2012年の投稿

第4帝国??

迷える大羊 · 2012-05-02 21:25:11 UTC+9 · 投稿 #523

ヒトラーの話で思い出しましたが、少々古いのですが今年2012年3月6日の毎日新聞にこんな記事がありました(ネットからはすでに削除)。

『欧州が財政危機に見舞われる中、ドイツが強固な輸出力で黒字を続ける「独り勝ち」の状況を背景に、ドイツ語学習者が世界で増加傾向にある。

独誌シュピーゲルによると、世界90カ国以上、約150カ所でドイツ語講座を開く公的文化機関「ゲーテ・インスティトゥート(GI)」でドイツ語を学ぶ受講者は昨年、過去最高の23万4000人を記録した。10年に比べ8%の増加だ。

GI本部のレーマン代表はシュピーゲル誌に「文豪ゲーテやシラーを原書で読みたいとの動機はもはや過去。財政危機の今、特に若者はドイツ語を仕事に生かそうと考えている」と分析している。

急増が目立つのは危機が深刻な南欧諸国で、特にスペインでは10年比で25%も増加。
ドイツからの厳格な財政規律順守の要請に反発し、反独デモが絶えないギリシャでも2割増で、「ギリシャを去り、ドイツ語を武器により良い就職を目指す受講者が多い」(アテネのGI代表)という。

実際、ビジネス分野でのドイツ語需要は高まっている。ドイツ経済技術省によると、移民によるドイツでの起業も増える一方で、09年に国内で新たに設立された40万社のうち約3割(13万社)は外国出身者の起業だった。ベトナム出身のレスラー経済技術相は「外国出身者の起業でドイツ経済も活性化する」と歓迎する。

一方で、メルケル政権の与党議員が「欧州では今、ドイツ語が話され始めている」と得意になって語る風潮などには反発も強い。英大衆紙が「(ナチスの第三帝国に次ぐ)第四帝国の台頭だ」とドイツ脅威論をあおるなど、一部では反独感情も高まりを見せている。』

これ、本当なんでしょうか?確かに欧州の経済状況はドイツ独り勝ち状態。他国が失業率上昇に苦しむ中、ドイツのみは失業率低下してますし、例のギリシャ、その他問題でもカギを握っているのはドイツですし、ECB(欧州中央銀行)があるのは、パリでもロンドンでもなくフランクフルト・・。
結局、ユーロの信用っていうのは結局はドイツの信用、経済力で、ユーロ加盟っていうのは経済的にドイツ傘下に入るも同然、いや、政治的にも財政政策にドイツの意向を差し挟まれるわけですから、これはもう、実質的にヨーロッパのドイツ支配、第4帝国の再来では?
まあ、ドイツの一般人、マスコミレベルではユーロ維持のためにギリシャを筆頭とする、破綻国家群を抱え込むことに拒否反応があるようですが・・・。

バトル・オブ・ブリテンを経験した英国人にとってはかなり抵抗のある情勢のようですが、こんな状況に対するフランスの反応はどんなものなのでしょうか?実質的にドイツの天下になってもヨーロッパ統合の理想が大事、という意見が大勢を占めているのでしょうか?

蛇足ですが、EUの理念の元となった汎ヨーロッパ主義の提唱者であるリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー氏の母親は日本人だったんですね。意外なところで、日本との関わりに驚きです(今頃、気づくな、と言われそうですが・・)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%95%EF%BC%9D%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC

ヒトラーとナポレオン

sekko · 2012-04-27 00:25:57 UTC+9 · 投稿 #522

については、彼らの権威付けや正統性の証明の仕方の違いについてそのうち書こうと思っています。一番の違いはやはりローマ法王の使い方に現れているでしょう。その辺の機微が、ヒトラーは自殺、ナポレオンは処刑されなかったところにまで響いてきます。

25日にいらしていたんですね。ありがとうございます。あの時にあったジャンヌダルクは以前の本です。英仏関係を掘り下げた『ジャンヌダルク幻想』のほうはまだ発売されてません。またお知らせします。

目標はローマ帝国?

迷える大羊 · 2012-04-26 21:54:43 UTC+9 · 投稿 #521

お疲れのところ、恐れ入ります。

>ナポレオン

こんなこというと、フランス人に怒られそうですが、この人、なんかあのヒトラーとの共通点がかなり多いというか、同種の人物のような気がするんですが。

・ナポレオンはコルシカ島、ヒトラーはオーストリア、ともに本国から外れた地の出身者 で、軍の下士官(砲兵隊長、通信伍長)がキャリアのスタート
・ともに、フランス革命後(ナポレオン)、第一次大戦後のワイマール共和国(ヒトラ ー)の不安定、混乱に乗じる形でのし上がる
・法典整備とか失業対策とか、内政面ではかなりの成果を上げる(だからこそ支持された んでしょうが)
・ともにロシア戦線の膠着がケチのつき始め。ともに英仏海峡を越えることができず、英 国に敗北。

などなど。

>フランスがローマ帝国の真の継承者だと

思うんですが、欧米の大国はみんな、そう思ってませんか?例えば、アメリカの上院は
「Senate」、ローマ元老院は「Senatus」ですし、他の欧米諸国も似たような呼称をとっているのでは?
あと、ドイツ皇帝はKaiserですが、これってローマ皇帝Caesarのドイツ読みですよね?SF映画のスターウォーズなんて、どうみてもローマ帝国の宇宙版ですし、そのネタ元(たぶん)となったアイザック・アシモフの「銀河帝国の興亡」なんてのも、中身はエドワード・ギボンの「ローマ帝国衰亡史」みたいだし。ローマ帝国の偉大さを改めて感じます。

>『韓国料理』って写真本を見せられて、表紙までしっかりSUSHIなのに驚いたことがあります。

韓国語学者の水野俊平氏の著作「韓国人の日本偽史」(だったかな?)によれば、70年代くらいまで、SUSHIは「日本の野蛮さ」の象徴だったそうですが、80年代くらいから世界的に広まるにつれ、いつの間にか「韓国起源説」が出たそうな。まあ、一般の韓国人がどこまで真面目に受け取っているかは不明ですが・・。

「韓国人の日本偽史」http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_4094027165

水野俊平氏 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E9%87%8E%E4%BF%8A%E5%B9%B3

どうも、欧米圏において、韓国の日本便乗作戦、「日本の方(角)からきました・・」戦法は企業から芸能、個人レストランに至るまで、基本戦略なんじゃねえだろうな?と勘繰りたくなりますね。こんな話もありましたね・・。

http://japanese.joins.com/article/338/148338.html

(フランスなのに日本語であいさつ…T-ARAの発言めぐり議論に)

>『ジャンヌ・ダルク幻想』

そういえば、4/25の先生のトークショー会場に置いてありましたね。購入すべきでした。なにはともあれ、お疲れ様でした。サインありがとうございました。フランスへの長旅お気をつけて。










英仏関係

sekko · 2012-04-26 14:12:07 UTC+9 · 投稿 #520

国家意識型のナショナリズムの誕生は、百年戦争の英仏関係の相互憎悪だと言われています。愛国心じゃなくて憎悪ですね。その辺に関しては白水社から近刊の『ジャンヌ・ダルク幻想』に書いたので、出版されたときにお読みください。

いえることは、ナポレオンもイギリスには渡れなかったし、11世紀は別として、フランスはイギリスに攻められっぱなしですから、むしろそういうことを忘れたい風な・・・

一方、フランスの文化のルーツのほとんどはイタリアにあるわけで、フィレンツェでそれを見てショックを受けるフィレンツェ症候群などがあるほどで、その辺の後進性のコンプレックス解消法は、コルネイユが書いたように、「ローマ人でないならローマ人たるにふさわしくあれ」ということで、フランスがローマ帝国の真の継承者だと考えることでした。

言葉もラテン語基盤ですし、長い間、領邦国家だったイタリアより、中央集権的だから、「ローマ教会の長女」といって、大陸の覇者として、島国イギリスを見ないようにする部分もあったので、実はずっと密な交流がありました。最も実際は大陸にはハプスブルグ家という巨人がいたんで、微妙だったんですけどね。せっかく近代革命を成し遂げた後で、ナポレオンがヨーロッパの皇帝になろうとしてフランス人から支持されたのはその夢の共有があったからでしょう。でも、彼らは概して、キリスト教という共通の「建前」がある分、それなりのポーズがあるので、今度の韓国のお話とか、北朝鮮のような、なりふり構わずというか、冷静に考えたら、戦略的にマイナスじゃないの、と思われるほどの極端にははしりませんね。

私もパリで入った韓国料理店で、自慢げにフランス語の『韓国料理』って写真本を見せられて、表紙までしっかりSUSHIなのに驚いたことがあります。

、「ノルマンの痕跡を探す英国ツアー??

迷える大羊 · 2012-04-26 08:16:14 UTC+9 · 投稿 #519

例によって、韓国メディアウォッチングからですが・・。韓国のメディアをウォッチしていると毎年、春先になると出会うのが「ウリナラ(韓国)がイルボン(日本)に文化を伝えたのだ!」、いわゆる「韓国起源説」記事で、こういった記事を見ると、ああ、季節が変わったんだなぁ、との感慨に浸れます。今年も例によって、こんな記事がありました。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/04/24/2012042401413.html

まあ、厳密な事実検証、考証はあまりなく、事実関係よりは願望とか、最初にストーリーありき、である場合がほとんどですが・・。
例えば・・

「奈良では百済人が古代日本の上層部を形成していたことを示す石舞台や、世界最大の木造建築物であると同時に韓半島(朝鮮半島)系の手があちこちに加えられている奈良・東大寺」

あ、いや、東大寺が建立されたのは百済が滅んだ後ですが・・・。といった具合にツッコミどころがいろいろあって「面白かったり」するんですが。「韓国起源説」のウィキペディアを読むと正直、眩暈すら感じます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E8%B5%B7%E6%BA%90%E8%AA%AC

前置きが長くなりましたが、起源、で思い出したのが、11世紀のイギリスで起きたノルマン征服。この事件は英語にも大きな影響を及ぼしましたよね。何しろ支配者の言葉はフランス語であるような状況が14世紀まで続いたわけで。現代の英語にフランス語起源の語彙が多い理由であるわけですよね、確か。

「韓国起源説」と違って、明らかに事実であるわけですが、フランスのメディアとか、学校が純粋な学者の学術目的以外で「ノルマン人の痕跡を探す英国ツアー」なんてやって、「あれもフランス、これもフランス、フランス万歳」「英国を征伐したのだ」なんてやっている記事とかフランス人をご覧になったことありますか?

ステレオタイプとしては、フランスは英米への対抗心、ナショナリズムが強い、といった印象がありますが、それはどの程度、本当なのかな?といった点で興味がありますね。

そうですか

迷える大羊 · 2012-04-13 19:15:05 UTC+9 · 投稿 #518

確かにブログでおっしゃられる通り、核保有国ですし、左派=反原発とはいかないでしょう、そうだろうな、と思いました。しかし、福島原発の事故当時、アレヴァ社もフランス国内で散々非難を浴びてたんですね。知りませんでした。「廃棄物お引き取り」のチャンスをむざむざ逃していたとは・・。

>「南半球だから」フランスへのリスクは少ないみたいなことをいって

ありゃりゃ、反原発の緑の党からしてこれですか・・。反原発の人こそ、原発そのものについても、他のあらゆる面についても、単に危機を煽るだけではない、正確な知識を身につけ、しっかり理論武装してほしいところなんですが。

関係ありませんが、アメリカの政治家に共和党の副大統領ベイリン氏みたいに「アフリカって国なんですか?」とか延坪島砲撃事件(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%B6%E5%9D%AA%E5%B3%B6%E7%A0%B2%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6)の際にも、「北朝鮮を支持する」なんてやってしまう御仁(美人なだけに惜しいというか痛いというか)がいましたが、フランスの政治家にもその手の手合いがゴロゴロいるんですね・・。

まあ、去年のサルコジ氏来日はビジネス目当てなのが、あまりに見え透いていて、いい感じじゃなかったですね。
個人的に評価しているルポライター鈴木智彦氏が福島第一原発に作業員として「就職して」ルポした著作「ヤクザと原発」(文芸春秋刊)によれば、(多分)外交上の配慮というか付き合いで導入したフランス製、米国製の汚水処理装置は細かいトラブルが多く、あまり役に立たず、結局予備機のはずだった東芝製のそれ(サリーというニックネーム)が主力になってしまっているそうな・・。

http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4163747702/ref=cm_cr_pr_btm_link_2?ie=UTF8&showViewpoints=0&pageNumber=2

一般世論は、フクシマ以来・・・

sekko · 2012-04-13 00:55:35 UTC+9 · 投稿 #517

もちろん結構「反原発」に傾いてますけれど・・

前にブログで書いたように、

http://spinou.exblog.jp/16969433/

社会党のオランドは、脱原発なんて全然消極的です。

フランスで唯一はっきりと反原発なのはもちろん緑の党なんですが、そのヨーロッパ緑の党のフランス書記長のセシル・ドュフローCécile Duflotなんて、去年のフクシマのすぐ後に、「南半球だから」フランスへのリスクは少ないみたいなことをいって,さんざん笑われたくらいなので、政治家の話は考えたくもありません。

ただ、今、Michale Boganim監督の『La Terre outragée』というチェルノブィリの被災者の25年をテーマにした独仏ポーランド、ウクライナ共同制作映画があって、これはすごくいいので、こういうアートの力で搦め手から変わっていけないかなあとも思います。

フランスの原発世論

迷える大羊 · 2012-04-12 22:26:19 UTC+9 · 投稿 #516

フランスのサルコジ大統領が、選挙戦で、(フランスの)原発の安全性を強調するために、フランスにはあんな津波はこない、といいたくて、「私はフクシマに行ってきた・・」(もちろんでまかせです)なんてやってしまって、対抗馬の社会党オランダ候補から厳しく攻撃されている模様ですが・・。
まあ、普通のフランス人は東京と福島の位置関係とか距離なんて知らないだろうし(本人ももしかして知らない?)、とタカをくくって、つい勢いでいってしまったでしょうけども・・・。

http://mainichi.jp/select/news/20120413k0000m030045000c.html

ところで、我が日本では、最近は、特に3.11、フクシマ以降はそうでもないですが、保守・右派=原発推進、左派・リベラル=反原発との図式があって、原子力発電の問題(安全保障もそうですが)となるとイデオロギー論争、神学論争みたいになってしまって、現実的な議論ができない・・という面がありましたが、フランスでは日本におけるような「方程式」は成り立つんでしょうか?


世界料理の宝庫・日本?

迷える大羊 · 2012-04-09 11:40:58 UTC+9 · 投稿 #515

なるほど、フランス料理といっても地方によって大分違うんですねぇ。そんな、フランス人だってよく知っているわけではない、マニアックなフランス料理を当たり前のように出してくる日本のフランス料理店って・・・(笑)。

恐らく、世界中の料理という料理を一番、消化している国はわが日本ではないでしょうか?ソースは忘れてしまいましたが、確かイタリア人ジャーナリストの著作でも、「本国イタリアを除いて、イタリア料理のレベルがもっとも高いのは日本。社交辞令なしで。」と書いてありましたし。
距離的にも近いし、馴染みも深そうなヨーロッパのイタリア料理店のレベルの方が高いんじゃないの?と思いきや、必ずしもそうは言えないみたいですね。
まあ、日本人のオタク気質の賜物といえなくもないですね(笑)

おそ松くんはマンガそのものは今の若者に知られてなくても、ギャグとか言葉なんかは知ってる若い人間は結構多いような・・。「シェー」とか「おフランスでは・・」とかってわりと聞くような気もしますし。

>フランス人って個人主義で冷たいとか言って

そういえば、一昔前に「パリ症候群」なんて言葉があったような。ヨーロッパ、フランス大好きな若い日本人女性が渡仏したはいいけれども、なじめない、カルチャーショックで鬱になることをいっていたんですが・・。
ただ、これなんかは、今はそうでもないけれども、ヨーロッパとかフランスといえば、それこそ、イヤミの「おフランスでは・・」じゃないけれど、やたらと美化、理想化して描くマスコミも悪いんじゃない?という気が個人的にはしますが・・。

まあ、仕事・職場選びでも、給料が高く、やりがいがあり、休日も多く、人間関係もみんないい人ばかり・・などというところがあり得ない、どこで妥協するかが重要、ていうのと同じことが、国にも言える、という当たり前の結論になるんでしょうね。

エスカルゴって・・・

sekko · 2012-04-06 18:02:48 UTC+9 · 投稿 #514

>フランス出身の某神父さんは「エスカルゴなんてフランスでは食べたことなかった」でした。日本にきて初めて知ったんだそうで(笑)。

エスカルゴってもともとブルゴーニュの料理だから、ひと昔前までは、ロワール河から北の普通のフランス人は知らない人も少なくなかったです。ブルゴーニュ公国ってとてもリッチで食文化も進んでたんです。ブルゴーニュ料理とかプロヴァンス料理とか、南西部のフォワグラとか、そういうのが、交通機関や冷凍技術の発達でどこのスーパーでも売られたりどこの家庭でも食べられるようになったのはせいぜいここ半世紀くらいのことでしょう。今はブルゴーニュのカタツムリは保護されているので、ギリシャや東欧から輸入されてるんだそうです。

イギリス人にfroggy とからかわれた蛙の腿料理も、冷凍が出てきてから普通の家庭で出されるのも見かけます。これも、もとはリヨン近辺の料理で、今は輸入の蛙とか。まあ、ソースが大事ですから。そもそもはその地方のカタツムリや蛙を庶民が捕獲して、ソース料理で食べられるものが残ったんでしょうけど・・・

オソマツくんの「イヤミ」、懐かしいですね。実際、私が若い頃にフランス語専攻だった先生や学生にはそういう「キザ」なイメージがありました。私はドイツ語専攻だったんではじめは抵抗がありましたね。国民性への先入観がうつるんでしょう。

>仕事が確保して、コミュニティに溶け込めればなかなかに楽しそうなところかもしれませんね。

むしろ、コミュニティに溶け込むことが苦手な人には日本より向いてる気がしますけど。一人でいても後ろ指指されないしみじめな感じもないし。コミュニティ好きの人は、フランス人って個人主義で冷たいとか言って日本人同士でつるんだりしますから意味ないですよ。

後はやはり、アメリカほどではなくてもセキュリティの問題があるので、やはり日本は安心です。でもそれと相互監視の雰囲気は切り離せないのかもしれません。何を優先したいか、ですよね。後、少なくともパリ近辺は地震がないのがいいかな。とはいっても、原発が最近もまた事故を起こしてますから、穏やかではいられません・・・

フランスっていいですね

迷える大羊 · 2012-04-06 10:42:45 UTC+9 · 投稿 #513

日本人にもフランスに憧れる人は絶えませんしね。そういえば、赤塚不二夫のマンガ「おそ松くん」にもイヤミというフランスかぶれのキャラが登場しましたっけ。しゃべるのはフランス語ではなく、ヘンな英語だったりしますが・・。

>16世紀末のアンリ四世の時代には国王が自ら、すべてのフランス人が日曜には鶏の煮込みを食べるという

そんな王様もいたんですね。フランス王室と庶民で食い物、というと、かのマリー・アントワネットの「パンがないならケーキ食べたらいいじゃない」というセリフを思い出すもので(本当かどうかは知りませんが)。フランスの食文化は確かに豊かですよね。対岸のイギリスが味もそっけもないので、余計に。
食の話で面白かったのはフランスを知らない日本人は一流フレンチレストランで出てくる食事をフランス人は毎日食ってるんだ、とつい思いがちなんですが、フランス出身の某神父さんは「エスカルゴなんてフランスでは食べたことなかった」でした。日本にきて初めて知ったんだそうで(笑)。

まあ、考えてみれば日本人だって寿司だの懐石料理を毎日食しているわけでもないし、詳しいわけでもないんで、当然ありうる話なんですけれども。
外国人に対する意識は日本でもこれから大分変ってくるんじゃないか?と思われますが。良くも悪くも「特別扱い」はしなくなるでしょうね。

>日本ってハイコンテキストの世界で何でも言わないでも通じるっていう説もありますが、ほんとはよくわかんないので、何も言わなくてもとげの立たない、リスクのない行動

いわゆる「空気を読む」というやつですね。私個人はこれ、あまり好きじゃないです。言いたいこと、やってもらいたいこと、注意すべき事柄があるならはっきりと口に出して、文書にしていうべき。そんなこともしないで「気が利かない奴」とか「空気読めない(KY)奴」なんて言われたって、てな感じです。

>フランス人はほんとにそのくらい、相手が客かどうか気にしてない

日本だと、たとえ日本人と結婚し、日本国籍をとり、もちろん、日本語に不自由しないような人間でも、なかなか日本人、現地人扱いしない傾向があるように思われます。

米国在住の方々のブログなどを読むとアメリカ人は逆に「外国人は皆、アメリカに憧れ、アメリカ人になりたがっているはずだ」と信じて疑わない人が多いらしく、「いつアメリカ人になるんだ?」と聞かれ閉口した・・なんて話がありましたね。

フランス人はどうなんでしょうね?日本人とアメリカ人の中間くらいの感覚・・なんでしょうか?
しかし、オタク文化に妙な偏見を持つ人も少なく、同調圧力も日本に比較すれば、ぐっと少な目。メシはうまい、とすると、仕事が確保して、コミュニティに溶け込めればなかなかに楽しそうなところかもしれませんね。

フランスは・・・

sekko · 2012-04-06 02:23:30 UTC+9 · 投稿 #512

ヨーロッパの中で気候的に恵まれていて、地理的に真ん中辺にあって昔から人種の混合が進んでてわりと開けている、そして、政治的に、領邦国家などではなくパリがずっと首都であり続けた、食文化が豊か、の四つくらいがすぐ思い浮かびます。

もちろん、観光産業を国の事業として力を入れてる政策があるし、それがそのままアイデンティティ政策にもつながる面もありますね。

平野も多くてそれでいてヨーロッパで一番高い山もあって、海岸線も多くて、と観光に有利な変化にも富んでいるし、短期でもパリとその周辺だけで満足できるし、ヨーロッパの中では気候が寒すぎも暑すぎもしなくて恵まれています。

食文化については、ヨーロッパの基礎となったキリスト教のミサで使われるパンとワインの原料となる小麦やブドウの栽培に向いた気候だった、グルメ文化がトップダウンできた珍しいケースでもあります。16世紀末のアンリ四世の時代には国王が自ら、すべてのフランス人が日曜には鶏の煮込みを食べるという目標を掲げました。

どこの国でも王侯貴族は美食だったでしょうが農民とかは搾取されていた時代に、すごい発想だと思いますが、それがしっかり実を結んで、労働者階級の食事の質は世界一とか言われてますし、今でもみんながしっかり昼食の時間をとります。

日本などは、江戸時代などは儒教の影響で支配階級も粗食で禁欲的で、美食をしていたのは遊郭とか商人とかですから、トップダウンの反対です。そういう建前と本音みたいなのの乖離が尾をひいて、はっきり言って、ほとんどの日本人は、自分の家に他人を泊めたり食事によんだりしませんよね、その延長で、ほんとは、外国人なんかに自分ちに来てほしくないって思ってるんじゃないかなあ。

フランス人はどんな階級の人でも、ホームレスでない限りみんな気軽に友人をうちによんで食べたり泊まらせたりしますから。

日本では「客間」っていう言葉はこっちでは「友人用寝室」みたいな言葉だし、予備の寝室がない人も平気でサロンに泊めたり自分たちの部屋を提供したりとかしますから。

日本人は、そういうことを気軽にすると、後で「あのうちでは・・・」と陰口を言われたりとか、お返しが大変とか、コードが複雑なのでそれを避けているんじゃないでしょうか。日本ってハイコンテキストの世界で何でも言わないでも通じるっていう説もありますが、ほんとはよくわかんないので、何も言わなくてもとげの立たない、リスクのない行動しかとらないんじゃないかと思いますね。

そういうメンタリティが観光政策にも反映されてる気がします。「客間以外は見せちゃいけない」みたいな・・・

よく、日本人が、フランスでフランス人に道を聞かれたっていう話がありますが、フランス人はほんとにそのくらい、相手が客かどうか気にしてない、と思います。

ああ、すりや引ったくりは相手をよく見てますよ。

観光超大国フランス

迷える大羊 · 2012-04-05 23:27:24 UTC+9 · 投稿 #511

ここ、十年くらいで、東京をはじめとして、日本に外国人観光客の姿が非常に目につくようになり、もう「ガイジン」ってことでいちいち注目しなくなって久しくなりました。去年の震災から数か月ぐらいは目にしなくなりましたが、最近はまた客足も徐々にもどっているみたいで、先日、箱根方面にドライブに行ったのですが、日本人と思って写真撮影を頼んだ方もアジア系の外国人でしたし・・。

しかし、世界的にみればまだまだ日本は観光小国。古いデータではありますが、2008年時点での外国人観光客受入数では日本は28位。アジア圏を見渡しても、これまた、4位の観光大国中国はもとより、タイやシンガポール、香港より少ないわけで、国や経済規模との兼ね合いを考えると全然・・です。
で、それにしても、すごいのは一位のフランス。

http://www.geocities.jp/nezimaki_tokyo/kankou/lanking06.html

なんと、自国の人口より多い、7930万人を受け入れている、というのですから驚きとしか言いようがありません。もちろん、フランスがいろいろな面で魅力的なところである、といってしまえば、それまでで、ミもフタもありませんが。
しかし、それだけでは自国人口を上回る人間はこないわけで、フランスの政府とか民間レベルで、どのような努力をして、このような世界に冠たる観光超大国フランスになったのでしょうか?

在留邦人、外国人の立場から、どういった部分に観光超大国フランスの「すごさ」を感じますか?

日本の場合、英語が通じないからダメ、とはよく言われますが、私の記憶ではフランスにしても、特別、英語が通じやすかった、ということはなかったような・・。英語の通じやすさならむしろドイツとかオランダあたりの方がよほど上位にきそうな気がしますし、間違いではないけども、主たる理由ではないような気もします。

まあ、中国、フランスにくらべ、観光のネタになる世界的遺跡、遺産の少なさ、というハンデもありますが、個人的には情報発信の貧弱さ、下手さと日本人自身が自国の「ウリ」をよくわかっていないことが原因かな?と。
例えば、今、外国人観光客とか別荘購入者に人気の北海道ニセコ。これも、日本人が宣伝したわけではなく、十数年北海道に在住しているオーストラリア人が、ネットや口コミでその良さを広めた結果・・で、ここ十年でニセコが急に魅力的な街になったわけではありませんし・・。

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview050222.html

まあ、なんていうか、たびたびネタにさせていただいている世界的なアニメ・マンガ人気もそうですが、日本人って日本論が好きでガイジンの目を気にする割に、自らの強み、弱み、良さ、悪さをあまりよくわかっていないような気がしますが、どうでしょうか。

オシャレ・・ですか

迷える大羊 · 2012-03-29 21:35:28 UTC+9 · 投稿 #510

>むしろ「おしゃれ」って自意識があるみたいで

拒否反応はない、というくらいなら驚かないんですが、「オシャレ」っていうのはビックリです。うーん、お話を伺うとオタクカルチャーにもっとも偏見をもっているのは、他ならぬ本家本元の日本人なんですかねぇ?それとも、フランスが「特殊」なのか?
まあ、日本でも、以前に比べれば、オタアレルギーは減っていて、むしろ、世間の方がすり寄ってきているような面もありますけど。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120327/its12032710270001-n1.htm

http://www.topics.or.jp/special/130440290019/2011/05/2011_130559805286.html

http://www.pref.tokushima.jp/governor/opinion/form/227

でも、さすがに「オシャレ」はないよなぁ・・てな感じです。
それにしても、以前から同じことをいってなんですが、近隣アジア諸国を除いた外国で、他に先駆けて日本製サブカルチャーを受け入れた国がフランス、なのはなぜなのか?いつも不思議に思ってます。
意外と感性に共通する部分があるのか?もともと、バンド・デシネなどもあって、受け入れる素地があったのか?たまたま、成行きでそうなっただけなのか?
私の知る限り、三十年以上前から日本製アニメが放送されてましたし。もっとも、排斥の動きもすごかったとも聞きますが・・。

>フランスのグランゼコールなどのエリート校の中にもマンガ同好会とかアニメとかゲームのクラブ

うーん、フランスの将来は大丈夫なのか?(笑)ただ、まあ、こうして日本文化好きなエリートがフランスにいることは、悪いことじゃありませんよね。こういう「海外進出」は結構なことです。もちろん、某国のような国家ぐるみのごり押しはダメっていうか逆効果ですけども。

なるほど

迷える大羊 · 2012-03-29 20:45:54 UTC+9 · 投稿 #509

>昔一番多かった移民はポルトガル、イタリア、ポーランドでした。ハンガリーも含めてみな歴史的にカトリック国なんで、そのネットワークもあります。彼らはすぐフランス化(というかフランス風コスモポリタン化)するので、違和感がないですね。

なるほど。フランスで「移民問題」という場合、これらの国々の出身者は含まれていないことが多いんですね。これで、サルコジ氏が自らも移民2世なのに、移民問題に関して妙に「国粋」的な発言をする理由が納得いきました。要は他人事なんですね。確かに、民族は違っていても、宗教というか根本となる価値観、慣習を同じくする、というのは同化に際してアドバンテージが大きいですよね。

ところで、これで思い出すのは、かつて第二次大戦中、アメリカで日系人は収容所に入れられたり、迫害されたのに、ドイツ系、イタリア系はお咎めなしだったのはどうして?という問題。第一の理由はもちろん人種的な偏見ですが、それ以外にもソースは見失ってしまいましたが、アメリカ人のうち最大のマジョリティは意外にも英国系でもアイルランド系でもなくドイツ系なんだそうで、ドイツ系アメリカ人、といえばアメリカ人そのものになってしまうわけで、迫害とか差別なんて発想がおきようがない・・のだそうで。イタリア系にしたってアメリカ社会の存在感は日系人の比ではないでしょうし。
それとフランスの人種問題、移民問題は似たような側面があるのかな?と思いました。

>左翼戦線のメランションはも移民排斥に反対です。

やっぱり「左翼」はこうでないと、と日本人の感覚では思ってしまいますねぇ(笑)。とにかく、フランス、っていうかヨーロッパの「左翼事情」は個人的に複雑怪奇にみえるもので。オランダ氏の日和見的態度が少々不気味。世論の動向をみてどちらにつこうかな?なんて思ってるんですかね。

>スイス

このスイスの移民承認の「住民投票」の問題。フランスの往年のイケメン俳優、アラン・ドロン氏がスイス永住権を持っているらしく、フィガロだったか、ルモンドだったかが皮肉たっぷりに「スイスっていうのは、顔の善し悪しで永住権与えたり、帰化させたりを決めるんかい」というキツーイつっこみをいれていたようですね。全然笑えませんけど。

いえ、基本的にはスイスっていい国なんでしょうけど、直接民主主義の伝統としてスイスの町でよく行われる「住民投票」で時折、トンデモだったりブラックだったりな「民意」が飛び出したり、第二次大戦直後、早くも核武装を検討していたり、衣の下に鎧っていうか、たまーに怖いところをチラチラ見せるような気がするのは私だけでしょうか?

http://www.youtube.com/watch?v=sW_9U_X-aow&feature=related

オタクの話

sekko · 2012-03-28 19:35:39 UTC+9 · 投稿 #508

>> ところで、あまり根拠のある話ではないのですが、Japan EXPOなどの動画を見てる限り、フランスのコスプレイヤーとかオタクってなんだかあっけらかんとしてるような気がするのですが気のせいでしょうか?
フランスに限らず、海外のオタクイベント全般に言えますが、なんか、こう楽しく騒いでるみたいで、日本のその種の人々みたいに人目を忍んで、隠れキリシタンのように行動、てな感じは全然しなかったのですが。
まあ、もっとも、日本でも昔、20数年前に比べれば大分、オタカルチャーの認知が進んではいますけれども。

私はフランスで Japan EXPO に通っている人とかコスプレしている人とかを個人的に何人か知っていますが、彼らをその「現場」で直接観察したことはないです。あっけらかんと言うか、むしろ「おしゃれ」って自意識があるみたいで、「人目を忍んで、隠れキリシタンのように」ってことは絶対にないですよ。

その周りの人たちも、「よく分かんないけど、おしゃれなのかなあ」と思うくらいで、特に拒否反応とか私は見たことないです。学校職場でも隠してることはないですよ。まあ職種によりけりでしょうけれど。フランスのグランゼコールなどのエリート校の中にもマンガ同好会とかアニメとかゲームのクラブが人気があるから、偏見はないでしょう。ビジネス街の窓の内側からポストイットでゲームのキャラクターを張って向かい同士の会社が対戦してたのは日本のニュースにもなりました。

>> 職業とか年齢はどんな人が多いのでしょうか?といろいろ気になってしまいます。

私の知ってる人たちは20歳から35歳くらいですね。いわゆる「引きこもり」の人は知りません。親と同居の人って少ないですし。職業はいろいろです。

移民の話

sekko · 2012-03-28 19:19:25 UTC+9 · 投稿 #507

>> サルコジ氏が移民排斥の右派層の取り込みを狙うってことは、今、フランス一般人に反移民の機運が高まっているんでしょうか?対する、社会党オランダ候補の移民への見解は?
なぜかニュースをみても見当たらないし、これまでのお話を伺った限りでは、かつてのクレッソン女史をみてもわかるように、フランスの場合、左派、左翼=対外融和、反差別、多文化主義・・とは限らないようので気になりました。

オランドは曖昧ですね。左翼戦線のメランションはも移民排斥に反対です。

>> しかし、アメリカやオーストラリアなどには及びもつかないにしても、フランスだって相当な移民国家であるわけで、サルコジ氏だってハンガリー移民の二世だし、反移民なんて自分で自分のクビをしめてるような話に思えるんですが・・。

昔一番多かった移民はポルトガル、イタリア、ポーランドでした。ハンガリーも含めてみな歴史的にカトリック国なんで、そのネットワークもあります。彼らはすぐフランス化(というかフランス風コスモポリタン化)するので、違和感がないですね。リトアニアとかウクライナとかクロアチア出身者も同様の理由で同化率が高いです。

>> ちょっと漠然とした質問でなんですが、フランスのごくごく普通の市井の一般市民は移民についてはどう思ってるんでしょう? 「やっぱり、価値観、宗教、生活習慣の異なる人間が同じ地域で暮らすのは難しい、フランスにきてもフランス文化に合わせる気のない奴らにはムカつく」てな意見が多いのか? それとも、「労働力不足とか、フランスの長い目で見た将来を思えば、受け入れは当然、いろいろな文化が混ざりあってフランスは豊かになった、活力が出た」と思っているのでしょうか?

問題はやはり、北アフリカの旧植民地諸国のイスラム系移民であり、石炭採掘とかで積極的に受け入れたのに、彼らの公の場所での宗教の自由を想定してなかったので反発する人が多い、また、フランスは出生地主義で二重国籍もOKですから、移民二世や三世の子弟がどんどん増える、そういう人たちの方が失業率も高く貧困率も高い、フランスは社会福祉が発達しているので税金の多くが彼らに使われている、と煽る人たちがいることです。もちろん犯罪やらテロリストなどの問題を彼らにすべてかぶせる都合よいスケープゴートにもなっています。


EU国内の移動が基本的に自由なのは、

>>すべての外国人について、「公平に」規制するならともかく、「豊かな国」とか「差別意識のない」外国人についてはウェルカム、そうでない国の出身者はダメ、イヤっていってるようで、露骨な人種差別のような気がしますが、そういう批判はフランスのメディアにはないんでしょうか?

という問題より、ヨーロッパのそれぞれの国で移民法や労働ビザやアフリカとの地理的歴史的距離などがみな違っているのに、それぞれの国の「移民二世」二重国籍者も、もちろん自由に移動できるわけで、難民なんかも、いったんどこかの国に入れば、そこからより有利な他の国に移動するのは国境審査がないので簡単なわけで、混乱しているわけです。また、東欧からの出稼ぎ労働者などは当然自由にフランスで働けるわけですから、フランス人の職を奪うとか言われて嫌われることもあるので、人種差別や宗教差別だけとはいいきれません。
なんでも移民問題に摩り替えられやすいのですが、貧富の差を生む社会の構造そのものを何かもっと根本的なところで変革しないとだめでしょうね。

まあ、スイスへの非難もそうですが、差別禁止の建前だけでも生きてれば今でもある程度の抑止力にはなってると思いますが。長いスパンで見れば、ついこの前までは「自分たちの仲間でないものは人間じゃない」と多くの人間が思って差別どころか殺戮しあってたのですから、全体としては人類はいい方向に進化してると思いたいです。

フランスのオタク

迷える大羊 · 2012-03-28 11:13:56 UTC+9 · 投稿 #506

日本で「オタク」というと、一昔前ほどではないにしても、ポジティブなイメージは少なく、その自覚があってもなるべく表には出さない、あるいは否定しようとする人が多く、動画サイトを漁ると、こんな自虐的な作品があって思わず笑ってしまったりします。

http://www.youtube.com/watch?v=8hnVi_RFfsM&feature=related

ただ、たびたび触れた通り、日本においてなんだか後ろめたい、アニメを筆頭とする「オタクカルチャー」が現代日本文化では最も「国際競争力」があるのが皮肉というか、なんというか面白くて、たびたび雑談のネタにしてしまうわけですが。
前にも触れました通り、今、海外で最も人気のある日本人(?)シンガーは「初音ミク」と、これまた、オタクカルチャーの化身のような存在(?)だったりしますし。(フランスのテレビにも「出て」いたようで http://www.youtube.com/watch?v=ZLg6ftNVNxM&feature=related

日本同様アンチとファン・オタクとの対決があるみたいですね(笑))

ところで、あまり根拠のある話ではないのですが、Japan EXPOなどの動画を見てる限り、フランスのコスプレイヤーとかオタクってなんだかあっけらかんとしてるような気がするのですが気のせいでしょうか?
フランスに限らず、海外のオタクイベント全般に言えますが、なんか、こう楽しく騒いでるみたいで、日本のその種の人々みたいに人目を忍んで、隠れキリシタンのように行動、てな感じは全然しなかったのですが。
まあ、もっとも、日本でも昔、20数年前に比べれば大分、オタカルチャーの認知が進んではいますけれども。

それとも単にフランスの場合、日本のような同調圧力が少なく、他人の目を気にしていないだけなのか?フランスでもオタクカルチャーに拒否反応があったり、冷ややかな視線を送る向きは多いかと思われますが、フランスのオタクな人々は普段、特に学校、職場ではその趣味を「隠して」る人が多いのか?

職業とか年齢はどんな人が多いのでしょうか?といろいろ気になってしまいます。
でもまあ、ネットで海外の人々のコメントを読む(英語しかわかりませんけど)限りだと、どこの国でもこの種の人々の考えることは似たりよったりだな、という気もしたりしますけれども。

フランスと移民

迷える大羊 · 2012-03-28 10:21:15 UTC+9 · 投稿 #505

フランス大統領選にからんで、気になる話が・・。

『【パリ宮川裕章】フランス大統領選(第1回投票4月22日)で再選を目指すサルコジ大統領は11日、パリの支援集会で演説し、
当選した場合、シェンゲン協定の厳格化を協定加盟国に提案する方針を明らかにした。協定は欧州の加盟国間の移動手続きを
簡略化したもの。サルコジ氏は既に仏への移民を半減させる移民制限策を打ち出しており、その一環。当選した場合、
加盟国に共同国境管理機関の創設案などを提示する。

この協定には現在、仏、独、伊、オランダなど27カ国が加盟。加盟国の国民は国境や空港で旅券審査なしで移動できる。
サルコジ氏は支援集会で、「移民の流入をこのままにしておくわけにはいかない。制裁力を持った加盟国共通の
管理体制が必要だ」と語った。サルコジ氏は支持率で最大野党・社会党のオランド候補にリードを許しており、
このところ極右支持層の取り込みを狙った発言を繰り返している。』

毎日新聞 3月12日(月)1時24分配信

サルコジ氏が移民排斥の右派層の取り込みを狙うってことは、今、フランス一般人に反移民の機運が高まっているんでしょうか?対する、社会党オランダ候補の移民への見解は?
なぜかニュースをみても見当たらないし、これまでのお話を伺った限りでは、かつてのクレッソン女史をみてもわかるように、フランスの場合、左派、左翼=対外融和、反差別、多文化主義・・とは限らないようので気になりました。

しかし、アメリカやオーストラリアなどには及びもつかないにしても、フランスだって相当な移民国家であるわけで、サルコジ氏だってハンガリー移民の二世だし、反移民なんて自分で自分のクビをしめてるような話に思えるんですが・・。

ちょっと漠然とした質問でなんですが、フランスのごくごく普通の市井の一般市民は移民についてはどう思ってるんでしょう?
「やっぱり、価値観、宗教、生活習慣の異なる人間が同じ地域で暮らすのは難しい、フランスにきてもフランス文化に合わせる気のない奴らにはムカつく」てな意見が多いのか?
それとも、「労働力不足とか、フランスの長い目で見た将来を思えば、受け入れは当然、いろいろな文化が混ざりあってフランスは豊かになった、活力が出た」と思っているのでしょうか?
もちろん、フランス人にもいろいろいるわけで、一般化は難しいのは重々わかっております。とりあえず肌感覚で、こんな感じ程度で結構ですので。

>仏、独、伊、オランダなど27カ国が加盟。加盟国の国民は国境や空港で旅券審査なし>で移動できる

これもなぁ、すべての外国人について、「公平に」規制するならともかく、「豊かな国」とか「差別意識のない」外国人についてはウェルカム、そうでない国の出身者はダメ、イヤっていってるようで、露骨な人種差別のような気がしますが、そういう批判はフランスのメディアにはないんでしょうか?
そういえば、フランスではなくて、スイスの話ですが、田舎の小さな村で在住する外国人の帰化の是非を巡って住民投票を行ったところ、イタリア、フランス、ドイツなど豊かな西欧出身者の帰化はOK、トルコ、東欧などの出身者については×、という偏見丸出しの「投票結果」「民意」が出て、確かEU内はもとより、世界中から非難轟々なんて事件があったような。

ソース:「黒いスイス」
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4106100592/ref=cm_cr_pr_btm_link_1?ie=UTF8&showViewpoints=0

でも、まあ、きちんと議論が起きるだけフランスやヨーロッパはマシなのかもしれません。そりゃヨーロッパには及びもつかないにしても、日本だって他人ごとではないはず。現に私が勤務先に向かうバスの中は外国出身者だらけだったりしますし、なんですが、一般の関心は薄く、選挙の争点にもならないですし。、

フランスクルマ事情

迷える大羊 · 2012-01-15 19:39:18 UTC+9 · 投稿 #504

雑談のような話におつきあいありがとうございます。

>でもパリから少し離れたら畑が続くところもあるから郊外から車で通う人も少なくありません。

これ、驚きました。世界的大都会のパリでそんなこと可能なの?ってことで。東京では不可能とはいいませんが、かなり難しそう。だいたい、東京圏では「少し離れた」くらいじゃ畑や田んぼなんて出てきませんし・・。
ネットで調べると、パリの市域って意外と狭くて、東京の世田谷区と同じくらい、なんですってね。その狭い市域にビジネス、観光、政治などあらゆる機能が集中している、からそういうことも可能なのかな?
というか、東京が異様すぎるだけ、なのかもしれませんね。

>2年に1度の車検制度が税金代わりになってます。

日本だと2年に1度の車検にプラスして、毎年税金取られますからね(1500㏄で年間3万5千円)。

>15年くらいはみんな乗ってますし、洗車とかもめったにしないので

ちなみに私のクルマも13年目、寿命が来た部品を取り換える以外、これといったお手入れもしていません。私の感性(クルマ限定)はフランス的なのかも?っていうか、車みたいな高額商品をわずか数年で次から次に買い替える方が異様、フランス人の方が「普通」な気もします。
そういう消費が日本車の性能を上げてきたことを考えると必ずしも悪いことではないのでしょうが。

高速道路は、一ドライバーからするとタダがいいに決まってますが、それだと、渋滞がひどくなって「高速」道路の意味が無くなりそうな気がしますし・・。これも、クルマが必需品でない都市部では高く、クルマ移動が必須でクルマの数も大したことがない地方では、経済力の違いも考慮して、安くしたりタダにしたり、と柔軟性のある料金体系がいいな、と思ったりします。

イタリアなどそうしてるみたいですが(北部は有料、ナポリより南部はタダ)・・。

フランスの車事情のこと

sekko · 2012-01-15 04:34:45 UTC+9 · 投稿 #503

・フランスでもやはり、地方はクルマ無しではどこにも行けない、買い物はロードサイドの大型店でまとめ買い、てな状況になっているんでしょうか?
逆にパリなどの都市部では、日本の首都圏や関西圏のようにクルマ無しで用が足りますか?

地方は日本よりも車依存率が高いと思います。日本に住んだフランス人が、「日本ではどんなところでも公共交通機関でいける」と感心していましたから。
でも、フランスはいまだに一部の国際線を除いて国鉄の独占状態なので、赤字路線でも残すという場所はあるようだし、どうなんでしょうね。
パリなどの市内では駐車が大変だし、メトロが絶対便利です。でもパリから少し離れたら畑が続くところもあるから郊外から車で通う人も少なくありません。マイカーの路上駐車も可能です。パリの市内では最近、公共貸し自転車に続いて、要所でピックアップして別のところに返すことのできる公共レンタカーも登場しています。

・フランスにおいて、クルマの維持費は家計に負担感のあるものなのでしょうか?特に日本における「車検」制度なるものはあるのでしょうか?個人的に日本の車検制度は「大きなお世話」的な気がしてしょうがない、あらゆる制度が「クルマはぜいたく品」の前提に立っていて、都市部はともかく、地方の人間の実感には全然合っていない気がしますが・・。

車の古さにもよりますが、2年に1度の車検制度が税金代わりになってます。昔は毎年税金代わりのステッカーを貼ることが義務付けられていました。原油が上がって、車を使わずに仕事にいけない人たちは困っているようです。
最も大きな違いは、みんなぼろ車をいつまでも乗り回している人が普通なこと。15年くらいはみんな乗ってますし、洗車とかもめったにしないので、日本に行くとぴかぴかの車がまぶしいです。

・同じく、フランスの高速道路の料金はこれまた、平均的なフランス一般人の収入に比して負担感があるものでしょうか?料金に対する批判はありますか?

時間帯によって料金が違ったりします。保険料金や燃料費の方が大変で、高速は、無料の部分も多いです。たとえばパリから二つの国際空港へ行くのは高速は無料です。

フランスのクルマ事情

迷える大羊 · 2012-01-09 19:36:59 UTC+9 · 投稿 #502

年末年始、親類が多く住む四国地方を旅したのですが、地方と都市部の最大の違いは鉄道利用の機会が地方に極端に少なくなること、だと思います。私の行った県は鉄道路線が三本しかなく、本数も少なく(単線でディーゼルカー)、大多数の人はクルマで通勤、買い物、行楽に出かけます。
スーパーなどの店舗も大型のものは郊外の幹線道路脇、ロードサイドにあり、完全にクルマ使用が前提になってます。一方で、駅前の商店街は廃れ方が激しく、なんだか物悲しい感じ。要はアメリカ化しているわけですが・・。

確かにクルマで通勤、買い物っていうのは便利で快適なんですが、一方で、事故のリスクはあるし、どうしてもクルマ運転の適性がない人、反射神経の鈍ったお年寄り、障害者などの移動手段はどうする?という問題が出てきますね。

あと、日本でクルマを持とうすると、維持費がやたらとかかるところも問題かと。ガソリン代はやむ得ないしても、取得した際の取得税とか、車検、および車検の際にかかる重量税、保険代、年毎にかかる税金・・・etc。あと忘れてはいけないのは高速代、首都高における距離別料金の導入、ETC割引、民営化で多少、マシになっているとはいえ、その料金の高さは世界一じゃないか?と。

前置きが長くなりましたが、質問としては・・。

・フランスでもやはり、地方はクルマ無しではどこにも行けない、買い物はロードサイドの大型店でまとめ買い、てな状況になっているんでしょうか?
逆にパリなどの都市部では、日本の首都圏や関西圏のようにクルマ無しで用が足りますか?

・フランスにおいて、クルマの維持費は家計に負担感のあるものなのでしょうか?特に日本における「車検」制度なるものはあるのでしょうか?個人的に日本の車検制度は「大きなお世話」的な気がしてしょうがない、あらゆる制度が「クルマはぜいたく品」の前提に立っていて、都市部はともかく、地方の人間の実感には全然合っていない気がしますが・・。

・同じく、フランスの高速道路の料金はこれまた、平均的なフランス一般人の収入に比して負担感があるものでしょうか?料金に対する批判はありますか?

余談ですが、高速道路の元祖はアウトバーンがあまりに有名なドイツ、とばかり思っていましたが、実は意外にも(?)イタリアでした。ムッソリーニが1925年から1935年にかけて、ミラノと湖水地方との間に建設した「太陽道路」が元祖だとか・・。

ソース:

http://www.amazon.co.jp/%E9%AB%98%E9%80%9F%E9%81%93%E8%B7%AF%E3%81%AE%E8%AC%8E-%E6%89%B6%E6%A1%91%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B8%85%E6%B0%B4-%E8%8D%89%E4%B8%80/dp/4594060226