2007年の投稿

ちょっと違うような・・・

Sekko · 2007-05-06 06:30:15 UTC+9 · 投稿 #310

執筆予定が遅れてるんで、いちいち反応するのはやめようかとも思ったんですが、前からちょっと言ってますが、サルコジ批判の声は今「やっと」出てきたんじゃなくて、ずっと出てるんですよ。日本に伝わらないとしたら、まさにサルコ支配下のメディア、またはアングロサクソンのフィルターを通してしか日本に情報が入ってないんじゃないですか? むしろ、サルコへの憎悪や嫌悪の声は下品なくらいで、その点については常々気の毒に思ってたくらいです。それと私はシラクにも(イラク問題は別として)前々から批判があるので、シラク好きらしい古川さんとはこの件で距離を置こうとしてたんです。ドゴールだって、ルソーだって、諸手を上げて尊敬とか全然してません。(むしろヴォルテールとかディドロ派です。)
小市民か言論人かは、どうでもいいです。「自分は何々である」という形のアイデンティティの立て方はしないんで。考えるタネの殉教者のとこに書いたことがありますが、私だけで、「踏み絵を踏め、踏まなきゃ磔だ」、なんて言われたら、迷わず踏みます。生き延びて、こっそりと信教の自由についての文を書くかもしれません。でも、もし私が殉教することを期待して先に磔されている人がいたり、私が踏み絵を踏むことで大ショックを受ける人たちが後に続いているという状況だとしたら、あきらめて殺されます。痛いのとか怖いのは避けたいけど、自分の言論責任とか、自分に寄せられる期待の前には、私も最後の一人になっても筋は通しますよ。いや、私を信頼する最後の一人が残る限りは、という事です。私が最後の一人で、敵とサシという状態なら、さっき言ったようにとりあえず、怖いのを回避して転向したふりをして時宜を待つでしょう。
フランス型の革命とか対決というのは個人的には苦手なんです。イギリスの左翼って、基本的に革命はしないで改革型ですね。そのためにロビーが発達したわけです。いわゆるフェビエン主義ですね。(そんなとこは衝突を避ける根回し型日本とアングロサクソンは似てるんでしょうか。)まあ、フランスでは移民の若者にも、権力との対決・衝突・革命型の行動規範がしみわたってて、「暴動」型になるのかも。
まあ、実際は、セゴとサルコ、どちらが勝っても、反対派が収容所に入れられるわけではないし、コアビタシオンのチャンスもあるんですから、そう激しく反応しなくてもいいかなとは思っています。それにこの段階ではもちろんセゴ側にもデマゴギーはいっぱいあって、そういう権力闘争そのものが私は嫌いなんです。まあ、この件に関しては今後、別の切り口で分析していこうと思っているので、長い目で見てください。ユニヴァーサリズムをはじめとする原則は変わらないんで。第一、もし二人の公約が守られると仮定したら、「小市民」的には今の私の状況ではもちろんサルコの方が助かります。相続税の撤廃、所得税の減額、うちの場合の年金計算の有利・・・セゴなら月収4000ユーロ以上の家庭の増税、海外駐在員への課税、など、困ることが多いんです。だから目先の損得を考えたらサルコですよ。(別に公約が守られると思ってないですが。)とにかく、個々の公約への個人的損得よりも、フランスのソシアル理念を優先してるわけです。とりあえず、明日の結果を見ましょう、そしてこの後、フランスのソシアルの理念がどこまで、そしてどのように、抵抗力や復元力を見せてくれるのかを見ていきましょう。

「攘夷」を煽るサルコジ

古川利明 · 2007-05-06 03:03:37 UTC+9 · 投稿 #309

そのエマニュエル・トッドの分析も踏まえつつ、私はむしろ、UMPという与党の党首が、敢えてジャーナリステックなわかりやすい物言いをすれば、ソフトに「攘夷」を唱えたことの意味は大きいと思います。まあ、ルペンなら「所詮はFNの言ってること」と鼻つまみ的に見ていたのが、与党の党首で、治安対策の最高責任者の内相もやっている人間が、そうした路線を公然と主張した意味は(彼のメディア支配と合わせて)、大きいと思います。そうしたサルコジの姿勢を批判する声が、遅まきながら、「やっと」出てきたこと自体は、評価すべきなのでしょうが、何でもっと早くに、せめて、ドビルパンのCPE法案が流産した時点から、竹下さんも含めて、そうした「知識人=言論人」と呼ばれる人たちが、もっと声を大きく言い続けなかったのか、それを思います。セゴレーヌもつい最近までは、サルコジと主張がほとんど変わらなかったじゃないですか。この春先、バイルが「左傾化」して、支持率を上げてきてからでしょう。特に、この1年ほど、私が竹下さんを見て思ってきたのは、「この人は言論人なのか、それとも小市民なのか」ということでした。そんなことを言ってしまったら、とりわけ日本などは、「言論人の仮面を被った小市民」の巣窟ですが、そういう「権力の走狗」ともいうべき存在が、いかにこの私たちの生きる社会の将来を誤った方向に導いてきたか、そのことに思いが至るのです。私は最後の一人になっても言うべきことはいい、筋は通すという覚悟を決めてこの仕事を常にやっています。しかし、その姿勢を教えてくれたのは「フランス」でした。それは、ルソーであり、サンドであり、ゾラであり、ドゴールであり、マルローであり、ジャン・ムーランでした。今日の大統領選がどういう結果になるか、楽しみですね。

なるほど、やはり

古川利明 · 2007-05-05 18:16:08 UTC+9 · 投稿 #308

うーむ、竹下さんの書き込みを見ていて、「なるほど、やはり」ですね。まあ、しかし、この選挙戦を通じて、サル君の「馬脚」が顕れてきましたから(笑)、仮にサル君が勝ったとしても、別に悲観することはないですね。いくらでも「毒を抜く」方法はありますので。でも、私はセゴレーヌが抜き返すと思いますけどね。ただ、仮に今回、「サルコジ勝利」という結果が出た場合、その「最大功労者」は間違いなく「バイル」でしょう。4月25日の会見の時点で彼が「セゴレーヌ支持」を明言していれば、流れは完全に引っくり返っていましたから。でも、いいじゃないですか、そのおかげで「超大接戦」となり、みんな盛りあがって楽しめたわけですから。あと、それと一つ、彼の政治路線も、例のCPE法案を労組や学生と組んで潰したことからもわかるように、ある種の信念みたいなものから出てきているのではないような気がします。むしろ、「シラクとの確執」にヒントがあるような気がします。噂で聞きましたが、サルコジはシラクの娘との結婚話があったといいますからね。ある意味、サルコジにしてみると、「内相」という、要は「どぶ浚い」をシラクに押し付けられて、ハンサムでENAを好成績で出たドビルパンばかり猫かわいがりするんで、それに対する「あてつけ」もあるような気がします。むしろ、サルコジはミッテランやシラクがそうだったように、二、三度、敗北して、そこから立ち上がった方が、人間として成熟し、いい政治家に成長するような気がします。というのは、彼に似ているシルベスタ・スターローンの最新作「ロッキー・ザ・ファイナル」があまりにいい映画だったので、たまたまの偶然の一致ですが、それとの感動とも合わせて、そう思いました。

北駅事件

Sekko · 2007-05-05 17:52:29 UTC+9 · 投稿 #307

サルコがメディアを牛耳って世論調査を操作していることはよく知られています。メディアのパトロンや、広告のスポンサーたちがサルコ側で友人ですから。フランス3のリール(伝統的に左翼が強い)支局(ここに親戚がいます)ガサルコを怒らせて担当のジャーナリストが解雇されたことも有名です。
この選挙戦では、セゴとサルコが世論調査で半々に並んだ時に北駅事件が起きました。無賃乗車の黒人がつかまり、その後、「暴動」に発展したというもので、この事件をきっかけに、選挙戦の争点が再び「セキュリティ」にシフトして、サルコ優勢となったのです。これはサルコが仕掛けたのではと言われています。
しかしこの事件は、サルコの強権的警察力導入に対する人々の反発の現われだったのです。それがメディア操作で、「暴動」の恐ろしさ、無賃乗車をするような触法者でおまけに黒人で、不法滞在者(後からそうでないことが判明)を支援して暴れる郊外(北駅はサンドニなどと直結していて、携帯で連絡しあった若者が暴動に加わったといわれている。それを防ぐために数時間北駅は交通を遮断されました)の若者たち、という構図を与えられました。
問題は、貧困、失業などの境遇にある人が仕事探しや面接に動く時の交通費が高い、それで無賃乗車、それをコントロールする、そこまではいいですが、そこで無賃乗車の人が移民風だったら、サルコジ以来、即警察が乗り出してくるということです。フランスでは教育や医療は「権利」なので、不法移民の子でも不法移民でも、就学できるし治療も受けられます。警察通報ということにはなりません。しかし電車に乗る権利は、曖昧です。(この北駅事件以来、求職者パスの発行が可能になったようです。)ともかく、無賃乗車を指摘された移民風の人のところに即警察が乗り込んで連行しようとしたりするシーンには多くの人が怒りを覚え、北駅事件はむしろ、警察力に対する市民の抗議といったものでした。多くの人が、「運賃をただにしろ」などと、声を合わせていたのです。駆けつけてきた若者たちも多くは連帯お祭ムードでした。ところがTV が写したのは、サルコジを差別的に罵るいかにも暴動風(?)の若者が主体です。こういうとき必ず現れて店を荒らしたりする少数の暴徒(?)(この時はスポーツシューズの店でした)の姿は繰り返して映されます。
ロンドンに住んでる私の娘はこの時たまたまフランスにいたのですが、ロンドンに戻る友人を送るため、北駅のユーロスターの乗り場にいました。その時、この事件が勃発して、夕方まで数時間北駅に閉じ込められました。ラジオでニュースを聞いていた私は「北駅で暴動=交通遮断」ということで少し心配しましたが、後から聞くと、現場にいた娘は、「よく分からなかったけれど、なんかお祭みたいで、連帯感があって、いい雰囲気だった」というのです。つまり「警察の横暴に対してフツウの人が連帯して怒っていた」という方があたっているわけです。しかし、警察力を使って挑発、メディアを使って「暴動」を演出、その後、不安をあおってル・ペン票を回収、というサルコの戦略は見事当たったわけです。なんか、今思うと、2005年のヨーロッパ憲法条約の国民投票世論調査、ずっと賛成派多数で、シラクも安心してたのに、ある時点から世論調査が反転し、メディアがいっせいに反論に傾き始めたあのわけの分からなさの背後にもサルコがいるような気がします。CPEはもちろんだし・・・
普通なら、サルコを含む現政権が5年も続いている今、フランス人が変化を望む確率のほうが高いはず。世論調査に惑わされない人も多いことを臨みます。

妙な世論調査機関

古川利明 · 2007-05-05 14:00:40 UTC+9 · 投稿 #306

今しがた、共同電が最終の世論調査結果ということで、サルコジ55%、セゴレーヌ45%ということで報じていましたが、少し(というか、相当)変ですね。これは告示前からずうーっと思っていたんですが、一言でいうと、「サルコジ寄り」なんですよ。というのは、ルペンに対するものすごい高い数字の出方、シラクに対する支持率が出なかったりとか(わぜと調べなかったのか)、何て言うのか、サルコジに下駄を履かせた数字を「先出し」することで、有利な状況を無理に作ってるようにも勘繰りたくなるのです。世論調査も記者時代、さんざんやりましたが、サンプリング数、調査方法(対面か電話か)、質問設定の仕方で、全然、数字は変わってきますからね。日本でも各社の内閣支持率にもかなりバラつきが見られます。やはり、読売、産経は高い数字が出る傾向にあります。で、1回目の投票結果から積算する限りは、バイル票がセゴレーヌに流れれば、セゴレーヌが逆転しますからね。で、そのテレビ討論も、私はハイライトシーンしか見てないですが、むしろ、セゴレーヌがサルコジを追い込んでいるというふうに感じ取りました。かなりというか、相当、妙な感じがします。僅差の場合は、1万票でも大きいですから、まあ、シラクもそれくらいの個人票は持ってるでしょうから、26年前みたいに、ウラでこっそりとセゴレーヌに回してもらいましょう(笑)

平等主義のはき違え

Sekko · 2007-05-05 06:26:15 UTC+9 · 投稿 #305

マイケル・トッドの分析の中でおもしろかったことは、どうして、不平等主義があらわなサルコジが、平等主義の徹底しているフランスで支持を得ているのかという理由です。敷衍して解説してみます。
本来、フランスの平等主義は、一人一人が違うのは、個人であるからであって、ある共同体(民族や性別や、文化や宗教や肌の色や階層など)に属するからではないということです。それでいて、その個々の違いに注目するのではなく、共通したものに注目しよう、それは、人間だというところで、それがヒューマニズムとなり、自由や権利という共通の理念における平等を実現しようということです。それがフランスのユニヴァーサリズムなので、個々のプライヴェートな多様性は他者の自由と安全を侵さない限り、ノータッチです。
ところが、その平等主義をカリカチュアするというかはきちがえるというか、倒錯させると、みんな、フランス公民として均一になれという全体主義的平等主義になるわけです。フランスに住むのなら、今すぐここで、フランス語を話し、モスクでなく教会に行き、豚肉ソーセージを食べて、ワインを飲んで、フランス人らしく暮らせというような。
フランスが学校のように共和国の聖域であるライシテ空間では、イスラムスカーフ禁止とかいうのは、実際は誰でもどこかの共同体の一員として生まれてくるのですが、それが利害を異にするコミュノタリズムに陥らないように、そこに生きる未成年の子供に、共同体とは別の共和国原理で動く空間があることを教えるためです。学校外や、成人を拘束するものではありません。公務員などはもちろん別ですが。
それを批判する共同体優先主義者は、フランスはマイノリティの伝統を尊重しない全体主義的な国だとか言うわけです。実際、フランスでは、移民の子はすっかりフランス人になる傾向があります。シテの若者が騒ぐのは、ある意味、すごくフランス的メンタリティで、権利意識と平等意識とが浸透しきっているからともいえるのです。文化は継承するものだけではなく、獲得するものでもあり、土地とも結びついているのですから、移民の子供が、生まれたところ育ったところの文化に染まるのも当然だし健全だと言えるでしょう。
しかし、また、人には知らないものを敬遠したり、恐れたり、異分子を排除したりという本能みたいなものもあります。フランスの北東部から南部にかけては、マグレブ移民が多く、その地域の人には、外人嫌いも多い。それに、マイノリティがいる場所では、いつも、社会の不都合や不満や緊張をマイノリティの責任にしてしまうことで利益を得る人がマジョリティの中に必ずいます。それでますます差別意識が助長されます。それでも、フランスのような平等主義の人権重視の伝統の国では、それをなかなか公に口にすることは難しい。それをル・ペンが代弁してくれたので、飛びついた人もいるのですが、本当は居心地が悪く、良心の呵責がある。ところが、サルコジの言い方はやや違います。移民がフランスを愛するフランス人にならないから悪い、「平等=同じ」にならないのが悪い、「フランス共同体」に同化しないから悪い、と言ったのです。外国人差別主義者がこれに賛同するのは、彼らに刷り込まれている「平等主義」に(実ははきちがえですが)合致するわけです。だから、ル・ペンに賛同する時のような後ろめたさがない。ちゃんとフランス人になって、おとなしくしていないクズは大掃除で一掃してしまえ、と、外国人排斥の欲望を満足させられるわけですね。
難しいです。
前の記事にミスが散見されました。大体分かると思いますが、意識化とあるのは意識下の間違い。「ルサンチマンの支配する地球上の主義や多くの国での」という場所で、「主義や」というのはノイズです。削除。すみません。

まだまだ先は長いですね

古川利明 · 2007-05-05 03:37:57 UTC+9 · 投稿 #304

だいぶ、最近では大っぴらにサルコジ批判も出ているんですね。いっとき、妙にどこもかしこも沈黙していたので、その意味ではカナール・アンシェネのスッパ抜きは効いていると思います。所詮、連中なんてのは「動物」ですから、ジャーナリズムがスキャンダルを撃っていくことで、うまく調教していくことができるということでしょう。サルコジとセゴレーヌとでは、まだ、セゴレーヌの方がマシという感じがします。しかし、セゴレーヌも当初に比べたら、だいぶ、本来の左に戻ったというか、フランス的なソシアルに落ち着いてはきたと思います。仮に今回、サルコジが勝ったとしても、フランスの有権者的には、やりようによっては、わざとPSに勝たせて、敢えて「コアビタシオン」に持っていくことで、大統領の権限を削ぐことも可能ですね。今回、中道のバイルが19%の票を取ったこととも合わせて、下院選の結果を見ないと、はっきりと方向性は見えてこないですね。竹下さんの言うように、サルコジの「毒」を抜くために、仮に彼が当選した場合、有権者がコアビタシオンを選択することもできますからね。

セゴとサルコの対決の後

Sekko · 2007-05-04 20:13:01 UTC+9 · 投稿 #303

水曜日、セゴとサルコのTV討論があり、大統領選はついに後2日後に迫りました。『考えるタネ』にフランスのソシアルのことをUPしときました。水曜の討論は2000万人が視聴したそうで、カフェや学校の教室に集まって見る人もいて。ワールドカップの決勝戦の中継みたいだったそうです。中学校では、家族そろってこの番組を見た生徒が90%以上ということなので、教師が教室で特別に取り上げるところも多かったようです。リセはもちろん。でもセゴ派もサルコ派も、中学レベルでは、まさにサッカーティームの応援と同じで、生徒たちが衝突するような深刻さではないゲーム感覚だとか。
そう、それを私は考えます。日本もそうですが、ヨーロッパという特権的な島の中で守られている今のフランスにとって、左翼がどんなにサルコを悪魔扱いしたところで、イスラエルやパレスチナやイラクやイランやスーダンなど、その他、内戦や原理主義や戦争、テロ、ルサンチマンの支配する地球上の主義や多くの国での支配者交代のような重大なことは起こりえない。サルコがたとえ54%で大統領になっても、彼を批判する48%の言論や活動が弾圧されることはあり得ないし、今までの右派の大統領たちのように、いったん権力を手に入れたら、サルコもひょっとして意外に無害になっていくかもしれません。6月の下院選で左派と中道左派が連立でマジョリティを取らないとも限らないし。
そういうことを考えると、今フランスのインテリ左翼たちが早々と絶望して、サルコになったら、もうフランスの終わりだとか、この国から逃げると言うのは、もっと危機的状況にある世界中の国に対して失礼だと思うんです。むしろ、アメリカイズムの波にいったん呑まれても、どうやってそこから立ち上がり、フランスの理念を死守していくのか、という執念を見せるべきだと思います。私の親しい友人たちの中には、サルコが大統領になったらUMPに正式に加盟しようといっている人までいます。つまり、UMPに潜行して内部からミスリーディングして破壊しようという作戦です。

フランスはフランス革命からずっと波風なく信念を持ってユニヴァーサリズムの理念を押し通したわけではない、それどころか、恐怖政治、ボナパルティスム、王政復古からペタン、アルジェリア戦争、いろいろな誘惑、過ち、狂気、運命に翻弄されてきました。然し、ユニヴァーサリズムの最良の部分の火種は必ず残って、それなしにはフランスの「偉大さ」はあり得ないとの自覚が最終的にはいつも軌道修正に向かわせました。
確かに、だからこそ、サルコのような強者富者の友人、メリトクラシーを掲げる男がまさかここまで駆け上がるとはインテリ左翼にとって「想定外」だったわけです。これは、アメリカもちょっと似ているのですが本来貧しい人の味方のはずの民主党が「都会のエリート」になって民衆から遊離して、地方の人が金持ちと癒着している共和党を支持してしまうように、フランスでもインテリ左翼のエリート臭が人々を遠ざける傾向につながったわけです。その意味では、セゴのポピュリズムとバイルーの田舎くささのコンビネーションは、これからしぶとく力をつける可能性はあります。

さて、水曜のセゴ対サルコの対戦ですが、NETでも全部見ることができるので、興味のある方は見てください。この分析で、おもしろかったのは、『政治のジェスチュエル』の著者による、100%ジェスチュエルから見た感想です。つまり話の内容でなく、そとに見える部分だけ。
彼によると、3対0でセゴの勝ちなんだそうです。いろいろありますが、たとえば、セゴは終始一貫サルコの目を見て話した、見るというより見据えてましたが。それに大してサルコは目を伏せるか司会者の方を見て話した、首が肩に埋まっていた、というのです。
私はこれはいいなあと思いました。TVをみてた人の半分以上はすでにどちらを応援するか決めている。この討論で決めようとしていた人の半分は、中味を聞いてない、雰囲気で判断するはず、それならジェスチュエルの見地でセゴの完勝というならセゴ票が増えるかなと・・
ところが、そうでもないようです。いくら中味を聞いてないといっても、フランス人ですからフランス語は分かります。中味を聞いてない人たちは、ジェエスチュエルだけでなく、ちょっとしたセリフは聞いてるんです。つまり、サルコが、「マダーム」と言って、持ち時間の超過の3分くらい、喜んでマダム・ロワイヤルに差し上げますよ、とか言ったせりふはキャッチしている。友人が、昨日の通勤電車の中で、若者たちが、「サルコジて、紳士だね、礼儀正しいね、優しいね」と話してるのを聞いたそうです。

このサルコ・セゴ対決では、サルコは守りに徹して「すぐ切れる、高圧的」という評を打ち消して、すでにリードしている差を守って逃げ切ろうとした、セゴの方は挑戦者の勢いを見せ、サルコを挑発しようとし、自分の強さをアピールした、というのが大方の見方でした。でも、前述のジェスチュエルの専門家の見立てでは、サルコがああいう態度(目を見ない、首をすくめる)をとったのは、相手が女性だったから、というんですね。サルコは女性が怖いのだと。確かに司会も男女二人でしたがサルコは男の方しか見てませんでした。
こんなこと言うと変だけど、奥さんを見て察するサルコの女性の好みからして、ひょっとして意識化でサルコはセゴが好きかも・・・対決に現れたセゴはとってもきれいでオーラがあって、魅力的だったので、美しさを抜きにして語れません。サルコのようなタイプは、「オバサン風」の女性を前にしたら、コンテキストによって、高圧的になるか、慈愛深くふるまってみせるかの気がします。でもセゴレーヌ・タイプの、「すべてを持って」いて、自信に満ちて「自由な女」と自称して、美しくしかも強い女の前ではコンプレックスを刺激されるか憧れを掻き立てられるか(それは表裏一体ですが)して、動揺するのかもしれません。

今朝のラジオでサルコが語るのを聞きましたが、それはもう自信に満ちて、立て板に水で、人権だ、ユニヴァーサリズムだ、と謳い、そこだけ聞いたら感動もののパフォーマンスでした。

私は、結構セゴが好きになってきてるし、かっこいいとも思えるので、迷ってる人には、国際イメージからしてセゴの方が絶対いいからそのためにだけでも是非セゴに投票をと勧めています。後はDSKとバイルーが何とかするからって。
では、内容的に討論のセゴに説得されたかというと、実はそうでもないです(サルコは問題外ですが)。特にセゴがお得意の分野、障害児童の就学について怒りながらサルコを攻撃したところ。セゴは社会党政府でこの件の直接の担当だったので、いかにもセゴが正しいと思えます。原子力発電の割合などの数字でセゴもサルコも間違ったとか、エラーの指摘や解説が翌日たくさんなされましたが(セゴが17%といったのが実は75%というのは私でも知ってましたけど)、障害児童の問題はだれも触れていませんでした。しかし、現政府が壊す前に障害児童の全就学が実現していたかのように話すのは完全な欺瞞です。この分野は私のこだわるとこなので、セゴのスタンドプレーには好感が持てませんでした。

今無神論について書いてるのでMichel Onfray のブログを定期的に読んでいるのですが、彼に白紙投票を決意させるほどのセゴ批判を読むと気持ちが萎えます。見ないようにしなくては。ここで白紙投票したら、それはサルコ支持につながるのに。誠実のあまりニヒリスト、アナルシストになる人も増えてます。NOのマイケル・トッドの分析はおもしろかった。
今はやや悲観的です。やはり、ノートルダムとかジャンヌダルクとかマリアンヌとか、女性シンボルを立ててるカトリック上がりの国では、男性支配者がそのシンボルの周りに群がるという構造を崩すのは難しいのでしょうか。メルケルはプロテスタントの牧師の娘。サッチャーもヒラリーもアングロサクソンだし・・・セゴが大統領になると、女性政治家のジェンダー・イメージを変えたり広げたりするいいチャンスなんですが・・

さっきの続き

Sekko · 2007-05-02 05:05:01 UTC+9 · 投稿 #302

次に、経済・財界人の声明。
Un appel du monde de l'entreprise pour Royal
ル・モンドです。 これは、サルの批判ではなく、セゴがネオリベとして有効だという主張です。DSK路線に近いかも。ソシアルらしいソシアルはファビウスですけど。
私はたとえばセゴがすべてのフランスの家庭に三色旗ガあるべきで、共和国の祝日に門の前に出せとか言うのに到底共感できません。でもサルコの嘘八百や暴走ぶりに比べたら、全然質が違いますが。「生まれつき」を強調するサルコは、人は生まれつきの部分、男だったり、女だったり、肌の色が違ったり、で、共同体を作るというコミュノタリズムまっしぐらの意見で、教育や理念でユニヴァーサルな公民を作りうるというフランスユニヴァーサリズムと真っ向に対立してるんです。
企業人の声明のほうは、なんだか、平凡なネオリベ左派の話なんで、訳しません。でもこういうセゴの支持はこういう見方を取り込まなければ過半数を取れませんから必要でしょう。
Nous, salariés du secteur privé et du secteur public, entrepreneurs, professionnels de santé, enseignants, chercheurs, appelons tous les citoyens français à saisir l’occasion unique qui nous est donnée de choisir une voie nouvelle associant les aspirations et les talents de tous ceux qui souhaitent que la France change sans pourtant renoncer à ses traditions et à son génie propre.

Aujourd’hui, nous sommes enfin une majorité dans ce pays à souhaiter un changement et des réformes profondes permettant de tirer parti des nouvelles réalités du monde moderne au lieu de les subir.

Nous sommes enfin une majorité à penser que la France est capable, comme plusieurs de ses grands voisins européens, d’adapter son modèle économique et social et son économie pour devenir plus performante sans faire porter aux salariés les moins qualifiés le poids de cet ajustement.

Nous sommes enfin une majorité à vouloir que ces changements soient fondés sur l’accord, négociés avec les partenaires sociaux, soumis à la délibération publique, mis en œuvre par des échelons territoriaux réorganisés.

Nous sommes enfin une majorité pour mettre en œuvre une mondialisation socialement équitable et profitable pour tous et pour faire de l’Europe l’instrument d’un monde juste, pacifique et écologiquement durable.

Nous sommes enfin une majorité à vouloir que le pays noue avec ses entreprises un nouveau pacte, fondé sur la responsabilité sociale, l’innovation, la qualité de l’emploi.

Nous sommes enfin une majorité à vouloir un Etat impartial, solvable, maîtrisant la dette et l’équilibre des finances publiques, soucieux d’une dépense publique utile et efficace.

Aujourd’hui, nous avons enfin la possibilité de moderniser en profondeur la démocratie, d’inventer une social-démocratie à la française et d’avancer ainsi d’un cran vers une Europe capable d’affirmer son identité et ses valeurs fondatrices.

Aujourd’hui nous sommes une majorité à croire que la puissance publique doit être à la fois protectrice et active, forte et efficace.

Apporter nos suffrages à Ségolène Royal le 6 mai prochain, c’est faire le choix :

- d’une réforme profonde, sereine, délibérée et équilibrée de notre modèle économique et social ;

- de la priorité donnée à l’investissement dans l’éducation, l’innovation et la qualification ;

- d'un effort décisif et nouveau en direction des entrepreneurs et des PME

- d’une rénovation profonde de nos institutions politiques et de notre usage des fonds publics ;

- d’une approche qui concilie croissance et développement durable.

Apporter nos suffrages à Ségolène Royal le 6 mai prochain, c’est faire le choix de la modernité, du changement et de l’avenir.

Les premiers signataires


Toufik Abdeli, créateur d’entreprise ; Philippe Aghion, économiste ; Claude Alphandery, président d'honneur de Sefimeg ; Cecile Alvergnat, entrepreneur ; Stéphane Araudeau, cadre supérieur ; Hervé Baro, syndicaliste ; Hubert Barre, chef d’entreprise ; Catherine Becker, directrice générale d’une société d’études en communication internationale ; Rémy Benayoun, entrepreneur ; Michel Bénichou, avocat ; Martine Bidegain, Conseil GRH ; Pierre Bergé, chef d’entreprise ; Pierre Boisard, sociologue ; Mayotte et Jean Bollack, philologues et traducteurs ; Patrick Bouchain, architecte ; Antoine Boulay, directeur Général Adjoint de TBWA Corporate ; Gérard Brasseur-Delacourt, PDG ; Chantal Brienne, gérante de société ; Alain Cadiou, Inspecteur général des Finances ; Dominique Chaumont, PDG ; Professeur Hervé Chneiweiss, neurobiologiste, Collège de France ; François Chouraqui, avocat ; Denis Clerc, économiste, fondateur d’Alternatives économiques ; Daniel Cohen, économiste ; Jacqueline Costa-Lascoux, Directrice de recherche au CNRS ; Marc Couraud, ingénieur ; Sébastien Cros, consultant commercial ; Patrick Dahan, patron d'une agence de publicité ; Paule Dandoy, journaliste ; Marie-Françoise DEFOSSE, Chef d’entreprise ; Geneviève Delaisi de Parseval, psychanalyste ; Jacques Delors, économiste ; Stéphane Douzilly, producteur ; Jérôme de Fréminville, avocat d'affaires ; Gilbert Diatkine, psychanalyste ; Stéphane Distinguin, créateur d'entreprises ; Michel Dollé, économiste ; François Dubet, sociologue ; Claire Dupuis, éditeur ; Marc Dupuis, économiste ; Marie Duru-Bella, sociologue ; Frédéric Duval, directeur de territoires Publics, membre du Centre des Jeunes Dirigeants ; Peter Erhardy, chef d'entreprise ; Alain Ehrenberg, sociologue ; Danielle Falque, responsable de PME ; Serge Ferré, Corporate Vice Président, Représentant Permanent auprès de l'Union Européenne , Directeur International de la Stratégie Nokia Multimedia ; Roger Fauroux, ancien président du Groupe Saint Gobain ; Saïd Ferhaoui, chef d’entreprise ; Marc Fleurbay, économiste ; Sabine Fontimpe, Infirmière ; Michel Foucher, géographe ; Colette Friedlander, traducteur-interprète ; Jérome Gautié, économiste ; Philippe GAUDIN, Chef d'entreprise ; Patrick Gérémia, entrepreneur ; Jean-Paul Giraud, Président-Directeur Général de Gaz Electricité de Grenoble ; Magalie Girodet, iconographe ; Pauline Gouzenne, éditrice de presse ; Philippe Grangeon, cadre dirigeant ; Vincent Guibert, dirigeant d'entreprise ; Jerome Guilbert, publicitaire ; Olivier Gutknecht, créateur d'entreprise ; Najib Hadj-Saïd, président de Handi-transport ; Gaetane Hazeran, présidente d’Action’elles ; Professeur Axel Kahn, généticien ; Daniel Kaplan, directeur de la Fondation Internet Nouvelle Génération ; David Kimefeld, chef d’entreprise ; Jean-Paul Kornobis, médecin ; Marie Thérèse Join-Lambert, administratrice d'association ; Christian Join-Lambert, magistrat retraité ; René Laforestrie - Docteur en Psychologie- Fondateur de la radio Générations ; Didier Landeau, chef d’entreprise ; Régine Lange, chef d'entreprise ; Bernard Lang, directeur de recherche à l'INRIA ; Danièle Laufer, journaliste et auteur ; Henri Lastenouse, Consultant ; Jacques Lebas, ancien président de Médecins du Monde ; Gilles Le Blanc, économiste ; Jean Lecuir, historien ; Marie-France Lecuir, ancienne députée ; Alain Lefebvre, fonctionnaire européen ; Yves Le Gal, Sous Directeur Honoraire au Collège de France ; Gwenaelle Le Goff, avocate ; Ludovic Le Goff, Président d’une association ; Maxime Legrand, entrepreneur ; Olivier Le Marois, entrepreneur ; Théo LERAY, Physicien, Directeur de Recherche Emérite au CNRS ; Brigitte Lemonnier-Prades, psychiatre et psychanalyste ; Stéphane Liétard, entrepreneur ; Arnaud Magnin, consultant ; Jacques MAILLOT, Fondateur de Nouvelles Frontières ; Jacques Mairé, syndicaliste ; Guillaume Malaurie, journaliste ; Marc Mancel, Cadre Dirigeant ; Thomas MARCY, membre du Bureau départemental de l'UDF ; Thierry Marigny, président directeur général de TBWA Corporate ; Alain Martin-Rabaud, chef d'entreprise ; Bernard Masingue, cadre d’entreprise ; Marie Massmonteil productrice ; Jean-Bernard Magescas, chef d'entreprise ; Sophie Mendelsohn, psychanalyste, psychologue clinicienne ; Maurice Mergui, président du Groupement d’Editeurs Multimedia ; Anne-Marie Morice, Directrice de Synesthésie ; Dominique Méda, sociologue ; Jean-Pierre Mignard, avocat ; Geneviève Morel, psychanalyste ; Marie-Laure Morin, juriste ; Stéphanie Mouchotte-Friess ; Alexandre Mourot, PDG, Uniterre.com ; Pierre-Alain Muet, économiste ; Simone Muet, ancienne directrice de la marque France Telecom ; Lamine Ndaw, PDG d’Alixcom ; Didier Nettre ; Fabien-Pierre Nico

みんな批判してますよ。

Sekko · 2007-05-02 05:02:33 UTC+9 · 投稿 #301

みんな辛らつに批判してますよ。「サルはスターリンだ」って。昨日はサルコが68年5月革命をすべての元凶のように行ったので、今日はまた批判が炸裂してます。ヌーヴェル・オブセルヴァトワール紙の声明文を2つほど訳します。
まず大学人、研究者、著名人のロワイヤル支持声明
Un appel d'universitaires, chercheurs et personnalités en faveur de Royal
「全般的な懐疑と世界の市場の不確かさの今の時代において、我々は、我々の望むフランスは、ニコラ・サルコジのフランスではないということだけには絶対の確信を持っている。
我々が愛するフランスとは、公正・平等・進歩そして自由という価値観を備えた、啓蒙思想と人権思想に忠実なフランスである。我々は、保安問題優先と権威主義へ逸脱するフランスを嫌悪する。プレスに対する圧力と三権分立の侵害。ロビーの出現とファイナンス・パワー。社会ダーウィニズム、後天的獲得より先天性。すべてがすべてと競争し、最も強い者が最も弱い者に敵対する社会、そして各種「共同体」が互いに敵となる社会。
我々は、すべての男や女が、そして利害の反する者同士こそが、報復を心配することなく自由に考え発言できるフランスを愛する。
なぜなら我々は、不公正と人生におけるアクシデントから我々を守る唯一の要塞である、我々の社会モデルに愛着を持つからである。
なぜなら我々は平穏で連帯し豊かな多様性を持つフランス、そこではモーリスだろうがソフィーだろうがサラだろうがラシダだろうがアマドウだろうが、すべての子供たちが、自分は共和国の子供だと思えるようなフランスを望むからだ。
なぜなら、フランスは、ユニヴァーサルに思いをいたす時にのみ、本当のフランスであるからだ。誰になんと言われようとも、フランスの上げる声は、その公正と平等とライシテという価値観のおかげで、世界に届くのである。
なぜなら権力とは共有するべきであって、一点に集中すべきではないからだ。
だからこそ我々は、フランスを愛するすべての人に、セゴレーヌ・ロワイヤルに投票し、また投票することを勧めることにより、2007年5月6日をデモクラシーと共和国の理想の勝利の日となすことを、ここに呼びかける。」
署名者
Les signataires
Pierre Aïach, sociologue、 Patrick Allard, volcanologue、
Delila Allam, économiste、 Ladia Amégadjie, juriste
Jean Andreau, historien、 Leonardo Antoniadis, photo-journaliste.
Jean-Christophe Attias, historien、 Sophie Aubert, Diplomate
Rémi Auclair, musicien、 Florence Audier, économiste
Serge Audier, philosophe、 Marie-Anne Bach, médecin, sociologue
Jean-Marc Bardet, mathématicien、 Joana Barreto, histoire de l'art
Marie-Annick Barthe, économiste 、 Arnaud Baubérot, historien
Jean Baubérot, sociologue、 Pierre-Yves Baudot, politiste
Franck Bauer, lettres comparées、 Henri Béhar, professeur de littérature
Adda Bekkouche, juriste、 Irène Bellier , anthropologue
Esther Benbassa, historienne、 Alexandre Benedetto, biologiste
Françoise Benhamou, économiste、 Pierre Bergel, sociologue
Martine Berger, Géographe、 Thomas Berriet, littérature
Madeleine Blamèble, professeur d’allemand
Damien de Blic, sociologue、 Marie-Claude Blanc-Chaléard, historienne
Emmanuel Blondel, Philosophe、 Pierre Boilley, historien
Luc Boltanski, sociologue、 Christophe Bosquillon, professeur d'Histoire-Géographie、 Sylvain Bourmaud, journaliste
Jacques Bouveresse, philosophe、 Geneviève Brisac, écrivain
Guy Bruit, professeur de lettres、 Louisette Bruit-Zaidmann, historienne
Véronique Bonnet, Littérature. Anne Budin-Auclair, psychologue
Jean-François Calmette, droit public、 Caroline Cambrai, études anglophones
François Campana, études théâtrales、 Mario Canonge, pianiste
Marie Cartier, sociologue、 Remy Cazals, historien
Aimé Césaire, écrivain、 Florence Chaltiel, Professeur de droit public
Fabien Chareix, philosophe、 Natacha Chetcuti, sociologue
Gabriel Cohn-Bendit, sociologue、 Bernard Comment, écrivain, éditeur
Catherine Coquery-Vidrovitch, historienne、 Natacha Coquery, historienne
Marcel Cori, linguiste、 Paula Cossart, politiste
Myriam Cottias, historienne、 Anne Coudreuse, Université Paris 13
Hughes de Courson- compositeur、 Jean-Patrice Courtois, écrivain,
Michèle Dacher, ethnologue、 Jacky Dahomay, philosophe
David Dahomay, professeur de mathématiques、 Joseph Danan, etudes théâtrales
Ai-Thu Dang, économiste、 Guy Debailleul, économiste
Edouard de Lepine, historien、 Thierry Desjardins, économiste
Agnès Desarthe, écrivain、 Xavier Decelle, économiste
Marie José Devillard, Anthropologue、 Maria-Pia Di Bella, anthropologue
Claude Didry, sociologue、 Jean-Pierre Digard, anthropologue
Christine Diger, réalisatrice、 François Dosse, historien
Françoise Dreyfus, politiste、 Michel Dreyfus, historien
Marcel Dorigny, historien、 Jesus Dorronsoro, politiste
François Dubet, sociologue、 Florence Dupont, Littérature ancienne
Marie Duru-Bellat, sociologue、 Pierre Dussauge, HEC
Paul Egre, philosophe、 Elsa Faugère, anthropologue.
Betty Felenbok, Biologiste、 Yankel Fijalkow, sociologue urbaniste
Cynthia Fleury, philosophe、 Sylvie Fol, urbaniste
Caroline Fourest, essayiste、 Laurent Frajerman, historien
Robert Frank, historien、 Emmanuel Fureix, historien
Bernard Gainot, historien、 Jean-Pierre Galavielle, économiste
Olivier Gandrillon, biologiste、 Martine Garrigues-Cresswell, anthropologue
Alain Geismar, sociologue、 Danièle Ghesquier-Pourcin, chercheur INSERM
Jean Gillet, littérature comparée、 Florence Godeau, littérature comparée
Olivier Goetz, art contemporain、 Jean-Christophe Gimel, chimiste
Claudia Girola, anthropologue、 Jean-Claude Guillebaud, écrivain
Mehdi Hachemi, libraire,、 Abdelillah Hamdouch, Economiste
Stéphanie Hennette-Vauchez, Droit public、 Fred Hermantin, avocet
Bernard Heyberger, Historien、 Pierre-Etienne Heymann, comédien
Arnaud Houte, Historien、 Olivier Ihl, politiste
Ahmet Insel, économiste、 Ivan Jablonka, historien
Florence Jany-Catrice, économiste、 Chantal Jaquet, philosophe
Geneviève Jolly, Arts du spectacle、 Jean Joulin, comédien
Jeanine Joulin, administratrice de théâtre、 Philippe Kadecka, architecte, artiste
Michel Kaplan, historien、 Mohammed Kenzi, écrivain
Colette Kerber, libraire、 Françoise Kerleroux, linguiste
Jean-François Kervegan, philosophe、 Adrien Klajnman, philosophe
Patrice Kleff, lettres modernes、 Patrick Klugman, avocat
Pierre Kopp, économiste、 Raymond Kraemer, Chimie
Francis Kray, philosophie、 Smain Laacher, sociologue
Jean-Claude Lallias, professeur de Lettres
Stéphanie Laithier, historienne、 Pascale Lagarde, animatrice d'ateliers d'écriture littéraire
Jacqueline Lagrée, philosophe、 Marie-France Lange, sociologue.
Pierre Larrouturou, économiste、 Zaki Laïdi, politiste
Anne Larue, littérature comparée、 Françoise Lavocat, littérature comparée
Guillaume Leblanc, philosophe、 François Lecercle, littérature comparée
François Lazaro, directeur de théâtre、 Renaud Le Goix, géographe
Hervé Lemesle, professeur d'histoire-géographie
Jean-Pierre Lethuillier, historien、 Emmanuel Le Vagueresse, littérature espagnole
Claude Liauzu, historien、 Catherine Lévy, sociologue
Thomas Loué, historien、
Jean-François Louette, littérature française、 Charles Malamoud, anthropologue
Maria Manca, ethnologue、 Gilles Manceron, historien
Thierry Marembert, avocat、 Etienne Mathieu, galeriste
Pierre Mathiot, politiste、 Henri van Melle – Producteur
Marie-Christine Marinval, Archéologue、 Philippe Marinval, archéologue
Frédéric Martel, sociologue、 Fabrice Melquiot, écrivain
François Michon, économiste、 Françoise Michel-Jones, anthropologue,
Vincent Millot, historien、 Philippe Minard, historien
Jean Marie Monnier, économiste、 Jean-Claude Monod, philosophe
Sylvie Morel, sociologue、 Joseph Morsel, historien
Rémy Mosseri, physicien、 Claude Murcia, littérature comparée
Emilia Ndiaye, littérature、 Syoum Negassi, économiste
Carole Nenny, enseignante、 Véronique.Nenny, enseignante
Florent Noël, Sciences de Gestion,、 Gérard Noiriel, historien
Nicolas Offenstadt, historien、 Pascal Ory, historien
Geneviéve Paicheler, sociologue、 Bruno Palier, politiste
Yolaine Parisot, littérature、 Remy Pech, historien
Thierry Pech, éditeur、 Jean-Luc Pelouard, physicien
Henry Pena-Ruiz, philosophe、 Martyne Perrot, anthropologue
Benoist Pierre, historien、 Claire Pignol, économiste
Crystel Pinçonnat, littérature comparée
Bertrand Porot, Maître de conférences en musicologie
Anne Quesemand et Laurent Berman, directeurs de théâtre
Jean-Pierre Raison, géographe、 Eloi Recoing, metteur en scène
Philippe Rigaut, sociologue、 Régine Robin, historienne
Thomas Piketty, économiste、 Christine Planté, littérature
Romain Preston, web-designer、 Eloi Recoing, metteur en scène
Frédéric Régent, historien、 Hadi Rizk, Professeur de philosophie
Frédéric Rolin, droit public、 Matthieu Romagny, mathématicien
Diane Roman, Droit public、 Guy Rosa, professeur de Littérature
Frédéric Rousseau, historien、 Henry Rousso, historien
Hélène Ruiz Fabri, droit comparé、 Philippe Rygiel, historien
Jean-Pierre Sarrazac, etudes théâtrales、 Maurice Sartre, historien
Patrick Savidan, philosophe、 Frédéric Sawicki, politiste
Pierre Serna, historien、 Claude Servan-Schreiber, écrivaine
Johanna Siméant, politiste、 Rémi Skoutelsky, historien
Serge Slama, droit public、 Grégoire Solotareff, écrivain
Jean-Fabien Spitz, philosophe、 Jacques Steidl, professeur agrégé de mathématiques、 Benjamin Stora, historien、 Alain Swietlik, Musicologue
Michelle Talandier, journaliste、 Sophie Thouvenin, professeur de lettres modernes、 Béatrice Touchelay, historienne、 Olivier Tric, architecte
Pierre Tournier, démographe、 Michel Tubiana, avocat
Annie Urbanik-Rizk, professeur de Lettres、 Daniel Urrutiaguer, études théâtrales、 Boris Valentin, archéologue、 Stéphanie Vasseur, actrice
Antoine Vauchez, politiste、 Fiammetta Venner, politiste
Françoise Vergès, politiste、 Pierre Vesperini, éditeur
Daniel Vignaud, Physicien、 Delphine Volange, artiste
Marie-Christine Volovitch-Tavares, historienne、 Paul Voisin, physicien
Loïc Wacquant, sociologue、 Juliette Warlop, journaliste
Patrick Weil, historien、 Dominique Wolton, Communication politique
Denis Woronoff, historien

サルコジについてよくわからない点

古川利明 · 2007-05-02 02:20:09 UTC+9 · 投稿 #300

私はフランスで根を張って生活しているわけではないので、「サルコジ」についてわからない点が一つあって、単刀直入に言って、彼はフランス革命のときの「人権宣言」に書かれている内容について、これまで政治家として、そして、一人の人間としてどれだけきちんと実行してきたのですか。つまり、「人間の根源的自由」をどれだけ血肉化しているのか、それがさっぱり見えてこないのですよ。で、彼が仮に大統領になった場合、そうした「人権宣言」の最終的な守護者として、行動してくれるという保障があるのですか。問題はそこなんですよ。ブッシュが政権を握って、どういうことをしたか。そこらのところをきちんと見据えておく必要があるんじゃないかと思います。そして、私が非常に危惧しているのは、竹下さんをはじめ、フランスに在住する「知識人=言論人」(日本人であれ、フランス人であれ)が、そのことをきちんと批判していない。選挙権のない私が、遠く離れた日本の地で、そのことをいちばん辛辣に批判してるのは、「?」という気がします。はっきり言って、私なんかは日本で「お客さん」がたくさん居すぎて、タマを狙われたときの「心当たり」がありすぎて(本当に冗談でなくて)、今回の「裏金の本」では、政権与党の加えて、検察、警察、そして、ヤクザもまとめて全部名指しで批判しているわけですから。現地にいる人間こそが、いちばん発言し、批判しなければならないんじゃないですか。私はサルコジに対して、妙におべっかを使っている、「知識人」と称する連中を見ていると、正直、嫌悪感を感じます。ブンヤは権力の座でのうのうとしている連中を脅し上げてこそ、ナンボの存在でしょうが。

民主党

Sekko · 2007-04-26 04:27:46 UTC+9 · 投稿 #299

バイルーは予想通り投票の指示を出さず、自由裁量に任せるといいました。UDFの議員たちでサルコ支持を打ち出すものは結構出ています。バイルーは一応サルコには厳しくセゴに歩みより、夕方の国営放送に出て、TVでセゴと討論する用意があると言いました。DSKもバイルーとの共闘OKを打ち出しました。バイルーは、Parti democrate (民主党)を立ち上げると言いました。1978年のUDFから30年経つので、リニューアルと言っていましたが、サルコ寄りを振り落として中道左派で再出発、6月の下院選でPSと組んで連立過半数をねらうというところでしょう。ちなみに私の住む町は市長がUDFの女性。うちの向かいの小学校での投票所での結果は、投票率83%、セゴ28%、サルコ22%、バイルー13%でした。フランス人は、自分たちの国がすでにどれほどソシアルであるかに気づいてない気がします。ソシアルは見慣れた風景なので、それを死守することの大切さを実感せず、もっと、もっとと不満を言うばかりで、アメリカン・ドリームならぬレーヴ・フランセ(フレンチ・ドリーム)を掲げるサルコにつけこまれたりします。バイルーもセゴも、ある意味では伝統的ソシアル路線から離れて、ネオリベテイストなのですから、少なくとも今あるソシアルの伝統は死守しなければなりません。それについて別に書きます。

DSKのTPS

Sekko · 2007-04-25 17:58:00 UTC+9 · 投稿 #298

ようやくDSKがTPS(TOUT POUR SEGO) で起動。Centristes を大臣に起用を約束。伝統的に右派よりだった中道を左派に取り込むというより、左派リニューアルという感じで、いい感じになってきてます。ヴィルパンにがっかりしたんで、もう一人のお気に入りのDSKの沈黙が心配でしたが一安心。しかしサルコのメディア操作はどうしてここまで効を奏しているのか、Canal Plus 以外は全滅に近く、TF!のニュースを見てるだけで気分が悪くなります。ニュース見る前にギニョールを見ることにしています。私にギニョールを見る習慣ができたのは、2003年のイラク戦争の前。ブッシュがニュースに出てくるだけで気分が悪く、それを緩和するためのギニョールでした。今もギニョールのサルコを見てると笑えて楽になります。DSKがその気なら、私もTSSからTPSにレベル・アップ。今日15時半にバイルーが意見表明をしますが、第一回投票の支持者に対して明確な指示は出さないとも言われています。

TSS

Sekko · 2007-04-25 05:52:40 UTC+9 · 投稿 #297

私がここで日本語で書くものが大統領選に影響するとは思えないんで、立場が曖昧に見えるかもしれませんが、私はTSS(TOUT SAUF SARKO)ですから。2003年、シラクがアメリカのイラク派兵に反対した時、フランスは極右から極左までシラクを支持しました。ところが2006年秋、サルコは単独でアメリカに行ってブッシュと会見し、2003年の arrogance francaise を s'excuser したんですよ。アフリカの南北問題から中東情勢まで、今フランスがアメリカ追随のネオリベに走れば、地球はがたがたになると思ってます。
今日セゴはジャック・ドロール御大を動員しました。新しいポスターは、
「 LA FRANCE、 PRESIDENTE、 SEGOLENE ROYAL 」の3行だけで、PSマークは限りなく小さく、UDFとnegocier すると明言しました。サルコはouvertだけどnegocierとは言ってません。
ちなみに私はシラクも全然信頼していませんでした。ジョスパンも信頼していなかったので、95年の第一回投票の時はUDFのバラデュールを支持、シラクとジョスパンの決選投票ではジョスパンを支持、結局、核実験再開を掲げていたシラクが当選したわけです。今度もそれと似ていて、最初にバイルー支持、今はセゴという展開なので、95年のデジャヴュのような気がして非常に居心地が悪いんです。今日の昼、ヴィルパンがサルコと食事をして、陽光のもとでくつろいで、ソリダリテ・パルフエット だ、みたいなことを言ってるのをTVで見て、裏切られたような気がしました。
ただ、今UMPは、大勝利という感じですでに奢ってる感じですが、あの30%というのは、もうすでにル・ペン票もけっこう吸収した後だし、70%はアンチ・サルコ票だったと思いたいのです。移民3世の若者たちや女性の浮動票がセゴにまわれば、勝ち目はあると思います。左派はTPS(TOUT POUR SEGO)が多いですが、PCなど壊滅状態だから、大して期待できません。フランスでは、ともかく表向きゴーリストでないとやってけないので、サルコも選挙前にドゴールの墓参りしたりいろいろスタンドプレーやってます。馬鹿じゃないんで。しかし2人とも、「絶対に勝ってやる」という迫力はあります。その点では、セゴはますます力強くなってきて、感心しています。ここ一発のところではオランドの存在も大きいでしょう。

もう少し底流にあるものを見据えた方が

古川利明 · 2007-04-25 00:22:37 UTC+9 · 投稿 #296

竹下さんの書き込みを読んで、書き込もうかどうか少し迷ったのですが、今回、投票率が上がって、巷で「どっちに投票するか」という話題で盛り上がっているというのはわかりますが、あの揉めに揉めた2000年の米大統領選も、どこか「のんびり」と捉えるメディアの向きもありましたけど、あのときの結果は、その後のアメリカはもちろん、全世界を巻き込む大きな変化となる「何か」がありましたよね。そこまで大げさではないかもしれませんが、今度はどちらかが大統領になるかは、非常に大きな意味がありますよ。竹下さん、長く「大陸」に住んでいて、いろんなことも知っているわけですから、そこから見据える「底流」をメッセージとして発してもらいたいと思います。石原慎太郎、安倍晋三の件ですが、安倍に関しては、もう、「自公」という政権の枠組みがそもそもありますので、そこから問題を解きほぐさないとです。その「問題点」については、私は体を張って発言しています。石原については、そのタカ派的発言や数を数えられないフランス人に対する蔑視など、問題は多々ありますけど、所詮、東京都という一自治体の知事に過ぎませんからね。今回の知事選に関して、浅野は確かに候補者としてはマトモな理念や政策を石原よりは思っていますが、いかんせん、本人に「絶対に当選して、これをやるんだ」という、迫力がありませんでした。それは致命的です。浅野を推した民主党の方も全然、やる気がありませんでした。石原もどうせ74歳だし、任期最後まで務め上げることができるかわかりませんからね。選挙は「お祭り」ですから、盛りあがって、はしゃぐのも大事でしょう。しかし、「玄人」であればこそ、もう少し「底流」にあるものを見据えて、そこから発言をしていった方がいいのではないか、という気がしています。

内戦状態

Sekko · 2007-04-24 18:58:39 UTC+9 · 投稿 #295

今朝のラジオでは、今や選挙戦は「内戦状態」だそうです。昨日、セゴレーヌがバイルーに携帯で電話したのにつながらなかったそうで、バイルーは明日意見を表明するはずです。DSKはセゴがバイルーに擦り寄るのを快く思っていません。かと思うと、ばりばりの社会党だったはずのエリック・ベッソンが昨日公式にサルコ支持に回りました。フランスの進歩、早起きのフランスのためにはサルコの政策の方が正しいと言うのです。サルコは、左派にも門戸を開放するというのは方を並べるということではない、と釘をさしています。元UDFのラファランやヴェイユを従えて、新しい右派連合とか言ってますが、左派も新しい左派、中道左派という方向なので、とにかくいたるところで、新しい組み合わせができつつあります。アンチ・サルコで極右がセゴに揺れたり、アンチ・セゴで極左がサルコに揺れてる部分まであり、しかも彼らの若さから言っても、今回当選したら、2期10年は居座る可能性があります。どちらにしても、2002年はアンチ・ル・ペンで、政策も何もありませんでしたが、今回は、セゴもサルコもこの2週間の大勝負なので面白いと言えば言えます。ただ二人とも微妙に嫌われキャラクターです。どちらも自分の陣営の中にはっきり敵を作ってますから。
昨日、春休みが終わって最初のピアノの生徒が来たのですが、8歳の女の子2人がどちらも、自分たちから前日の投票を話題にして、うちのママはセゴレーヌに投票したといってたのが、印象的でした。一人の両親は教員で、教育界は伝統的に左派です。でもパパの方は棄権したそうです。男の左派にセゴへの警戒心が多そうです。もう一人の女の子の両親はアナリストと銀行員のブルジョワ(というか所得4500ユーロを超えるとサルコ支持が多くなる)ですが、ママはユダヤ人なのでセゴに、カトリックのパパはサルコに投票したそうです。
しかしサルコの30%を超えた支持は、1914年以来の高率とか言うことで脅威を感じます。5月頭にTVで二人の討論があるので、それをちゃんと聞いて判断しようという空気があるのは、投票率から考えるとなかなかすごいことですね。バイルーの力で、右も左も中心よりになりつつあるのも新しい現象で興味深いです。そういえば、今発売中の『新潮45』5月号に、私はフランスの出生率増加についての記事を書いてるんですが、その記事の写真にセゴレーヌが出てました。4人の子の母ということで。なかなかきれいな写真でした。
エリツィンの死にからんで、次のフランス大統領はロシアにヨーロッパ加入の提案をすべきだという意見が聞こえて来ました。ロシアはトルコのように自分からEUのドアをたたくことは絶対にしないけれど、今の彼らの負債と屈辱感は、大戦前のドイツと同じですごく危険というのです。ロシアがEUに入るのは平和に貢献すると・・・とするとEUの境界線はどうなるのでしょう。日本との関係は?とかいろいろ考えちゃいました。

サルコジのルペン化

古川利明 · 2007-04-23 23:07:24 UTC+9 · 投稿 #294

それと、こうした冷静な投票分析は、私のブログに書き込むよりも、竹下さんのところに書く方がふさわしいと思いますので、敢えてこちらの方に書きますが、今度の得票率を見て、従来ならルペンに投票していた層のだいたい5%ぐらいが、今回はサルコジに流れていると思います(そうするとだいたい数字的な辻褄が合うのではないでしょうか)。私はルペンは個人的には好感を持っていますが、それと彼の理念と政治的方向性は別だと思います。これまでFNは「野党」だったから、有権者ものんびりしていられたと思いますが、今度は「政権与党」(=国家権力の中枢)になるかもしれないんですから、そこのところはきちんと捉えておく必要があると思います。私の周りでもそうですが、日々、残業に追われてて、自宅に戻って寝るだけの生活に追われている人達や、明日の糧を得ることに汲々としている人達は、なかなかそういうことに敏感にはなれないですよ。だからこそ、「知識人=言論人」が先頭を切って、声を挙げる役割を担っているのだと、私は思うのですが。日本の戦前もそうですし、フランスのヴィシー体制もそうだと思いますが、声を挙げるべきときに、挙げるべき人たちが、「沈黙」していたということが大きいのではないかという気がするのですが…

すごい投票率ですね

古川利明 · 2007-04-23 21:54:16 UTC+9 · 投稿 #293

第1回の投票結果、ネットでも速報値が公表され、おおよそ、サルコジ30%、セゴレーヌ25%、バイル18%、ルペン10%ですか。私のブログの方に例によって、(わざと)カゲキに書き込みましたが、だいたい予想していた通りです。結果については、私も竹下さんと同じ見方で、バイルの18%は大健闘と言っていいと思います。アングロサクソンのように、「白か黒」かでなく、「第3、第4の勢力」(UDFや共産党、緑の党など、FNも含めて)が存在することの重要性を感じます。「多様な価値観の実現」は、案外、こういうところが大事だと思います。ルペンはあんなもんでしょう。事前の世論調査の数字が妙に高すぎると思ってましたので。もし、私に投票権があれば、消極的支持ですが、「サルコジ阻止」のため、2回目はセゴレーヌですね。今回、見てて思いましたが、小選挙区の2回投票制は、確かに手間と時間はかかりますが、「死票救済」という、小選挙区制度の致命的な欠陥を補うのに、なかなかよくできていると思います。また、クールな有権者はこの2週間、各候補者の言動をチェックしてから投票できますし、今回の大統領選は新顔の三つ巴ということもあって、非常に盛り上がってよかったと思います。そうした有権者の熱意が、政治をいい方向へと変えていくことを期待しています。

第一回投票の結果

Sekko · 2007-04-23 05:15:48 UTC+9 · 投稿 #292

まだ半数くらいの開票ですが、今のとこ、サルが30%弱、セゴが25%強、バイルーが18%強、ル・ペンが11%強です。何より、パリ地方が復活祭休みの最終日で天気もよかったせいか、投票率が86%弱とかで、第5共和制になって最高の投票率なのが話題になり、みんな民主主義の勝利とか言ってます。フィリップ・ド・ヴィリエが2週間後の決戦投票ではサル煮入れないみたいなことを言ってました。ル・ペンは5月1日に表明するそうですが、サルを罵倒してましたから、なんか極右がセごとは言わないまでも白紙投票に向かうかも、という雰囲気です。バイルーの18%も、2002年の第一回選挙のシラク票と変わりませんから(全体の投票率から計算するとそれを上回る)、ここ25年続いた2大政党の対立に風穴を開けたとして評価されてます。さっき聞いたところでは、UDFの反響は、2回目の選挙で、とにかくアンチ・サルコなら何でも、という人、白票を呼びかける人、6月の下院選にかけるという人が多いようで、サルコには向かっていない感じです。サルコの方は、UDFに、戻ってきてくれたら政権にもタッチさせてあげるからというニュアンスでしゃべってました。後は、自分がフランスを守る、フランス人を守る、みんなを守る、フランスが私にしてくれたことをお返しすると連呼してました。大統領的な「守る父親」イメージとフランスの理念に救われた移民の子の成功譚とのミックスです。
選挙は代数でなく力学だから、30%がどうなるか分かりません。でも30%が支持したというより、70%はサルを嫌ったということでもあるので、ここでバイルーとロカールの食事とかが意味を持ってくれたらいいんですが。

バイルとロカールが食事ですか

古川利明 · 2007-04-20 01:38:36 UTC+9 · 投稿 #291

バイルとロカールがメシを一緒に食ったのですか。この時期、「政局的」には重要なポイントだと思います。おそらくサルコジは1回目は「1位通過」でしょうから、2回目は2位がセゴレーヌであれ、バイルであれ、「2・3位連合」を絶対に組むべきだと思います。とにかく、今は双方が「1回目」に向けて票を掘り起こすことだと思います。それが「2回目」につながりますからね。特に政治というのは「最善」ではなく、「より小さな悪」というか、「よりマシ」を求めるしかないと思います。もし、セゴレーヌ当選なら、首相をバイルに指名して、PSとUDFの連立でもいいと思います。それなら下院の過半数に達するでしょうし。バイルがだいぶ「左」に舵を切っていますから、元々のPSの支持層も納得するのではないでしょうか。また、バイルが2位で抜けても、今回は比較的、PSの支持を得やすいと思います。で、2回目では、FN(ルペン)がサルコジ支持を表明するでしょうから、それで逃げる保守層もあるでしょうし、その引き受け先がバイル(UDF)になるんじゃないですか。センキョは最後まで投票箱の蓋を開けてみるまでわかりませんよ。

あと4日

Sekko · 2007-04-19 06:12:40 UTC+9 · 投稿 #290

今から4日後には第1回投票の結果が分かってるわけで・・今日の夕方の統計ではサルコとセゴの対決なら53対47になってました。決めてない人が17%とか・・火曜の夜ミシェル・ロカールとバイルーが一緒に食事したそうで、ロカールは反サルコで共闘してもいいくらいの雰囲気ですがセゴはここに来て、左派の違いを出そうと努力してます。セゴハここで敗れたら政治生命が絶たれるのでは?という危ない橋を渡っています。バイルーも同じですが。
サルコが大統領ならフランス人は笑いもの・・・? 安部首相と石原都知事3選の国から言われたくないですが。 それより泣いてください。 私はセゴに充分チャンスがあると見ていますが。彼女になんとなく信頼が置けないのは今も変わりませんが。私はロカールは好きでした。
一昔前のマグレブの移民1世たちは自分たちも出稼ぎの予定だったんですね。ところが本国の事情などで定年後もフランスに残る人が多くなり、これはフランス側も彼ら自身も予期してなかったんですね。それにフランスのユニヴァーサリズムの教育で2世以降がすっかりフランス人になることも親たちは予想しなかった面があります。そうして完全にフランス人かした子弟がガラスの天井というか見えない差別の現実にぶち当たって失業する。そしてコミュノタリスムに目覚めて、それがユニヴァーサリズムに敵対する方向で先鋭化してくるというのが問題です。その他に今はむしろ西アフリカ移民が問題ですね。もっと問題なのは地球の南北格差と絶望の深さです。大体は子供を学校に入れている移民はすべて合法化するという方向ですが、子供に仕送りするために単身で非合法で来ている母親とそれを食い物にしている合法移民という例もあります。弱い者がもっと弱い者を搾取するという構図は「寛容」などでは解決しません。
そういえば都知事候補だった浅野さんが「生きる力の弱い人が安心して暮らせるような都市」とか何とかいったのを、「生きる力が弱い人」という表現がまるで差別のように取りざたされたことをいろんなブログで読みましたが、ちょっと驚きました。強弱は別に善悪ではない厳然とした事実なのに。社会的弱者や身体的、精神的弱者も存在するし、助けられずに生きるのって力が要りますからね。石原都知事の差別発言は結構スルーされて、日本人って、感受性のツボがフランス人と違うのかなあと思いました。

共和国理念の根幹としての「寛容さ」

古川利明 · 2007-04-19 02:12:07 UTC+9 · 投稿 #289

そのマグレブ系移民は今では2世、3世の世代ですか、シテに多くがいる彼らは、要は肌の白い「1等フランス人」がやらないような、「汚れ仕事のための使い捨ての駒」ですよね。まあ、資本主義社会において、それを言ってしまったら、労働者はすべて「使い捨ての駒」なんでしょうが(笑)、そんな「週35時間労働」の保障の枠外にあるであろう彼らを、都合のいいときは「利潤創出のための原資」に使い倒しておいて、用がなくなったらポイでは、あまりにも勝手過ぎるんじゃないですか。その吹き溜まりが、要はシテの団地なんですよね。そうした「切り捨てられた」ことへの、ひとりの人間としての痛みが、おととしのEU憲法草案に対する「ノン」の本質だったように思えます。「経済政策」として、移民問題を捉えるのなら、むしろ、少々、景気がよくても、外からの「入り」を絞るべきじゃないですかね。フランス本国に入ってしまって、労働者として、それなりに実績のある移民を「書類が整っていない」との咎で追い出すなんて、正気の沙汰ではないですよ。しかし、シラクはそうした「寛容さ」を擁護しなければならない最終責任者である「共和国大統領」として、後任の内務大臣には何も言わないんですか? シラクはサルコジを「後継指名」したのであれば、そうしたユニヴァーサリズムの理念をちゃんと遵守するよう、指示し、命令する義務があるんじゃないですか。そうしたことをちゃんとやらないのであれば、「裏取引」だと言われてもしょうがないじゃないですか。

ここに来て

Sekko · 2007-04-17 06:08:10 UTC+9 · 投稿 #288

ここに来て、「サルコ-セゴ」と、バイルーの差が大きくなりました。先週の、「ぺドフィルもホモもセリアル・キラーも生まれつき」発言で、医学科学界がサルコを嫌悪し始めました。この週末も大統領選談義でしたが、日曜の政見放送では、サルコは例の移民とナショナル・アイデンティティのこと「しか」話さず、その他の政策など完全に消えた本音だしまくりで、彼の不平等主義はフランスのカルチャーとあまりにも離れてるので、いくらなんでも当選は無理じゃないかとの声もあるんですが、どうなるか・・・しかも、今回の選挙では初めて投票用の機械が導入されて、その会社は民間のものでサルコがえらんだというんですよ、その機械に反対する署名を今ネットでやってるんですが・・・ほんとにブッシュのやり口そのままになってきました。後、司法を馬鹿にした態度も目にあまり、ほんとにこいつが大統領になることがこの国であり得るのか・・・と信じられない気分ですが。
ル・ペンが選出されることはまずないので、敢えて言いますが、話してる内容はともかく、話し方はル・ペンの方がサルコよりはるかに上品なフランス語で教養があって年の功を感じさせます。サルコとシラクの裏取引の記事はここが面白いです。
http://www.prochoix.org/cgi/blog/index.php/2007/04/12/1400-sarkozy-chirac

反サルコジとしての2・3位連合

古川利明 · 2007-04-17 03:19:04 UTC+9 · 投稿 #287

それと、ここにきて、ようやく「対立軸」が鮮明になってきたような気がします。「2回目」に向けての「1位・4位連合」(サルコジ&ルペン)と「2位・3位連合」(バイル&セゴレーヌ)の。バイルにせよ、セゴレーヌにせよ、「2位」に出た方が、決選投票で「反サルコジ」で共闘し、それに左派・極左が加われば、十分に勝ち目はあると思います。日本と違って、フランスは人民戦線の過去もありますし。それと、アエラの最新号の「現代の肖像」でセゴレーヌを取り上げていて、「ミッテランの隠し子説」というのを書いていて、「なるほど」と思いました。私は、敢えてはっきりと言いますが、サルコジを大統領に選出するようでは、フランス国民は世界の笑い者になりますよ。2000年の米大統領選でブッシュ勝利(ゴア敗北)が、とてつもない結果をもたらしたように、まあ、ブッシュほどではないにしろ、「資質」に彼はいろいろと問題があると思います。例の移民・国家・アイディンティティ省も、また、妙なものを打ち上げましたね。要するに、今度はFNが閣内に入る可能性が大ですからね。そこに対する危機感がもっとあっていいと思います。私はフランスに足場を置いている竹下さんのような言論人(=知識人)こそが、もう少しビシッと発言すべきだと思いますが。

やはり

古川利明 · 2007-04-17 02:19:38 UTC+9 · 投稿 #286

もう、私の見立ての通りですね(笑)。さすが、カナール・アンシェネ! どうせ、日本語なんでフランス人は見てないでしょうけど、私のブログの書き込みで、シラクに「26年前の貸しを利子つけて、返せ」と言っておきました。ヒラリーの自伝『リビング・ストーリー』に出てましたが、ベルナデッドは昔、コレーズ県の地方議員をやってて、自分で選挙を戦ってんですね。「へえー」っと思いました。98年、ヒラリーはベルナデットにコレーズ県に招かれて、いろんなところを連れて行かれてるんですね。