分のペースでのんびりやります。(矛盾していますが)

造語のことなど

Sekko · 2007-11-07 18:20:17 UTC+9 · 投稿 #240

フランス語もたとえば日本語と同じようにめまぐるしく動いています。ここ10年位でも日常から姿を消した言葉もたくさんあります。divan-lit は私には通用しますけど。
virgules の種類は、基本的な用法はありますけれど、たくさん読んでいくうちにわかりますよ。確かにフランス人は文中に deux points とか、point-virgule を多用する人が多く、翻訳する時など、わずらわしいので、適当につなげるかぶつ切りにすることもあります。でもこれも、基本的に「長い文章」はエレガントでない(もちろん文学者のスタイルとして長い文を書く人もいますが)ので、関係代名詞などで引き伸ばしたり接続詞を挿入して複文を多く作るのを避けて、deux points などで意味ををつなぎながら、文を分ける意識が働くからだと思いますね。自分が書くときにも便利ですよ。普通の文には、とにかく分かりやすいと言うことが最優先ですから。
私は大学時代の仏人教授に出すレポートで、まず日本語で自分ではなかなかいいと思える文を書いて、それからそれを和文仏訳しましたら、赤でクエスチョンマークがいっぱいついて返されたことがあります。それで卒論はひたすら、主語動詞、目的語しかないような文で書くことにしました。そうすると無駄な雰囲気つくりやごまかしが聞かないので、エッセンスだけになるので、整理もついたせいか、「自由で自在で表現力に富む」とほめられました。今から思えばどうってことのない文でしたが、無意識に簡潔を目指したのが正解だったかと思われます。

さっきラジオを聞いてたら、ジェスチュエルの専門家が、「シラクはサルコジのことを躁鬱だと言っていたが、躁鬱はヴィルパンだった。サルコジはcarateriel だ」と言っていたので、びっくりしました。あまり驚いたので、日本人にも話したくて、久しぶりに仏和辞典を引きましたら、「性格異常」とありました。躁鬱も日本語では「躁鬱病」と病がつくし、caracteriel は、異常とつくし、なんかショッキングですが、フランス語ではそういう接尾語がつかないので、口にしやすいのかと思いました。
その人の観察によると、サルコが右、左の順で bisou をするのは社会的な挨拶で、左、右という順は親愛の挨拶なんだそうです。で、誰が左、右かというと、ラシダ・ダチだけで、後は全員右・左なんですって。
サルコジは昨日ブルターニュの漁師たちと話し合って、また tutoyer を連発していました。simplicite と vulgarite を混同している、場所と相手によって態度を使い分けることができない、世俗のホメイニだって言われてましたね。それが caracteriel なんだそうです。アナウンサーに「そんなこと言い切っちゃっていいんですか?」と聞かれて、「明らかです」なんて答えてたので、そのうちアナウンサーともどもサルコジに制裁されるかも、と心配しちゃいました。

負けず嫌い?

森田英之 · 2007-11-07 14:55:11 UTC+9 · 投稿 #239

早速のご返事有り難うございます。フランス語の勉強も3ヶ月経過しました。授業の中でわからない単語が出てきたり、知らない文法事項を説明されたりすると自分に腹が立ってしまいます。それをいとも容易くヨーロペアンや日本人や中国人の若い娘達に答えられると悔しくてたまりません。今までもそうやって勉強へのモチベーションを高めてきました。
そうは言ってもあまり時間がありません。11月の終わりまでには数学教育の教授とランデヴーを取って、一度自分の意図を説明し、来年度から博士課程に入れるか、またはM2から勉強するかアドヴァイスしてもらいたいと思っています。ですのでフランス語に集中して勉強できるのも年内くらいと思っています。年明けのDELF・DALFだけは一度受験してみようと考えています。
また説明不足ですみません。La ponctuation という課題で、文章に、le point,les points de suspension,la virgule,le point-virgule,les deux points,les guillemets,les paentheses,le tiret,l'apostrophe,le c cedille,le trait d'unionを付け加えなさい。というものです。
特にla virguleにはいろいろな規則があって大変です。しかしアルファベ圏の人間は、推測してできるから簡単なようです。ついヨーロペアンに「どうやって勉強したらいいか?」と尋ねたら「知らないね~。」と言われたので質問してしまいました。
授業の中で「divan-lit」という単語が辞書に載っているのですが・・と質問したら、そんな使い方は絶対にしない(jamais)と強く否定されたので弱りました。まあ辞書仏語が絶対ではないことはわかりますが、le trait d'union 自体が造語のときに用いる記号だと頭にあったので、「前はそういう使い方があったけれど、今はあまりしない」くらいの答えを期待していました。作家によっては勝手に造語をすると思うのですが・・。そこまで否定しなくてもいいと思ったわけです。現代若者が読むような小説まで読んでいる余裕がないので何とも言えませんが、なんともやりきれない思いです。

いろいろ大変ですね。

Sekko · 2007-11-07 05:39:08 UTC+9 · 投稿 #238

文章に点や丸って課題は、初耳です。ま、内容が分かってれば、主語と述語を特定すれば、動詞変化が多い分、英語よりは分かりやすいですよ。日本人にはこういう課題の方がらくだと思いますけど。
私が日本の大学でドイツ語からフランス科に転向した時、卒論をフランス語で書くためにどうしようと思っていたら、アナトール・フランスの短編を一つとルソーの孤独な散歩者の夢想の中の1章を丸暗記するといい、と言われて、真面目に暗記しました。フランス語の文法書ももちろんもってましたよ。でも今はほんと、Webでいろいろ見れちゃうので文法書なんて見ません。
とにかく、基本的にはフランス語は短ければ短いほどエレガントなんです。だから文を切ることを恐れずに、関係代名詞など多用してつなげていかないように。今でもたまには分かりにくい文章に出会うこともありますが、私にすぐにわからないということは悪文なんだって思うことにしてます。ほんとにあるんですよ。くねくねした文章って。日本語でもありますよね。
今 Christiane Singer の本を読んでるんですが、ほんとに達人だなあ、と思います。魅惑的で、彼女の言葉をそのまま味わえるのが幸せ。
でも、私が思うには、森田さんは、フランス語圏で数学を教えるという目的があるんですから、あまり語学の習得ばかりにこだわらないで、大づかみできたとこで見切り発車して、ちょっと specialiser したほうがいいのでは? 語学ばかりやってると、ほんとに高校生みたいになって、いや、へたすると幼稚園児みたいになって、思考まで退行してくることがあるんで要注意ですよ。まあ、語学に集中する時期もそれはそれで大事なんですが、時と共にしか熟さない果実だってあるんです。長い目で考えてリラックスしてください。