2007年の投稿

プルースト効果?

森田英之 · 2007-11-07 04:26:36 UTC+9 · 投稿 #237

本日先生に見せたら「これはコメンタールね。」と言われました。でも朝からずっと眺めていると、よくもまあこれだけこの作品のことをほめちぎれるなあと感心する一方、プルーストの小説に比べて大変わかりやすい文章だということがわかりました。高校生向けに書かれているからかもしれませんが・・。正直多くのフランス人に訊いても「レジュメは苦手だ。」「もう二度とやりたくない」とか、挙げ句は「絶対にプルーストは読まない」と言い切ってしまう人まで現れました。ですから気楽にやることにします。
新たな展開です。五行ほどの文章に、点や丸をうっていくという課題が出ました。ヨーロペアンは難なくこなしていますが。まったくわかりません。日本から持ってきた文法書にはまったく書いてなかったからです。英語でもやった記憶はありません。仕方がないので図書室に行って司書の方に相談したら、参考書を紹介してもらいました。今日は大事なところだけ手書きで写して帰ってきました。やはりフランス語の文法書を買うべきですか?

悪質な事件ですか・・

Sekko · 2007-11-06 06:54:30 UTC+9 · 投稿 #235

それは、どなり方というより、街中で財布開けちゃだめですよ。それこそフランス語がわかんない振りして足を止めずに無視して歩かなくては。思わず怒鳴るなら、日本語でも何でも、迫力と怒りがこもってたら通じますよ。「Mais,ca va paaaaaaaas!!!!」とか言えばいいんですよ。無理やりひったくる相手は蹴るとか。まあ、それは子供とかの場合で、相手が怖そうな人とかだったらひたすら逃げるか他の人に助けを求めるとかになりますが、まずは、ユーロ札ごっそりなんて持ち歩かずに、財布は見えないようにして足早に歩くことですね。
よく狙われる人っているんですよ。まあ貧乏そうに見えるに越したことないと思いますが・・ 気をつけてください。

参考書の中には、ここでは誰が何をしているのでしょうか?というように、レジュメの訓練になるような問いを集めたよくできたものもあるんですけどね。
でも、受験用のレジュメは別としたら、後は、本当に内容が頭に入ったらおのずとレジュメはできるものですよ。日本語の文を読んで日本語で要約するのでも難しい場合もありますからね。作品との相性もあります。
基本的には、いつどこで誰が何をどのようにしたらそれがどう展開したかってことを起承転結を踏まえて書けばいいんですけど、ヴァリエーションはいくらでもありますからね。WEBでもたまには、いろんな作品の解題が載ってますよ。映画の紹介なんかであらすじを書いてるものをいろいろ読んでもコツがつかめると思います。

要約本?

森田英之 · 2007-11-06 05:25:16 UTC+9 · 投稿 #234

早速モラへ行って買ってきました。しかし内容を少し読んでみると、要約本よいうよりも小説の背景を説明してある本のようです。書店の女性店員が「今これしか置いていない」と言っていたので要約本ではないと思われます。また探しに行ってきます。日本語教室にフランス語の先生(すでにご退職)に「レジュメの作り方のコツを教えて下さい」と尋ねたら、来週参考書を持ってきてくれると言われました。あまり期待しないで待っています。
叱り方については言葉足らずですみませんでした。街中で「1ユーロ硬貨を両替してくれ」と言われ、財布を出すと、ユーロ札をごっそり取って走り去るといった悪質な事件がときどき起こります。そのようなときにどう怒鳴ったらいいかということです。
いつもスピーディーかつ丁寧はご返事有り難うございます。

街中で怒るって・・・

Sekko · 2007-11-05 07:34:59 UTC+9 · 投稿 #233

高校生を街に引率してる時に怒るんですか? 私はそんなシチュエーションなかったですね。街に出たことはありますけど、そういうときはみんなクラスにいるよりいい子にしてましたから。しれに私は、「Tais-toi」なんてサルコジが若者に怒るみたいな言い方も嫌いです。むしろVousvoyerして注意しますね。尊敬じゃなくて距離感です。日本の教師と生徒の礼儀みたいなのを一緒に教えようと思ったので。「どぎつい」のはこっちの品位を落としてまずいですよ。
私も町でジプシーの子供なんかに囲まれてバッグを引っ張られるというようなシチュエーションではしっかり怒鳴りますけど。そんな時、フランス語って便利だなあ、と思います。日本語の文化では、女性が怒った時の迫力ある怒号や罵倒がない、っていうか、口から出てきません。フランス語だとすぐ出ますから。

御礼

森田英之 · 2007-11-05 07:10:52 UTC+9 · 投稿 #232

有り難うございます。さっそく明日モラへ行って探してきます。日本語教室の時は日本語でもいいと思うのですが、めったにないとは思いますが、街中で怒る時にどのようにどなったらいいのでしょうか。多少ドギツイ方が効果があると思うのですが・・。

Parascolaire の本

Sekko · 2007-11-03 07:06:35 UTC+9 · 投稿 #231

私も文学作品の要約って、嫌いなので、モティヴェーションの高め方なんて分かりません。でも大きな書店のParascolaireのコーナーか、Parascolaire 専門の書店に行けば、プルーストとか、高2の終わりのフランス語のバカロレアの教材になりそうな作家のアンソロジーとか作品の要約とか解説とか Fiche de lecture が充実していて、そういうのを読むのは結構面白いので便利です。高校生もしょっちゅう要約させられてるわけで、その虎の巻みたいなもんですね。まあ丸写しするわけにはいきませんが、そういうのを読んでると要約のコツも分かってきます。日本人の大人が、作家研究でもするんでなければ、じっくり古典の名作読むなんてつらいですよ。適当にあしらって、文学史の本とか文学評論とか参考書読んだ方が全体の流れがわかって教養もつくしいいんではないんでしょうか。
あんまりいいアドヴァイスになってませんけど・・

私がリセで日本語教えてた時は、日本語で叱ってましたよ。口調で分かるし。日本人が日本人に話す口調に慣れさせようと思ったので。静かにしなさい、とかいくつか文型を教えて、繰り返してたら、テキストにその語彙や文型が出てきたときは、分かる分かる、と言ってよろこんでいましたね。

マルセル・プルースト

森田英之 · 2007-11-03 05:43:22 UTC+9 · 投稿 #230

励ましのお言葉痛み入ります。実は日本語教室のアシスタントのようなものもやっていて、そこで高校生にも日本語を教えているのですが、まだ叱り方がわかりません。この間、「Tais-toi」「Sois tranquille」「Calme-toi」の違いを説明してもらいました。日本語の「コラ~」にあたるのが「Eh~」だと教わったのですが、あまり使っているのを聞いたことがありません。
さて本題です。実は今トゥーサンのヴァカンスなのですが、マルセル・プルーストの「Du cote de chez Swann(1913)」の中の「L'edifice immense du souvenir」を要約してこいという宿題が出されました。高校生にもどったつもりで辞書を引き引き意味を調べています。当然仏語で要約するのですが、なかなか気持ちが乗りません。和訳でもプルーストは1冊も読んでいないので興味が湧かないと言えばそれまでですが・・。要約の方法もよくわからないのですが、どのようにしてモチベーションを高めていったら良いのでしょうか?ただ思ったより古語は少なく、文語調の言い回しが見受けられるくらいです。こんな質問は失礼かとも思ったのですが、なにせ一向に進まず苦しんでいるものですから・・。ヒントをいただければ幸いです。

順調でよかったです。

Sekko · 2007-11-01 18:38:45 UTC+9 · 投稿 #229

フランス語が溶けてきてよかったですね。でもこういう段階って、溶けて入ったものを OUT PUT する時に、不純物というか思い込みのフィルターを通すことも多いので、時々は意味や綴りのチェックをしたほうがいいですよ。私なんか、本で読むことのない話し言葉で10年以上も違う綴りをイメージしていたり、外来語で勝手に性別や発音を変えていたことってありました。外来語は一般に男性名詞とするって昔習ったものですから、ポテトチップのことを、男性名詞で使ってたんです。それが子供にうつって、彼らが大きくなってからママのせいで今でもchips(シップス)を口にする時は緊張するとか言われました。後、Puzzule はわざわざフランス語風に「ピュズル」って発音してたんですが、英語風のパズルでいいってことが後でわかって、これも子供に指摘されました。外来語って難しいです。30年前はハンバーガーを「アンビュルジェール」って完璧フランス語風に発音する人もいましたが今は「アンバーガー」ですし。こういう英語から来た言葉って、意味は分かっているものだからそれこそすぐ頭で溶けちゃって、わざわざフランス語の辞書を引いたりしないからけっこう要注意なんですよ。
フランスで最初に通った語学のクラスで先生が黒板に「MAT」って書いてその意味を質問したんですが、誰も知らず、私はマストのことだって知ってたんですが、脳内では「MAT=マスト」変換であってすぐにはフランス語で説明できなかったんで、結局答えられませんでした。やっぱりまめに仏仏辞書を引かないとフランス語アウトプットは上達しません。
後、日本人の主婦なんかで、簡単におばさんたちの会話に入っていけるようになる人が、それを普通のフランス語だと思って、子供の学校の先生にも話しているとかもよく見ましたから要注意。外国人なんだから、丁寧語だけしゃべれた方がまだましなんです。出るとこへ出たらちゃんと話せるというポイントを抑えることが大事です。日本よりも教養の差が言葉に出ますからね。

フランス語が溶ける

森田英之 · 2007-11-01 10:37:14 UTC+9 · 投稿 #228

前回の題名が切れてしまってすみませんでした。「語彙の増加」とうったつもりだったのですが・・。さてクラスが変更になって1ヶ月が過ぎました。相変わらず授業中は四苦八苦しています。ただディクテをやる時間がかなり増えたので、聞き取りの勉強にはなります。
日常会話、トラム内でのフランス人同士の会話などで、語彙が増加したせいか、聴き取れる単語がかなり増えてきました。スーパーマルシェ付近のおばさん達の会話って本当に月並みな会話だったんですね。易しい単語とよく使われる言い回しのオンパレードだということがわかってきました。何度も口にしている単語や言い回しを音で憶えておいて辞書で調べたり、ネイティブに綴りを書いてもらったりしながら語彙を増やしていくのは楽しみでもあります。ただ学生同士の会話や授業中のディクテは知らない単語満載なので厳しいです。
集中して聞いていると、フランス語がわかるというよりも、フランス語が”頭の中に溶けていく”という気がします。以前先生が言われていた、「(和訳しないで)フランス語のまま理解する(または腑に落ちる)」に近い感覚でしょうか?ただ脳みそが元気な時に限ります。まだニュースを聞いても溶けてくれません。頭にガシガシ仏語がぶつかってきて、ガードにぶつかってはね返されるといったイメージです。とにかく授業中にまだ知らない単語が出てくると、偉そうに腹が立つようになりました。その単語の意味を仏語で説明されると「なるほどね。」と納得する場面が増えては来ましたが・・。

ありがとうございます

greencurry · 2007-10-21 08:27:05 UTC+9 · 投稿 #227

そうなのですね!とても単純な法則だったんですね。気がつかなかったです。
ありがとうございました。

imとin

Sekko · 2007-10-19 19:25:53 UTC+9 · 投稿 #225

原則的には簡単ですよ。次につく言葉が「m」とか「p」とか「b」とか、唇を閉じる必要がある音で始まってると 「im」になるんです。

immobile とか、
impossible とか、
imbuvable とかね。

これはアルファベット件の人にとってはすごくナチュラルなんで、日本でも地名のローマ字表記に確か御殿場駅とか、Gotemba と書いてあった記憶があります。

ただし、immobile などは、imのmが次のmに呑み込まれちゃって、発音は「イモビル」となって、「アンモビル」みたいな鼻母音は消えちゃいます。

否定語を作るときの imとin

greencurry · 2007-10-19 10:34:07 UTC+9 · 投稿 #224

フランス語で否定語を作るとき、頭にimがついたりinだったりしますが、これって法則などありますか?
時々単語が、im~だったかin~だったか忘れることがあって。。。

語彙の

森田英之 · 2007-10-17 10:38:12 UTC+9 · 投稿 #223

ご無沙汰しています。クラスがIL6に変わり2週間が過ぎました。テキストを指定されたので、それを購入し予習を励行しています。それでも授業中に先生の話す仏語がわかりません。板書されたものはもちろん消化し、音から最悪カタカナでも書き取って後で辞書を使って調べています。おかげで一週間にして800語くらい増加しています。やっとクラスメートと語彙の量では追いつきつつあります。まだ条件法と接続法の活用は辞書を見ながらやらないとできません。時々未来形も出てきません。この間現在形でも間違えて大恥をかきました。油断大敵ですね。ディクテはぼちぼちやっていくことにします。

boite

Sekko · 2007-10-08 17:34:53 UTC+9 · 投稿 #222

最初に思いつくのは boite ですね。 後は caisse とか coffre とか、文脈によりけりです。
boite の 「i」の上には山型アクサンがつきます。
山型のアクサンというのは、語源的にSが隠れていることを示します。
boite にもSが隠れてるんですね。英語の box という語にSの音が出ていることでも分かりますね。ラテン語の buxita が語源で、フランス語でもBoxというとオペラ座なんかのボックス席を指すのに使われてます。
Hotel Hopitalのoにも山型アクサンがついてるので、ホスピタルやホスピスと同系だとわかります。Hospitalite のようにsが復活することもあります。Maitre と マエストロとか。
ここではアクサンをつけると文字化けする率が多いのでつけませんのでご注意を。
上の注意書きにあるように、このような辞書的質問には原則として答えませんので、次から削除します。よろしく。辞書にはこう書いてあったけれどこれこれ特定の文脈ではどうも理解できない、というような質問はOKです。

フランス語で「箱」は?

鈴木謙二 · 2007-10-06 10:09:30 UTC+9 · 投稿 #221

教えてください。「箱」をフランス語で何と言いますか?よろしくお願いします。

連帯

Fusako · 2007-10-01 23:04:08 UTC+9 · 投稿 #220

「連帯」ってほんとにフランス的なことばですね。
革命のスローガンは、Liberté, égalité, fraternité だと言いますが、それが、現在のフランスには、Liberté, égalité, solidarité として継承されているように見えますね。前半二つ、freedom と equality だけなら、これはアメリカにもある、自由な個人を平等に自由競争させて、人は自由に勝ち、自由に負ける。ただし、大きなグループから社会的に明白なハンディありと圧力がかかったときには(アフリカ系アメリカ人やマイノリティ、女性など)、底上げして平等にする制度を作ったけれども、この制度は精神として定着はしなかったし、むしろこういう底上げによらずに自力で勝ち上がる人が称揚される社会、という感じがしますので、アメリカはその意味では、「自由」だけが価値とみなされる社会かもしれません。
フランスがégalitéとsolidaritéの国だなと思うのは、そもそも「自由に勝ち上がって他者に優越する(少数の)個人」であるよりも、「共に生活を楽しむ普通の(多数の=ユニヴァーサルな)市民」であることが、社会的に好ましいものというコンセンサスがある印象からです。実際には、どちらの国にも暮らしたことはないので、読んだり聞いたりすることからの単なる印象に過ぎないのですが。

最近、家族政策について少々調べていて、面白いと思ったのは、出生についての「格差」の話でした。フランスとイギリス、日本に比べるとどちらも出生率はけっこう高く、フランス2.0(2006)、イギリス1.8(2005)、日本1.32(2006)です。けれども、イギリスとフランスでは、「格差」のあり方が異なる、という調査があったのでした。イギリス、フランスとも、同じ女性でも、経営者層、勤労者層、非就業層で、出生率には差がある、けれども、フランスの場合は、イギリスに比べて、その階層の差が小さく、かつ、平均的に2人くらいの子どもを持つ。イギリスは階層によるばらつきや子ども数のばらつきが大きい。特にイギリスは、十代の婚姻外の出産が多いとのことです。アメリカはイギリスよりも多いですね。これは、貧困と結びついた現象で、出生率は高くても、格差の再生産・拡大につながっています。何が言いたかったのかというと、フランスのsolidarité(制度としての給付や保育、保護されている普通の労働者の労働条件、それから、社会意識として誰もが普通の生活を楽しむ意識)のもとで、二人くらいの子どもを持つのは、どの階層でも普通だというのは、うらやましいということでした。

仏文和訳

Sekko · 2007-09-30 00:58:20 UTC+9 · 投稿 #219

仏文和訳、みたいな過程は、生まれながらのバイリンガルの人でもない限り、やはり一度通過しとくステップでしょうねえ。でも、究極的には、脳の中に日本語の言語野とは別のフランス語の言語野を作らない限り、完全にはつかいこなせません。

現地に住んでたら、確かにつくり安いです。まず、単純な名詞は入れ替わりやすいですね。リンゴ買おうと思って朝市に行って、リンゴを見つけた、リンゴはポムだ、だから「ポムください」と言う。そのうちに、今日はポムを食べたいなあ、と思うようになる。ポムと言う単語にリンゴの形や質感とか触感とかがくっついた場所が脳にできるわけです。それは、「リンゴ=ポム」と書いてある辞書機能の場所とは別です。

そうやって、少しずつ入れ替わっていって、数字も、1、2、3、4に、いち、に、さん、し、が対応してた場所や「いち=UN」と言う場所のほかに、1、2、3、にun、deux、trois が直接対応する場所ができる。

この本、Vingt euros だから 3500円か、高いなあ、と思う世界から、ヴァン・ユーロ? 高いなあ、と直接感じるのはすぐです。

まあ、こういう積み重ねがあって、だんだん、母国語みたいに、独立したフィールドができるんですね。

もっとも、私の知り合いには10年もパリに住んでても、フランス語を聴いたとき、自動的に日本語の方言に変換されてインプットされるので、内容はわかっても後でそれを元のフランス語に戻すことが全然できない、なんて人もいました。

私の場合、感激したのは、いわゆる受験英語のレベルは高かったんですが、本当に母国語との対応システムだったのに、一度日本語から独立したフランス語のフィールドができると、あら不思議、英語も、翻訳しなくても分かるようになったんです。語彙なんかは昔より減ってるはずなんですが、そして聞くのも話すのもへたですが、読み書きは、日本語を通さなくてもできるようになっていました。昔は母国語のフィルターにかけないといまいち落ち着かなかったのに。

だから、通訳や翻訳のテクニックというのはまた全然別の独自のものですね。
私の場合は、日本語をフランス人に教えたりフランス語を日本人に教えたりするうちに、独立してた二つの言語野は再び浸潤しあって、よく言うと自在闊達、悪く言うと不純混乱みたいなシーンもよくあるんですけど。

でも、英仏のバイリンガルの人なんかと違って、日仏とかはまったく構造が違うから、世界が2倍になったみたいで楽しいですよ。まあ、あせらずに、ゆっくりと楽しんでください。

穴があったら・・。

森田英之 · 2007-09-29 08:45:05 UTC+9 · 投稿 #218

参考になりました。本当に有り難うございました。実は多くの方に相談し、そしてその多くの方から励ましのお言葉をいただきました。自分ではどうにもならない局面だと危機感を募らせていたものでしたから・・。これだけ温かい言葉をかけていただいたら正直に話すほかありませんが、穴があったら入りたい気分です。
仏語を日本にいる間は独学でやっていました。ほぼNHKのテレビとラジオ講座(入門編)のみです。6年前、修士課程に在籍していた時は、ラジオ講座の他に、無理を言って教養のフランス語会話の授業に半年だけ出ましたが、簡単な会話で終わってしまいました。
ですので本格的な勉強は、基礎的な文法を含めて、エクスから初め、4週間しかやっていないのです。こと時制についても、条件法現在までしか済んでいません。接続法はこれからです。そしてこれは言いにくいのですが、仏文解釈(仏文和訳)をまったくやっていないのです。先生の言われる、「陣取り型」は受験英語では”精読”、「フォーカス型」は”多読”から養われるのではと理解しました。この両方ともまったくやっていないのですから聴き取れなくて当たり前だと気がつきました。
フランスに来て、すべてフランス語で授業をするのだから、仏文和訳から逃げられると勘違いしていました。そのくらい、受験英語で痛めつけられたというわけです。私の場合、数学が当時専門だったので、語学は必要だから道具として勉強せざるを得なく、好きだからやっていたわけではなかったからです。
今回の仏語は初めて好きだから始めた勉強なのに、最も大切な部分を飛ばしてしまおうなどという不遜な態度が自分の首を絞める結果となりました。お仕置きをこれからたっぷり受ける覚悟ができましたので、もう一度謙虚な気持ちで取り組みたいと思います。
仏文解釈のテキストとして、東大教養のテキスト「Passages」「Promenades」を日本から持ってきました。少し難しいですが、大学の勉強の並行してやっていきます。

ヒアリングの問題

Sekko · 2007-09-24 06:23:30 UTC+9 · 投稿 #217

そうですね。フランス語って、英語、特に米語ほどは子音を呑み込まないから楽な部分もありますが、リエゾンで音がくっついてるから、なれないと聞き取りは結構大変ですね。
特に歌われると聞き取りづらい言葉で、17,18世紀のバロック・オペラの歌詞なんか、今でもところどころしか拾えないときもあります。それはフランス人でも同じで、オペラ座では、フランス語の歌詞でもフランス語のテロップが出ます。17、18世紀の当時でも、王様たちが台本を見ながら聞いていたそうですから、外国人だから難しい、という感じではないですね。
でも、今でも、聞き取れなかったら、日本人だから?と思いがちなんですが、そういう時は、フランス人でも聞き取れないのです。映画などでも日本語が聞き取れないと堂々と、音が割れてたから、とか、台詞回しがはっきりしてなかった、口ごもってた、とか思えるのに、フランス語だと、いまだにひょっとして語彙不足だった?とか自信がなくなるときがありますよ。

私の経験では、やっぱり、録音より、生きた誰かが目の前で話すのを聞く、それも、10人の人に1時間ずつ話を聞くより、1人の人に10時間話してもらってその癖とか分かってきた方が効果的です。ある特定の人の言葉が聞き取りやすくなれば、他の人の言葉も自然と分かるようになっています。

幼児、子供向きの番組、子供向きの朗読、子供向きの演劇(パリにはたくさんあります)などを聞いて自身をつけこつをつかむ、というのもあります。子供と話したり子供の話を聞くのも分かりやすいです。私は大人向けの演劇がよく分かるようになるのにすごく時間がかかりました。それで昔はよく子供向けの芝居を見ていました。キリスト教に興味があるといって教会の子供向けのカテシスムの時間を聞かせてもらうとか、地域の図書館の朗読の時間とか、地域の公立のカルチャーセンターで何か興味あるものに参加するとかしても、実際に何かをやりながらの説明なので、分かりやすいと思います。

ニュースなどを聞くいわゆる聞き取りは、分かる語彙、拾える語彙を増やしていく、そしてモザイクやジグソーパズルのように、少しずつ分かる部分を増やしていくという陣取り型の訓練と、それとはまったく別に、細部にこだわらずに、訳そうとせずぼーっと聞き流し、はじめはピントがぼやけてほとんど形が分からないのを何度も繰り返してると、部分じゃなく全体が、薄紙をはがすように、だんだんとはっきり見えてくるフォーカス型訓練の両方で攻めるといいと思います。フォーカス型では、一つ一つの語彙にこだわらないで、ここが分かったとか次が分からなかったとかで思考をブロックしないで、ぼんやり何度も聞くスタンスが必要です。

後は、やはり、語彙の多い分野、興味のある分野を集中して聞くことです。
私は英語のヒアリングが必要になった時、はじめは無闇にCNNとかBBCを必死で聞きましたが、結局、何についてしゃべっているのかがあらかじめある程度分かっていないと難しく、その時必要ない語彙に慣れても意味ないと思いました。それで、私の必要としていた宗教について、一日中、キリスト教の説教やゴスペルやインタビューばかり流してる専用チャンネルだけを見るようにしたら、効率はよかったです。
その時、とにかく、書き取りじゃなく、聞いたことをどんどん復唱するというのもやりました。意味がわかっても分からなくても、聞いた通りをほぼ同じスピードで、同時通訳をするようにかぶせていくのです。これはいい訓練です。
はじめはフランスに住めば会話が分かるのが6ヶ月、映画が分かるのが1年と聞いていたので、楽しみでしたが、何年住んでても適当に見当つけて理解してるだけの人もたくさんいることが分かりました。

でも、最終的には語彙でしょうね。自分じゃ絶対言えないようなことを聞いてもなかなか分かりません。そして、語彙を増やすのは、やはり、たくさん読むこと。読みながらでないと語彙は増えていきません。

でも、私も最初の語学研修の時って、ほんとに何も聞き取れませんでしたよ。ラボでの語形変化の練習でも、ちょっと長い文は繰り返せといわれたときにはもう忘れていましたし。
日本でも、ドイツ語から転向したので、フランス人の先生のクラスなんて全然ノートがとれませんでした。フランス帰りの学生がすらすらノートを取ってるのを見てうらやましかったのを覚えています。
フランスに3年半いた後で帰国して同じクラスに出たら、超ゆっくり話してることが分かりました。それから、フランスに1年くらいいたからといって、みながすごくよく聞き取れているわけではないことも。
でも、中にはセンスのある人がいて、ほんとはよく聞き取れてなくても、何となくエッセンスをつかんで自信を持って返せる人っているんです。これはもう個性みたいなもんです。ヨーロッパ人とか中南米人の生徒なんかはたいていこのタイプですよ。
聞き取れないところが気になって気になって、全体に自信がなくなってくるタイプの人もいますし。日本人はこういう人が多いですね。

ヒアリングをしてコメントするというテストなどの対策なら、大体テーマだけ理解できたら、後は何にでも使いまわせるようなユニヴァーサルな言い回しを用意しといて(私は「・・世紀の日本の宗教家の言葉に・・・というのがあって、」云々というのをいつもでっちあげたりしてました)、ちょっとずれていても格調高くまとめとく、なんてテクニックで、結構いい点とれます。書き取りはゆっくり発音してくれるから、文法力があればいい点とりやすいし、筆記は楽ですね。でも、シャンソン聴いて内容をレジュメしろとか、ごまかせないものは最初の1年はむつかしかったですよ。
むしろ、まだおぼつかないと思っても、強引に専門分野に入ってしまえば、周りも対等に扱ってくれるし、対等にしゃべっているうちにそれなりに慣れてくると思います。

聞き返しても分からない時は、「・・・ていうこと?」と適当に考えて聞くか、聞き取れなかったとしつこくいう代わりに「それって、どういう意味?」と聞いてみるとか、「C'est a dire?」と促すとか、ヴァリエーションを用意しとくといいかもしれませんね。がんばってください。

聞き取りについて

森田英之 · 2007-09-20 05:38:41 UTC+9 · 投稿 #215

今回は仏語の勉強の仕方でアドバイスをいただけたらと思い投稿しました。入校時の聞き取り試験も出来ず、本日あったグラマーの授業内の聞き取り小テストもできず、午後のシャンソンの授業でもほとんど歌詞を聴き取れませんでした。ヨーロピアンと少数のチャイニーズはかなり聴き取れているのですが・・。
現在の勉強方法としては、
①日本から持ってきた「フランス語の聞き取り練習」入門編を繰り返し聞く。
(中級編も持っていますが、文章が2つ以上になるとついていけません)
②インターネットで「フランス2」のニュースを8時、13時、20時と聞く。
③ラジオを買い、1チャンネルを流してニュースを聞き取る。
です。

聞き取りながら書くところまでいきません。
仏語を始めた頃は「アクサンをつけることによって、発音と綴りを1対1対応にしているうから英語より聞き取りやすい」と勘違いしていました。思ったより同音異字語が多いと思います。まだ慣用表現に慣れていないせいか。簡単な動詞ですら聞き落としてしまうという体たらくです。
フランス人と話をしていても、自分が話す時はまずまず話せるのですが、聞く時になると、基本的な事柄でも聞き落とし、何回も言ってもらわなければなりません。
何でもけっこうですのでお願いします。

落語

Fusako · 2007-09-19 21:41:47 UTC+9 · 投稿 #214

もうずいぶん昔のことですが、柳家花緑が真打に昇進したばかりの頃、彼の高座をきいたことがあります。なんと、「時そば」を演目に入れていました。で、もちろん、枯れているどころか、真剣勝負、のようなぴんと張り詰めた緊張があって、身を乗り出して聞き入ったのを覚えています。
彼のお兄さんはベジャールのバレエ団で踊っていた人ですが、彼も多才な人なんですよね。ピアノも弾く人で、ショイクスピアにショパンのBGMまで入れたちょっと面白いアルバムも出していますね。それは聴いていませんが。

聞きたいです。

Sekko · 2007-09-18 20:14:16 UTC+9 · 投稿 #213

仏訳落語、聞いてみたいです。
昔、両親がフランスに滞在中、フランス人とフランス語のジョークを笑っていて、通訳してくれと言われ、訳すると全然おもしろくなく、逆に、日本語で笑っていて、フランス人に訳しても、何がおもしろいのか、訳しながらすでにわからなかったということがしょっちゅうありました。
やはりもう昔ですが、フランスの政治家が日本に行った時に通訳した仏人の大学教授が「何々でござりまする」みたいなアナクロな語尾をいちいち使ったので、訳される度に日本人が苦笑し、ジョークを言うタイプではまったくなかったその政治家はすごくショックで傷ついたというエピソードもありました。
小話の訳と笑わせ方をテーマにしてフランス語を教えたことも一時あります。このコーナーでもそのうち仏語和訳とか再開しましょう。その時はどうぞ参加してください。

野田秀樹氏の話

森田英之 · 2007-09-16 08:30:04 UTC+9 · 投稿 #211

前々回仏語で落語を演じたということをお伝えしました。実はこれも「英語でしゃべらないと」の中の話です。野田秀樹氏が英国公演中、まだ日本語で劇をしていた時、劇の最中に台詞をど忘れしてしまったときのことについて話されました。当然のごとく、イギリス人は台詞が飛んだことに誰も気づかなかった。それがあまりに印象強く氏の脳裏に残ったそうです。もし伝えようとするなら現地語でやらなければと。私は野田演劇に詳しくないのですが、氏の脚本には「言葉遊び」の場面がいくつかあり、日本語なればこそ面白いという要素があるそうです。英語で演じるとなれば、そこはあきらめるしかないと仰っていました。英語なればこその面白さ(韻を踏むなど)もあるので、開発の余地はあるそうですが・・。
この話を聞いて、確かに日本語での落語の良さは出せないかも知れないが、笑いに対する日本人の知恵や歴史や造詣の深さを伝えるには仏語でやるべきだと考えたわけです。まとまりませんが、わかってもらいたいという強い気持ちを伝えるには現地語で演ずるべきではないでしょうか。野田氏も現在英語で脚本を書き、イギリス人に演じさせているものも増えているとのことでした。

脱力派?

森田英之 · 2007-09-10 03:15:27 UTC+9 · 投稿 #209

落語家の稽古を見ていても話すのがやっとという人は肩に力が入っていると思います。
師匠が言葉一つ、動作一つをすべてチェックしているのだから当たり前だとは思いますが・・。力が抜けてその人の味が出せるまでに何年かかるでしょうか。落語好きの素人にもうまい人がいますが、やっぱり「間違えたらどうしよう。」という空気が少しでも流れたらダメですね。非常に難しいと思います。僕の落語を評価してくれた先生も、言葉よりも動作(パントマイム)の方が難しいのではと感想を述べてくれました。
古典落語はまだ手に負えないので、新作落語で短いものから少しずつレパートリーを増やしていければと考えています。こんな駄文にご返事下さり有り難うございました。

私も落語好きです。

Sekko · 2007-09-09 11:12:41 UTC+9 · 投稿 #208

この夏、新宿の末廣亭に2回行きました。一番笑えたのは、2回とも、最長老82歳の米丸師匠でした。その脱力ぶり、前ふりが、面白くて、年を取るにつけ、芸と人生や人格が一体になっていくのはおもしろいですね。若い人は、芸をインプットしてそれを何とか味付けてアウトプットするだけで、それをする本人は一種の装置みたいに見えるんですが。
こういうArt de monologueは、フランス語にも向いてると思うんですが、脱力イメージはフランス語のDeclamationの伝統と会わないので、むしろ講談なんかが受けるかなあ、と思います。
Jeu de mots は「さげ」の部分だけだから、本質ではない気もします。
私はソロのパントマイムとの親和性も大きいかと思ってます。寄席に行くとその身体性や、表情の妙味がよく分かりますから。話芸だけではないんですね。パントマイムにも一人で複数の人間を演じ分けるのがありますが、すごく共通点があると思いますね。
Jeu de mots だけに注目したら、ラブレーだとか、駄洒落を駆使してそれを訳する荻野アンナさんとかを思い出しますが、ああいうエネルギーの高さより、私の好みの脱力系落語はフレンチ・エレガンスと共通してるかなと思います。
まあ、語学の勉強としては、古典落語をどうやって伝えるかという風になるんでしょうが・・ マイムの要素の多いのが楽しいでしょうかね。食べるシーンとか・・・でもそうなると、まさに「芸」の領域であり、語学学生の手には負えないかも。